6時起床。すぐにお風呂へ行ったら、またしても貸切風呂が1つだけ空いていた。何という幸運。朝食は、宿のバイキング。飛騨牛のしぐれ煮や漬物ステーキなど、高山名物がしっかりとメニューに組み込まれていて、朝から充実した朝食をとることが出来た。特に、漬物ステーキ(漬物を卵でとじて上から鰹節をかけてある)は、漬物嫌いの私でも美味しいと感じた。
高山名物の「漬物ステーキ」
8時のオープンと同時に駅レンタカーを借り、白川郷へ。着いたのが9時前と早かったため、集落全体をゆっくりと見て回ることが出来た。ここは、集落全体の雰囲気が本当に素晴らしい。合掌造りの家々も、単なる展示物ではなく実際に今でも人が住んでいるから、必要以上の観光地っぽさもない。さすがは世界遺産である。やはり、来て良かった。
まずは、この橋を渡る。
高所恐怖症の私にとってはかなり恐い。
展望台から見た集落全景
再び車を走らせて高山へ戻り、宇津江四十八滝へ。渓流に沿って遊歩道を歩き、様々な滝を見ていく。往復で1時間以上も歩いたし、蛇と鉢合わせたり、高所恐怖症の私にとっては辛い道もあったが、天然のマイナスイオンを全身で浴び、最高に心地良い時間を過ごすことが出来た。やはり、山の緑や渓流の水の流れには、人の心をリフレッシュさせる力があるように思えてならない。
いきなり蛇に出くわす。
車に1時間ほど乗り、奥飛騨温泉まで足を延ばす。ここには本当に魅力的な温泉がひしめいているのだが、今回はエメラルド色に輝く「うぐいすの湯」が有名な「奥飛騨ガーデンホテル焼岳」へ。さっそく、うぐいすの湯に入る。ちなみに、うぐいすの湯は混浴である。私はこれが混浴初体験なので、どうにも落ち着かなかったのだが、結局私以外には誰も入ってこなかった。さて、肝心のお湯は、超深層水が源泉となっているとのことで、本当に綺麗なエメラルドグリーン色だった。周りの景色も素晴らしかったし、非常に印象に残る温泉だった。この場所を選んで大正解である。
高山へ戻り、レンタカーを返却してから、「鍛冶橋」で飛騨牛丼を食べる。汁がかなり甘く、肉の脂身も多いのでかなり好みの分かれるところだが、値段の割にはお肉がたくさん入っていた。
その後、再びさんまちを歩き、喫茶点「よしかわ」で休憩。ここの名物だという「生りんごパフェ」を食べる。これが、かなり美味しい。りんごのソフトクリームがこんなに美味しいとは知らなかった。上から軽く振ってあるシナモンも良い仕事をしている。お店の雰囲気も和風で居心地が良いし、これは旅の最後に良い喫茶店に巡り会うことが出来た。
今日は月曜日なので、昨日に比べてはるかに人が少ない。
高山駅前の「金亀館」で、「飛騨牛しぐれ寿司」(駅弁)を購入。駅弁なので、もちろん駅でも買えるが、ここで直接買うとその場で箱詰めしてくれる。その後、高山駅17:13発の特急ワイドビューひだ13号に乗り、富山へ。素晴らしい景色を眺めながらくつろいでいると、富山到着が迫った頃に車内アナウンスが入る。何と、ここ数日続いていた新潟県の大雨の影響で、私が乗り継ぐ予定の特急はくたか号の行先が越後湯沢から長岡に変更になったというのだ。どうやら、雨で北越急行線(ほくほく線)が全線不通になっているらしい。新幹線は平常どおり動いているので帰れることは帰れるのだが、かなりの遠回りである。
高山駅にて運転手が交代。車両も3両に減る。
富山駅にて乗り換え。青色の在来線が目に留まる。
富山駅で予定通りの特急はくたか25号に乗り換える。やはり、行先は長岡に変更になっていた。しかし、長岡からの接続の新幹線も決まり、指定席の確保も済んでいるとのことだった。素早い対応である。とりあえず一安心ということで、先ほど購入した「飛騨牛しぐれ寿司」を食べる。以前に1度駅弁大会か何かの時に食べたことがあったのだが、やはりこの駅弁のクオリティはすこぶる高い。ローストビーフにわさび醤油をかけて食べるのがおすすめということで、その通りにしたら、もはや駅弁のレベルを超えた美味しさだった。このお弁当を開発した方、本当にありがとう。
普段は長岡行きのはくたか号は存在しない。
「飛騨牛しぐれ寿司」
長岡には20:15過ぎに到着。そのまま駅員の誘導で新幹線ホームへ移動し、20:56発のMAXとき352号に乗る。上り東京行の最終列車だ。事前の情報で指定席を確保してあるとのことだったが、車内はガラガラで(1両に10人ぐらいしかいない)、好きな席に座ることが出来た。
旅行の最後に、りんごアイスクリーム。
大宮到着は23:14。京浜東北線に乗り換え、帰宅は0時前。予定より1時間半遅いが、まあこれくらいなら問題ない。むしろ、貴重な体験をさせてもらったと考えるようにしよう。そして、これにて岐阜旅行は終了。予定していた以上に様々なところを回ることができ、非常に充実した旅行となった。