社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

11月22日(金)

2013年11月23日 09時52分00秒 | 2013年

  7時起床。

  午前中は、内部の会議と、公的施策申請に関する専門家さんとの打ち合わせ。後者は後輩が初めて主担当として取り組むものなので、私はフォロー役に徹しようと思っているのだが、ついつい余計な口を出してしまう。もちろん、困っている時には助けなければならないが、あまりすぐに助け舟を出すのは後輩のためにならない。きちんと自分の役割を全うしなければ。

  昼食は、今年新しくオープンした洋風居酒屋「one's kitchen」で。少し前からランチ営業を始め、先輩たちは何度か来たことがあったらしいのだが、私は今日が初めて。注文は、「牛みすじの岩塩プレート焼き」。牛肉を岩塩プレートに擦って食べる。この行為自体が何となくお洒落な感じがするし、肝心の味もほのかな塩味がついて美味しい。夜に来ると、これのイベリコ豚バージョンが食べられるらしいので、楽しみである。

  午後からは、消費税に関するセミナー。来年4月の消費税増税に備えて、中小企業や団体が考えておくべきこと、取り組んでおくべきことについて情報提供を行う。中小企業の場合、条件を満たせば、転嫁方法や表示方法についてカルテルを組成して統一することが認められるので、その方法についてもご案内した。ただ、現実問題として、中小企業が今回の増税でダメージを受けることはほぼ避けられない。仕入では正規の消費税額を徴収され、一方で販売価格にはそれを転嫁出来ない、といった状況が間違いなく出てくる。増税分がすべて自己負担になり、その分自社の利益を圧縮することになるのだ。ギリギリの採算で経営を保っている中小企業が多い中で、この負担は大きすぎる。何かもう少し、抜本的な対策はないだろうか。


セミナー会場から。天気が良く、みなとみらい方面がよく見える。

  新人さんが入ってきてから2ヶ月。私自身も、周囲も、気になっていることがいくつかある。例えば、すぐに「出来ませんでした」と言ってしまうこと。議事録などを書かせた時に、「何を言っていたのかわからなかったので、書けませんでした」となってしまう。そんな時に私は、「完璧なものを作る必要はないから、わかった部分だけ、単語の羅列でもいいから書いてみて」と応える。ただ、本音を言えば、普通は「わからないところが多くて間違いもあると思いますが、一応完成させたのでチェックをお願いします」となるんじゃないのかな、と思ってしまう。私が厳しいのだろうか。

  また、どこかへ出掛けるとか、イベントの運営をする際の第一声が、必ず「僕は一体何をすればいいんですか?」であることも気になる。もちろん、物事に取り組む際に、その目的や自分に求められる役割を確認するのは良いことだ。しかし、その一言の前に、「はい、よろしくお願いします」というような前向きな言葉があってもいいのではないだろうか。しかも、その「僕は一体何を…」がいかにも嫌そうな言い方なので、余計に誤解を招く。私はずっと隣にいるから、それが彼の話し方の癖なのだろうとわかっているが、他の人はそうではない。「何、あの子、やる気ないの?」となってしまっている。

  こんなことが数多くあって、私は教育係として、それなりに責任を感じている。上記の出来事に対しては、きちんと注意しなければならないのだろう。今回は中途採用なので、基本的な仕事に対する姿勢や態度についてのレクチャーはあまりしていなかったが、それではまずいのだ。上司や先輩たちもそれを感じていたようで、話し合いをした結果、「新卒が入ってきた時のような教え方にしよう」ということになった。来年の4月にはまた新しい採用があることも決まったので、それまでに何とかしないと、彼自身が苦しくなってしまう。そろそろ、本気で嫌われ役を担う覚悟をしなければならない。

  21時過ぎに帰宅。テレビをつけたら「火垂るの墓」が放送されていて、そのまま最後まで見てしまう。私は、この作品が苦手だ。悲し過ぎて、救いが一切なく、かといって途中で目を背ける(チャンネルを変える)ことも何故か出来ない。一度見始めたら、ただただ涙をこらえて最後まで見る以外の選択肢がないのだ。結末がわかっていても、苦手でも、見てしまう。それが、この作品の名作たる所以なのだろうと思う。