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5月2日(月) その② お墓参りからの食い倒れ。

2022年05月04日 15時28分27秒 | 2022年

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 つづき。

 高見の里駅に着いたのはお昼前。

 午後は、お墓参りに行くことにした。まずは、藤井寺行きの普通に乗り、お隣の河内松原へ。近鉄線は特急だけでなく一般車両もカッコいい(特に顔!)ので、同じような車両でもついつい毎回写真を撮ってしまう。

 河内松原で河内長野行きの準急に乗り換え、古市へ。

 古市で橿原神宮前行きの普通に乗り換える。小刻みな乗り換えである。以前はこんなに刻まずに済んだのだが、近鉄も乗客数の減少に伴って合理化を進め、長い距離を通しで走る列車が減っている。

 上ノ太子で下りる。

 思わず深呼吸したくなるような田舎駅である。

 駅前から路線バスに乗り、太子霊園へ。相変わらず景色の良い霊園である。風も気持ちいい。ただ、お墓の場所を何となくしか覚えておらず、20分ほど探し回った。

 何とか発見し、まずは掃除。雑草を抜いてゴミを捨て、墓石を拭いて磨き、最後にたっぷり水を掛ける。祖父(母の父)のお墓と曾祖父母たち(母の母の父母)のお墓が隣同士にあるので、2基分である。その後、お墓の入口まで戻ってお花屋さんで花とお線香を調達し、お供えする。結局、ゆっくり手を合わせるまでに1時間以上掛かった。しかし、お墓を綺麗にしていると、どんどん気持ちがすっきりしてくる。

 霊園の送迎バスの時間まで30分近く余裕があったので、お墓の前に腰掛けてゆっくりする。祖父と曾祖父母と並んで座っているような気分である。特に、祖父は私を超がつくほど溺愛してくれており、私も本当に大好きだったので、こうして座っていると昔を思い出す。風も気持ちいい。

 送迎バスに乗り、上ノ太子駅まで戻る。急な思いつきだったが、来て良かった。最近は色々と考えなければならないことが多かったのだが、頭の中がだいぶすっきりした。

 古市行き普通で終点まで出て、大阪阿部野橋行き準急に乗り換える。大半の人にとってはどうでもいい話だろうが、私はこの「大阪阿部野橋」という表記に違和感がある。私が子どもの頃は、行先表示も駅名標も「あべの橋」という平仮名だったと思う。ただ、正式名称は「大阪阿部野橋」の方で、一時期慣例的に行われていた旧国標記の省略によって「あべの橋」と書かれていただけらしい。それが、2004年から正式名称標記への変更が進められ、現在に至っている。ただし、今も一部で平仮名標記が残っており、この車両でも前面の行先表示は平仮名、側面は漢字(正式名称)になっている。なんじゃそりゃ。私は単純に「あべの橋」のほうが読みやすいと思うのだが、「大阪阿部野橋」のほうが貫録があっていいという人もいる。本当にどうでもいい話だが。

 地下鉄御堂筋線で難波へ出て、「551 蓬莱」で豚まんとアイスキャンデーを買う。

 今日の宿泊先「日和ホテル 大阪なんば駅前」にチェックイン。新しくて綺麗なホテルだし、バス・トイレ別、それに何より洋室なのに靴を脱いで過ごせる仕様になっているのが嬉しい。このホテルは大当たりである。

 さっそく、アイスキャンデーを食べる。

 551といえば豚まんのイメージが強いが、アイスも美味しい。私はミルク味の中にみかんやパイナップルの入っているフルーツ味が一番好きだ。

 豚まんも温かいうちに食べよう。

 箱を開けて漂ってくる香りだけで幸せな気持ちになる。

 中の具材はもちろん、もちもちの皮が甘くて美味しい。2個なんて一瞬で食べられる。これを食べないと大阪に来た気がしない。

 1時間ほど部屋で休憩。朝が早かったし、かなり歩き回ったので、ベッドに横になってウトウトする。

 17時前にホテルを出て、夕食を食べに出掛ける。ホテルから歩いて15分くらいのところ(最寄駅は心斎橋になるのだろうか)にある「龍の巣」へ。焼肉(ホルモン)がメインのお店だが、元々は「かすうどん」から始まったお店だそうで、あぶらかすの自社工場を作るほどのこだわりを持ち、「大阪で一番美味しいかすうどん」との評判である。もちろん、私の目的もそれ。先ほど更池で見たあぶらかす(油かす)の入ったうどんだ。

 初めてのあぶらかす、かすうどんである。びっくりするくらい美味しいが、あぶらかすのおかげで美味しいのか、そもそもの出汁が美味しいのかは正直よくわからない。

 あぶらかす自体の食感は、コリコリとしゃりしゃりの間といった感じ。ここから出る脂で出汁全体にコクが出ているのだろうか。いずれにしても、またすぐにでも食べたい。

 「絹笠」のとん蝶を食べようと思い、以前は難波にあったのお店を探したのだが、既に閉店したとのこと。仕方がないので、最も近いという天王寺の販売店まで買いに行く。夕方なので既に売り切れているのではと心配だったが、何とかラスト5個のうちのひとつをゲットすることが出来た。先に調べておけばお墓参りの帰りに寄れたのにとも思うが、久しぶりにJRの201系電車にも乗れたし、まあ良しとしよう。

 難波へ戻り、「わなか」のたこ焼きを買ってからホテルへ戻る。時刻はまだ18時半過ぎ。大阪の誇る大繁華街「ミナミ」が本領を発揮する前に退散してきた。

 さっそく、たこ焼きを食べる。

 銀だこの台頭で、関東ではこういう柔らかいたこ焼きを出すお店がほとんどなくなった。

 やはり美味しい。久しぶりに本物のたこ焼きを食べた気がする。

 お風呂に浸かってゆっくりと汗を流してから、久しぶりにテレビを付けてみる。YouTube主体の生活になっていると、テレビ番組の1本は長すぎて最後まで見ていられない。

 22時過ぎ、夜食に「とん蝶」を食べる。いわゆる塩昆布やお豆の入ったおこわで、母がずっと好きでよく買っていて、いつしか私も毎回探すようになっていた。

 絶妙な味わいで癖になる。消費期限が製造当日なので、お土産として広められないのが悔しいところである。

 23時過ぎに就寝。