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50代風俗嬢が明かす「コロナで電車賃すらなく、店にも行けない……」

2024年08月25日 23時07分13秒 | 女と男のこと
50代風俗嬢が明かす「コロナで電車賃すらなく、店にも行けない……」

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、休業要請されている風俗業界。一部店舗は営業を続けているが、働き手の女性たちの収入は激減している。


5・6・2020

 「10日連続でお茶引き(指名がなく無収入のこと)で、本当に食うに困る生活です……」  そう話す池袋の風俗店で働く立花薫さん(仮名・55歳)。彼女は4月30日発売した「年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-」(扶桑社新書)の登場者の一人で、ずっと性風俗を生業にしている女性だ。 
流転の売春生活

100円のハンバーガーと、水の一食だけで、過ごす日もあるという。


 20代の頃にソープランドで働き、月収100万円を超えることもあったという彼女。しかし、年齢を重ねるほど指名が減り、値段も安くなり、収入が減るという風俗特有の負のスパイラルに落ちていく。 「40歳の頃、熟女専門風俗に入店しましたが指名がない日も多く、一日5000円を稼ぐのがやっと。月10万円を稼ぐのもやっという状況で、“昼職”に再度挑戦することも頭をよぎったことがあります。でも、20年以上風俗で生計を立てている女が、働けるとは思えない。いっそ生活保護を受給しようかとも考えましたが、『そこまで堕ちていない』と抵抗感があって、申し込む気になれないんですよ。店と並行して、個人的に3000円で“ウリ”もしています」  

めったに指名がかからないためお店の待機所にいても肩身が狭く、ファストフード店に逃げるのだが、指名を待つ間は100円バーガーと無料の水で何時間も粘るのだという。ウリで稼いだ日は、スーパーの総菜コーナーで売られている298円の激安幕の内弁当が“自分へのご褒美”だった。  

書籍の中で彼女は、「3店舗をかけ持ちして、さらに週に3度は清掃のバイト。それでも足りなきゃ出会い系でウリもやって、なんとか生活を成り立たせています」と話していたが、コロナで状況はさらに悪化。ご褒美は買えなくなった、と話す。 「国の持続化給付金も風俗は対象外。結局、お店も食うために営業は続けなくていけないので、3密を避けるたにウチのお店では“ブック営業(受付で在籍写真を見せる営業スタイル)”を止めました。当然ながら利用客は激減。1日1人客が付くか付かないか。付いても日給4000円です。電車賃を抜けば3000円……。清掃のバイトも、コロナの影響でお休みです。一人の大人が、これで暮らせますか?」  

彼女はホテルで接客した後、明日の電車賃節約のため、「私だけこのまま寝ていってもいい?」と客に頼み込む夜もあるという。 「風俗嬢の中には、『緊急事態宣言終了まで耐えて自粛が終われば、稼げるようになるよ!』と楽観的な人もいるけど、そんな簡単にいくわけがない。みんなしばらくは3密を避け続けると思う。生活保護を頼ろうと思うけど、その申請すら時間がかかるでしょ……。そして受給できるのか……。毎日絶望しながら、稼げないけどお店に出勤するしかありません」  

立花さんは今日も、祈るように手を合わせて、“救いの神”が出現するのを待ち続けている。



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「イーロンは間違っている」「リストラが続くやり方では絶対にうまくいかない」元Twitterジャパン社長が語った「アメリカ型経営の限界

2024年08月25日 15時05分11秒 | 雇用と職のこと


「イーロンは間違っている」「リストラが続くやり方では絶対にうまくいかない」元Twitterジャパン社長が語った「アメリカ型経営の限界」 (msn.com) 




〈 「自分には能力がなかった」どれだけ助言をしてもイーロン・マスクは聞く耳持たず…元Twitterジャパン社長が語った「退職の真相」 〉から続く


8/14/2024


「経営者と現場の乖離があまりにも大きすぎる。この20年ぐらいで特にアメリカで進んでいる状況ですが、これは問題だと思います」

――元Twitterジャパン社長が、世界的経営者イーロン・マスク氏と働いて感じた「アメリカ型経営の限界」とは? 新刊『イーロン・ショック 元Twitterジャパン社長が見た「破壊と創造」の215日』(文藝春秋)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/ 前編を読む )


元Twitterジャパン社長が語る「イーロンの問題」とは? ©文藝春秋(左)、Getty(右)

◆◆◆
イーロンの周辺が気を使ってくれた
 イーロンのまわりの人たちは、実はけっこう私に気を使ってくれました。評価してくれていたのかはわかりませんが「もう一度イーロンと話してみたら?」と提案してくれたんです。「イーロンは決断を変えることがあるから『残ってくれ』という話になるかもしれないよ」と。


 でも私は、一度決めたら前に進むしかないと思いました。後ろを振り向くのが嫌だから、イーロンに撤回を頼みたくはなかった。そうしてしまうと「イーロン教」に入ったことになる。洗礼を受けてしまうことになる。だから私の中では、すごく偉そうに言うと「イーロンにゴマをする必要はないな」と思ったのです。


 もしイーロンが私を必要として「どうしてもやってほしい」ということだったら喜んでやります。でも、今のイーロンのやり方では絶対にうまくいかないと思っていました。だから私は抜けてしまった。


 仮にTwitterにいたところで、何もできないと思うのです。「こうやるべきだ」という彼の価値観と、私の考え方は相反している。


 どういう人を残して、どういう人は辞めてもらったほうがいいのか。そういう細かい話を彼はしたくない。そういうスタンスです。ならば、誰に辞めてもらうのか、選ぶのは任せてほしいとも思っていましたが、そこは任せられないという。


 意味のわからないリストラが続く状態では、誰もうまくやっていける人間はいないわけです。大本を直さないと、絶対に直らない。同じことを繰り返していくだけです。


 みんなのボーナスや、報酬内容も相当変わってしまいました。


 そこに対してイーロンは「未来に期待してね。今は耐えてね」と社員に言い続けるのですが、それは都合が良すぎると思いました。


 売り上げが大きく落ちた責任はイーロンにあるわけです。もしくは彼の周囲にある。それはシリコンバレーの経営者、みんなに言えることだと思っています。


 たとえばマーク・ザッカーバーグも「メタバースだ」とぶち上げたのに、ぜんぜんうまくいっていない。そのため大きなリストラを繰り返していますが、やはりおかしい。


 経営者と現場の乖離があまりにも大きすぎる。この20年ぐらいで特にアメリカで進んでいる状況ですが、これは問題だと思います。


「イーロンは間違っている」
 いまになって、その歪みがいろんなところで噴出している。大本である経営陣が姿勢を正さないと、いくら現場で頑張っても改善できないと思うのです。



 そう考えると、短期的には従業員を守る「昭和型の経営」がドライブしていくかもしれませんが、状況はまたすぐに変わっていくでしょう。


 たとえば、AIを中心に産業が盛り上がっていけば、すぐにTwitterの社員は自分から辞めていくかもしれない。


 そうなるまでに、いまのTwitterが人を必要としない自動化されたプラットフォームになっていればいいですが、さすがのイーロンでも1年やそこらでそれを達成するのは難しいように思います。ましてや、今のエンジニアの数では到底無理。


 私はやっぱり間違っていると思うのです。


(笹本 裕/ノンフィクション出版)







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久しぶりに、成田に向かいます

2024年08月25日 13時06分59秒 | 日々の出来事
日暮里からスカイライナーですね⭐




8・18・2023
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河野太郎氏の「都合のいい情報」で医療現場は大混乱…医師が「マイナ保険証は使えない」と断言する3つの理由

2024年08月25日 09時07分55秒 | 政治のこと

12月に紙の保険証の新規発行がストップするだけで、それ以降も紙の保険証を使うことは可能です。




河野太郎氏の「都合のいい情報」で医療現場は大混乱…医師が「マイナ保険証は使えない」と断言する3つの理由(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース 


河野太郎氏の「都合のいい情報」で医療現場は大混乱…医師が「マイナ保険証は使えない」と断言する3つの理由
8/22(木) 10:17配信




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プレジデントオンライン
紙の保険証を使うことは可能(※写真はイメージです) - ※写真はイメージです


河野太郎デジタル担当大臣が進める「マイナ保険証」に批判が集まっているのはなぜなのか。医師の森田洋之さんは「河野太郎氏および政府はマイナ保険証のデメリットを伝えず、都合のいい情報だけを発信している」という――。


【写真】筆者のクリニックに送られてきた「厚労省のポスター」


■「12月で紙の保険証が廃止」はデマ


 マイナンバーカードを保険証として利用する「マイナ保険証」の導入にともない、「今年12月で紙の保険証が廃止になる」という話が広まり、医療現場に混乱が生じています。


 ただこの話は実は半分は本当、半分はデマです。12月に紙の保険証の新規発行がストップするだけで、それ以降も紙の保険証を使うことは可能です。


■河野太郎大臣の情報発信に原因


 なぜこのようなデマが広まったかと言うと、ひとえに河野太郎デジタル担当大臣の情報発信に原因があると言っていいかと思います。


 2022年10月に河野大臣は記者会見で「2024年秋に現在の健康保険証の廃止を目指す」と表明し、「マイナ保険証のかわりに紙の保険証が廃止」という誤解の「素地」を作りました。


 またその後2024年4月には、「デジタル大臣 河野太郎」名義で、「自民党所属国会議員各位」あてに送った文書が問題になりました。


 その中で河野大臣は「マイナンバーカード保険証の利用率が低迷しています。その原因は、医療機関の受付での声掛けにあると考えられます」と決めつけ、さらに「マイナンバーカード保険証での受付ができない医療機関があれば、マイナンバー総合窓口にご連絡くださいますよう」と、暗に「通報」を促すような文面で、マイナ保険証普及を訴えていました。


 この問題がメディア・国会で追及され始めると、河野大臣は2024年6月11日の定例記者会見において、「何事もやりすぎということにならないように気をつけていただく必要はある」と発言。まるで「混乱の原因は医療機関の説明にある」とも取れるもの言いに、ネット上には「責任逃れだ」という批判が相次いで投稿されました。

■厚労省から送られてきた「不都合なことは隠したポスター」


 私が運営するクリニックにも、厚労省から下記のポスターが送られてきました。


 「本年12月2日から現行の健康保険証は発行されなくなります」という文章が書かれていますが、「発行」が「紙の保険証の新規発行」を指すなら、確かに間違いではありません。


 既存の「紙の保険証」が引き続き使えることも書かれていますが、かなり小さな文字で、不親切な見せ方と感じる人もいるでしょう。


 その一方、「マイナンバーカードをご利用ください」「今回お持ちでない方は次回ご持参ください」は大きく書かれています。


■「紙の保険証」は12月以降も使用できる


 ちなみに、「※12月2日時点で有効な保険証は最大1年間有効です」と書かれていて、「現在使用している紙の保険証はあと1年で使えなくなる」かのように読めますが、これも事実ではありません。


 マイナ保険証の利用登録をしない人には、紙の保険証の有効期限が切れたのち、保険証の代わりに下記の「資格確認書」(画像は現時点の草案)が送られてくる予定です。


 内容は現行の保険証とほぼ同じですね。


 要するに、今後も紙の保険証を使えるということです。


 なのに、厚労省のポスターにはそういう説明が一切ありません。不安をあおる情報発信であり、非常に問題だと思います。


■河野氏および政府の情報発信は問題


 河野大臣および政府がマイナンバーカードの普及を目指すのは理解できます。マイナンバーカードの普及により、手続きの簡素化や行政の効率化ができれば、社会全体に大きなメリットがあるでしょう。


 ただ、情報発信の仕方は問題です。政府に都合のいい情報しか出さない、という手法は、国民の代表たる政治家が採用してはいけないものだと思います。


■マイナ保険証の「3つのデメリット」


 そもそもマイナ保険証の普及とは、国民を騙すような情報発信をしてまで達成すべき目標なのでしょうか?


 私は鹿児島でクリニックを経営していますが、その経験から申しますと、マイナ保険証には3つの大きなデメリットがあり、現状はメリットを上回っているのではないかと思います。


 まず、マイナ保険証だと「災害時・通信障害時に対応できない」のが問題です。


 マイナ保険証とは要するにマイナンバーカードそのものです。マイナンバーカードを病院に置いてある機械にピッと通すと、番号などが病院に通知される仕組みになっています。


 そのため、マイナ保険証には「保険証番号」が記載されていません。


 ということは、災害時・停電時などで機械が動かない場合、医療機関には保険証番号がわからない、ということになります。その場合当然ながら病院も患者さんも困ってしまいます。

■「災害時は無料受診」のウソ


 この問題について、政府は「災害時は保険証がなくても特別に無料受診できるようにするから大丈夫」と答えています。


 ただ、政府が医療費を負担してくれるのはおそらく大地震や洪水といった大規模災害の場合に限られるでしょう。


 マイナンバーを読み取る機械はちょっとした停電でも使えなくなります。台風で数時間にわたり停電になることもありますが、その際も政府が医療費を負担してくれるのでしょうか? 残念ながらその可能性はまずないでしょう。


 災害時でなくとも、「通信障害」や「機器の不具合」は発生します。その際にいちいちマイナ保険証が使えないのは大きなデメリットと言えるでしょう。


■「非常時のためにアナログを残しておく」発想は重要


 災害時にも使えるように、カードに保険証番号を記載する等の対策が必要ではないでしょうか。


 「すべてをデジタル化するのではなく、非常時のためにアナログを残しておく」


 という発想は重要だと思います。


 マイナ保険証の2つ目のデメリットとして、「電子カルテの統一化は無理」という問題もあります。


 政府は、マイナ保険証の導入などのデジタル化で、病院と薬局で薬剤情報を共有したり、病院同士で電子カルテなどの情報を共有したりして国民の健康管理に貢献する、といった主張をしています。


 しかし、これはほぼ不可能です。


■「電子カルテ」はいまだに「CD-R」でやり取りしている


 というのも、未だに病院間の情報のやり取りは「CD-R」が主流だからです。これだけインターネットが普及しリモート化が進んでいる中でも、インターネットを介した情報共有はほとんど行われていないのが現状です。


 この原稿を執筆している最中にも、私のところに他院からCD-Rが届きました。そこには、患者さんのCT画像、MRI画像などが閲覧ソフトと一緒に入っており、また採血・血圧・薬剤データなどの情報がPDFファイルで入っていました。


■「データのフォーマットが不統一」で共有できない


 病院がこうしたデータをネット経由で共有しないことには理由があります。「ネット経由で個人情報が漏洩することを防ぐ」というセキュリティー問題もありますが、もっと大きな問題として、「データのフォーマットが不統一」で共有できないのが現状だからです。


 病院・診療所の電子カルテの「システム」は、さまざまな会社が独自の仕様で作っています。会社ごとにCT画像のファイル処理の仕方、採血データのファイル処理の仕方がまったく違うため、データをそのまま送ってもまったく読み込めないということが起こります。


 電子カルテ自体はここ20年ほどで導入が進み、いまではほぼすべての病院に配備されていますが、フォーマットが全く統一されていないのが現状なのです。


 「マイナ保険証」に切り替えてもこの問題が解決されるはずもありません。おそらく今後も当分は「病院間の電子カルテ情報の共有は無理」なままでしょう。


 もちろん、電子カルテのフォーマットが統一化されている国もありますので、絶対に無理ということはありません。ただ、統一するのはかなりの大ごとで、壮大なシステム構築が必要になります。

■そもそも政府が信用されていない


 最後に「そもそも政府が信用されていない」という問題もあります。


 マイナ保険証に限らずマイナンバー制度全般に言えることですが、個人番号に銀行口座や保険証番号など諸々の個人情報を紐づけることは、国家による国民生活の統一管理にも繋がります。


 病院受診や買い物など生活の至る所にマイナンバーカードが必要になれば、やろうと思えば政府は国民の諸々の権利を制限できるわけです。それに不安を感じる人がいるのは自然なことではないでしょうか。


 もちろん、手続きが簡略化されたり、生活が便利になったりするのは良いことです。


 それに、デンマークやスウェーデンなど北欧の国々のように、国政選挙の投票率が高く政権交代も頻繁で政治家と国民の距離が近い国家、つまり政治への信頼度が高い国家なら、国家による情報管理も問題ないかもしれません。


■「都合のいい情報しか出さない政府」では信用されない


 しかし、記事冒頭のポスターのように、「都合のいい情報」しか出さない政府に対して、情報の統一管理を許すのは危険だと感じる人が出てくるのは当然です。


 「政府がそんなことをするわけがない」という意見もあると思います。


 ただ、実際にカナダではトルドー政権がコロナワクチン接種義務への抗議デモに参加した人の銀行口座を凍結し、大きな騒ぎになりました。


 こうした強硬手段をとられると、自由な議論などできません。全体主義・ファシズム化に向かう、国家による言論統制と言っていいでしょう。


 私達はいまそうした大変な時期を迎えており、いろいろな意味で政府の行動をしっかり見定めていく必要があると思います。


 決して他人任せにせず、ましてや国任せになどせず、国民全員でしっかりと考えていきたい問題です。






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森田 洋之(もりた・ひろゆき)
医師/南日本ヘルスリサーチラボ代表
1971年、横浜生まれ。南日本ヘルスリサーチラボ代表。日本内科学会認定内科医、プライマリーケア指導医。一橋大学経済学部卒業後、宮崎医科大学医学部入学。宮崎県内で研修を終了し、2009年より北海道夕張市立診療所に勤務。同診療所所長を経て、鹿児島県で研究・執筆・診療を中心に活動。専門は在宅医療・地域医療・医療政策など。2020年、鹿児島県南九州市に、ひらやまのクリニックを開業。医療と介護の新たな連携スタイルを構築している。著書に『破綻からの奇蹟~いま夕張市民から学ぶこと~』(南日本ヘルスリサーチラボ)、『医療経済の嘘』(ポプラ新書)、『日本の医療の不都合な真実─コロナ禍で見えた「世界最高レベルの医療」の裏側』(幻冬舎新書)、『うらやましい孤独死─自分はどう死ぬ? 家族をどう看取る?』(フォレスト出版)などがある
















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納豆、健康力と値頃感を兼ね備えて受注急増

2024年08月25日 06時05分32秒 | 食のこと

健康力と値頃感を兼ね備えた納豆は、昨年から今年にかけて需要の高止まりが続いている。


 20年の支出金額は前年を大きく上回った。

6/9/2021


今年に入っても緊急事態宣言再発出に伴う巣ごもり需要、また人気テレビ番組の健康効果訴求により、大手メーカーが出荷調整を余儀なくされるほど需要は旺盛だ。

 19年は長らく続いたブームが沈静し、工場稼働率が低下。納豆各社は価格訴求による販売拡大へ動いたが、昨年2月のテレビ番組で納豆が持つ多くの健康効果が紹介されると需要が急増。重なるようにコロナの影響も顕在化し、昨春は品薄が続いた。

 6月以降は少し落ち着いたが、8月頃から量販店で特売が再開し、高い販売レベルが続いた。総務省の統計によると、20年の支出金額は前年比9.8%増の4654円となり、1月以外はすべて前年実績を上回った。

 年明け後は1月5日頃からメーカーの受注が急増した。量販スーパーが緊急事態宣言再発出後の巣ごもり需要を見据えて発注量を増やしたためで、大手メーカーは1月前半に出荷調整を余儀なくされた。

 この状況の中、1月12日に人気テレビ番組「林修の今でしょ!講座」で納豆が特集された。

放送後はまた需要が増したが、昨年のように業界全体の稼働率が一気に跳ね上がるのではなく、まず番組で紹介された商品が品薄となり、その後、他の商品に影響が及んだ。


 番組では、タカノフーズ「すごい納豆 S-903」「発酵コラーゲン納豆」、

ミツカン「金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油」「同 とろっ豆」、

あづま食品「国産大きなひきわり」「黒千石 小粒なっとう」
「おろしだれ納豆」が紹介された。

 中には「すごい納豆 S-903」「発酵コラーゲン納豆」のように同番組で認知度が向上し、放送前の数倍の売れ行きとなったサブ商品もあった

。急激な需要増も今月に入ると落ち着き、大手メーカーは今月上旬に出荷調整を解除した。

 今後について大手メーカーはコロナの完全終息後も内食需要が一定程度残ると見ており、引き続き内食需要へ的確に対応するためマーケティングやメニュー提案を強化していく考えだ。また、年々高まる健康への期待にもしっかり応えていく。


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