脈でメンチカツがわかるのか

鍼灸学校の学生のとき治療に何回か通った麹町の二階堂先生は脈診のスピードがすごく早かった。
「はい、こんにちわ！」
と言いながら脈をとり
言い終わった時にはもう、
鍼を打っている。
「君長風呂好きだね！」
とか
「君、肉食べないでしょ、ダメだよ肉食わないと治らないよ！」
とか見たきたように自分の状態を当てて行く。
私は、驚いて同級生を何人か紹介したりしたものだ。
そのうち一人は、「君メンチカツ好きでしょ」と言われてびびっていた。
私には、脈でメンチカツはわからない。
修行は続きます。

本当に上手い人

昨日の新患のかたは、友人の紹介で名古屋市近くの鍼灸院に行ったことがあると言っていました。
その患者さんの話を聞く限りかなり腕の立つ人のようでした。
はっきりいって、有名な先生や名人と世間で言われている人達よりうまいんじゃないかと思いました。
考えて見れば世間の有名な治療家は、本を書いているとか、組織のなかで目立っているとか商売がうまいとかそういう要素も強いので、こういう全く無名ですごい人がいてもおかしくないですね。そこは流行ってるんですか？と聞いたら、場所がけっこう田舎であまり流行ってもいないとのこと。
うーんもったいない。
それだけ腕がたつならもっとたくさんの困っている人の助けになるはずなのにとふと思いました。
それと、まだ知らないすごい人が世間にはたくさんいるんじゃないかと改めて思いました。