個々の技術なり、知識なりというものは生きていく上で絶対必要です。しかしある時点で有効な知識や技術も局面が変わることで全く無効になってしまうかもしれない。だから大切なのは自分を枠にはめて不自由にしないことでしょう。すべてのものは変化の過程にあるのでたえずその変化を捉え続け変化し続けるしかないでしょう。変化を否定した知識も技術も死んだ技術でしかないでしょう。ゆっくりであろうと急速であろうと変化することを拒むことは できません。
最近、自分のメンタル面でも技術面でも急速な変化がみられる。今までやってきたことが急速に自分の中で統合されすさまじい勢いで進化を生み出しているように感じる。自分の中であらゆる嘘や偽善性や無理な努力といった不毛なものがヘドロのように吹き出しているようだ。人は正しく生きるほうが良い、他人に親切なほうが良い、徳があるほうが良い。だが正しくなければならない、親切出なければならない、徳がなければならない、と自分に枷をはめるとき私達は、自分の内面からわき出る自然な何かを歪めてしまう。それは、後々不徳を生み出してしまう。人は、自然に善良で親切で徳があるのがよい、無理に徳を積もうとしても不自然で息苦しいものになる。それは徳という名前の牢獄にすぎない。