7時起床。睡眠時間が短い割にはそれほど眠くない。
朝風呂に浸かり、最後の温泉を楽しむ。
8時前にチェックアウト。チェックアウト時にも何だかなと思うことがあった。チェックイン時もそうだが、この宿は顧客に対して真摯に向き合っていないと思う。よく考えてみれば、顧客のことを大切に思っているならあんな部屋の設計にもしないだろう。温泉はすごく良かったけれど。
朝の金鱗湖を眺めに行く。昨日の第一印象は「思ったより狭い」だったが、なぜだか訪れたくなる場所である。
昨日お世話になった「湯の岳庵」へ行ってみる。外から見るとこんな感じの建物だったのか。
観光通りを離れて、川沿いを散策。由布院は水に恵まれている。温泉街だから当たり前なのかもしれないが、至る所に川が流れているし、水が綺麗だ。
一時期よく娘が歌っていたな。
由布岳が一望できるという謳い文句のカフェ「湯布院 千家」で朝食。
2階のカウンター席に座る。
雲で山頂は見えないが、確かに由布岳が目の前である。というか、ここへ来てようやくどれが由布岳なのかわかった。由布院は山に囲まれているので、よくわかっていなかったのだ。
注文は、大分産の卵を使っているというフレンチトーストと、空色かぼすクリームソーダ。クリームソーダは完全に見た目重視で選んだのだが、かぼすの風味がしっかりあって美味しい。
フレンチトーストも美味しい。外はカリっと中はトロっとした感じで、バターの香りに食欲がそそられる。
ちなみに、このお店では占い(心療鑑定?)もやっていて、ひっきりなしにお客さんが予約をしにいらしていた。後からタクシーの運転手さんに聞いたら、とにかく当たると有名な占い師さんだそうで、近隣だけでなく日本全国から人が集まってくるそうだ。私は目に見えない力を全く信じていないというわけではないが、未来がわかってしまうのはつまらないと思うタイプなので、この手のものにあまり興味がない。ただ、何かに悩んでいる人はもちろん、明確な夢や向上心がある人にとっても、占いが魅力的に感じられるであろうことはわかる。そして、そういう人たちの方がよっぽど真剣に生きているような気もする。
駅に戻ってから、先ほどのカフェに忘れ物をしたことに気づく。昨日駅で借りた置き傘である。一瞬そのままにしてしまおうかとも思ったのだが、駅前からタクシーで往復して取りに行き、無事に返却する。これですっきりとした気持ちで由布院を発つことができる。
早めに改札を通らせて頂き、駅構内をうろちょろする。
由布院10時03分発の特急ゆふ1号に乗り、大分へ向かう。四国から転属してきたキハ185系も無骨で味がある。大分までは45分ほど。
大分駅の別のホームには青いソニック(883系)が止まっていた。ちょっとガンダムっぽい。
大分は想像をはるかに超えて大きな街だった。想像の10倍はある。大変失礼いたしました。
商店街も大きくて立派だ。しかも、ちゃんと賑わっている。
りゅうきゅう丼発祥のお店だという「二代目 与一」へ伺う。当初、ネットに出ていた場所へ行ったら閉まっており、もしかして閉店しちゃった?と思ったのだが…
閉店ではなく移転したようである。ただ、この地図では全く場所がわからないので、ネットで検索して向かう。
途中の公園にC55形蒸気機関車が綺麗に保存されていた。しかも、運転台に入れる。現役時代は日豊本線で旅客列車を引いていたそうだ。すごい迫力である。
改めて、「二代目 与一」に到着。無事にりゅうきゅう丼を食べることが出来た。ただ、もしこちらを先に食べていたら、もう一度食べたいとは思わなかっただろう。
腹ごなしに大分の街を散策する。興味を引く建物やお店が所々にあって面白い。ただ、どこかで喫茶店を見つけたら入ろうと思っていたのだが、商店街を中心に30分近く歩いても見つからなかった。厳密にいえば、喫茶店はあるのだが、入ってみたいと思う喫茶店がないのだ。
商店街の一角がやけに広くなっている。イベントスペース的な使い方をするのだろうか。
初めて見るのに懐かしい気がする。昔は家の近くにも帽子屋さんがあった。
開いていたら是非店内を覗いてみたかった。
ふとん屋さんはまだ比較的よく見られる。高級布団だと、やはりこういう専門店で買ったほうがいいのだろうか。
以前お世話になっていた久里浜商店街の理事長のお店と同じ店名。しかも、婦人服屋さんというのも同じである。
こういうお店のサンドイッチが美味しいだろうことは想像に難くない。
メイン通りから1本裏道に入ると、夜に賑わいそうなお店が並んでいる。今は大変な時期かもしれない。
遠くから見てやけに上手な落書きだなと思って近づいたら、きちんとした作品だった。しかも、めちゃくちゃ上手だった。
ほぼ駅前まで戻り、「カフェ・ド BGM」に入る。
そうそう、こういう喫茶店に入りたかったのだ。
珈琲フロートを注文。いつの頃からか、食後にコーヒーを飲みたいと思うようになった。おじさんになったのだ。しかし、そこにアイスクリームをのせてしまうあたり、まだおじさんになり切れてはいない。
大分駅前からバスに乗り、大分空港へ。ぴったり1時間掛かる。福岡空港がとても近かった分、より遠く感じられる。
いくつかお土産を買ってから、14時45分発のJAL670便に乗り、羽田へ戻る。
定刻より15分近く早く到着。売店に寄り、娘へのお土産を買う。一昨日の出発前に目を付けていた。これは喜ぶだろうという自信がある。
バスで新横浜へ戻り、一旦帰宅して荷解きと洗濯をする。
娘を喜ばせようという妻からの提案で、一緒に保育園へお迎えに行く。案の定、娘は大興奮である。お土産にも大喜びしてくれ、プロペラを回しながら延々と私たちの間を飛び(走り)回っていた。
娘と入浴。やけに久しぶりに感じられる。
夕食は中華丼。美味しいし、何だかほっとする。
洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。そして、そのまま寝落ちする。