社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

6月18日(土)

2011年06月19日 14時13分58秒 | 2011年

  9時起床。美容室へ行き、再び髪を短くしてもらう。相変わらず「何センチ切りますか?」と質問をされ、「それはお前が考えろ」と言いたくなるのを我慢して、「大体1ヶ月前に切ったんで、その時と同じぐらいにしてください」と答える。安いところだから仕方ないが、学生時代にお世話になっていた美容師さんが恋しくて仕方ない(彼女はもう辞めてしまった)。

  16時過ぎに家を出て、埼玉スタジアム2002へサッカーJリーグ第16節、浦和レッズvs.清水エスパルスの試合を観に行く。埼スタは我が家から最も近いサッカー場だが、行くのはまだ2度目である。しかも、エスパルスの試合を観に行くのはこれが初めて。実は、私は埼玉県民ながら浦和レッズが嫌い(正確にいえば、レッズのサポーターが嫌い)なので、嫌いな人たちに囲まれて試合を観るなんてまっぴらごめんだと思っていた。しかし今回は、父の職場の良識あるレッズサポーターの方から「是非1度観に来てみて」とお誘いを受けたので、あえて赤色軍団に囲まれてみることにしたのだ。

  私の席は、エスパルス応援席に最も近いMU指定席アウェイ側。そのため観客はまばらで、レッズサポーターとエスパルスサポーターの数も同じぐらいだった。この席なら、エスパルスのユニホームを着ていても全く問題ない。一方で、試合前からレッズ応援団の勢いは凄まじく、選手紹介ではかつてレッズに在籍した小野・高原・永井の3人に対して尋常ではないブーイングが浴びせられた。しかし、この完全なアウェイ感も案外悪くない。


完全な赤一色。

  18:03試合開始。前半開始早々は均衡した内容で、両チーム共に(特に)守備が機能していた。しかし、その均衡を清水が力ずくで破ったのが24分。軽く30メートルは超える位置からのフリーキックを、ボスナー選手が直接決めて先制する。低い弾道のシュートがゴールネットに突き刺さった瞬間、あまりの興奮に思わず周りのレッズサポーターのことなど忘れて思い切り叫んでしまった。それほど素晴らしく、豪快なフリーキックだった。前半は、そのまま1-0で折り返す。


試合開始直前。エスパルスが完全にアウェイであることがよくわかるだろう。

  後半も、試合の展開そのものは均衡し、どちらが一方的にリズムを作るということにはならなかった。この試合、エスパルスの守備は非常に良く効いていて、前線の選手の積極的なプレスもさることながら、守備陣の集中力が素晴らしかった。そして、64分(後半19分)。左サイドで相手のボールをカットし、カウンター攻撃でボールは右サイドの大前選手へ。そこから彼が真ん中の高原選手めがけて完璧なクロスボールを上げ、高原選手が頭から突っ込んで2点目をあげる。かつて屈辱を味わわされた古巣を相手に、豪快なゴールを突き刺した。そして、何よりその前の大前選手のクロスボールの精度といったら、まるでボールが高原選手の頭に吸収されていくかのように見えるほどだった。

  しかし、80分(後半35分)に梅崎選手に1点を返され、2-1。残り10分のところでレッズに勢いを与えてしまう。怒涛の攻撃に、見ているこちらとしては「何とか10分耐え抜いてくれ」と願うしかない。しかし、そんな中、86分(後半41分)にアレックス選手がゴール正面でファールを受け、フリーキックを得る。当然、前半の素晴らしい光景が目に浮かぶ。ボールの前には3選手が構え、大前選手、アレックス選手がフェイントで走り抜けた後、待ってましたとボスナー選手が再び豪快にシュート。これがとてつもないスピードでゴールに突き刺さる。なんだこのシュートは。あんなシュート、誰も止められない。1試合にフリーキックで2得点を、しかもDFの選手が決めるなんて。後から映像で見たところ、相手の作った壁の中に岩下選手が入っていて、蹴る瞬間にそこから逃げて空いたスペースを作り、ボールが見事にそのスペースを通っていた。目立たないが、岩下選手の好アシストがあってのスーパーゴールだった。

  試合は、そのまま3-1で終了。何とか勝って欲しいとは思っていたが、これほど劇的な勝利をあげるとは思っていなかったので、良い意味で想定外だった。ゴールシーン以外でも相手を完全に崩す場面がいくつか作れていたし、守備陣は終始安定していたし、この先に希望が持てる試合だったように思う。次はまた中3日で川崎戦。タイトな日程が続くが、ホームだし、何とか良い試合を見せて欲しい。


雨の中、お疲れ様でした。


レッズサポーターのブーイングがこだまする中、試合後の勝ちロコ。

  試合後、友人とご飯を食べてから、1時半過ぎに帰宅。録画しておいた映像でもう1度今日の試合を振り返ってから就寝。