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検察の本命は「自民党の交付罪」立件だ 河井夫妻事件で専門家が指摘

2020年07月15日 23時30分06秒 | 事件と事故
 
前法相と妻の買収疑惑に切り込んだ検察が狙う「本丸」は、権力の中枢・自民党本部を公職選挙法の「交付罪」で立件すること--。元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士がそう指摘する。問われるのは、検察の覚悟だ。
 
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 「ひとつ、よろしく」と現金入りの封筒を差し出す。日本中で行われてきた政治家の「風習」に、検察が切り込んだ。しかも相手は、つい先日まで自分たちの上司だった前法務大臣。政権への忖度を捨てた検察が次に見据えるのは、安倍晋三首相率いる巨大与党、自由民主党側の立件だ。 
 
 通常国会が閉会した翌日の6月18日、東京地検特捜部が前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)と、妻で参院議員の案里容疑者(46)を逮捕した。広島県議だった案里議員を国政に転じさせたのは、克行議員が補佐官を務めた安倍首相や、菅義偉官房長官だった。  
 
動画配信サイトでは、今も選挙戦の様子が確認できる。安倍首相が「心を一つにすれば、乗り越えられない壁はない!」と声を張り上げれば、二階俊博幹事長も「どうぞ安心して河井案里さんをよろしくお願いします」と、今となってはシャレにもならないことを言う。党が案里議員側に支出した選挙資金は溝手氏の10倍の1億5千万円。安倍首相は、自らの指示で自身の秘書を広島入りさせててこ入れをしたことも認めている。  
 
その裏側で行われていたとされる河井夫妻の容疑はこうだ。 
 
 克行議員は昨年3月下旬~8月上旬、案里議員の選挙で票の取りまとめを依頼する趣旨で計約2400万円の現金を地元の地方議員ら91人に渡した疑いがある。案里議員は昨年3月下旬~6月中旬、克行議員と共謀して計170万円を5人に渡した疑いがある。夫妻から重複して受け取っていた人物も2人いる。河井夫妻は容疑を認めていないという。朝日新聞などの報道によれば、多くの地元議員らが、現金を受け取ったことを認めている。  
 
元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士は、逮捕容疑となる行為が選挙の3カ月以上前から始まっていたことに注目する。
 
従来は、選挙期間やその直前での投票や具体的な選挙運動の対価の供与を買収罪の適用対象にしてきましたが、今回はかなり様子が違っています。時期を考えれば、これまで地盤培養のために行う支持拡大の依頼と受け止められてきた行為を含めているからです。こうしたものを選挙違反の摘発の対象にしているのが異例と言えます」  
 
そこに今回、手を突っ込んだ意味合いはどこにあるのか。 「選挙や選挙違反の摘発のあり方に今後、非常に大きな影響を与えるでしょう。公職選挙法の趣旨から、買収罪を適用するべきです」 
 
 今後最大の焦点となるのが、買収に使われた金の原資だ。克行議員が一部の町議に「安倍(晋三)さんからです」と現金を渡したこともわかった。前出の郷原氏は一連の金の流れから、自民党側が罪に問われる可能性を指摘する。公職選挙法の「交付罪」の適用があり得るというのだ。 
 
「交付罪とは、供与などの行為が行われるとの認識を持って、資金を交付することです。私自身はかつて検事時代にこの罪で起訴した経験がありますが、今までに事件化された例は大変少ないです。不透明な選挙資金の提供も含めて犯罪になるということを示す意味は非常に大きい。捜査の中で、党本部への家宅捜索も当然、検討の対象に上ってくるでしょう」  今回の事件は交付罪の構成要件を満たすのか。郷原氏は、具体的な買収先や金額を認識していなくても、案里議員を当選させる目的で「自由に使って良い金」として各方面に配られることを知って資金提供していれば、成立すると考える。  
 
 
郷原氏は「ここまで摘発のハードルを下げてやってきた以上、徹底的にいくところまでいかざるを得ないでしょう。もし腰砕けになって終わったら、検察はおしまいです。このタイミングでの官邸との手打ちはあり得ない」と話す。(AERA編集部・小田健司) ※AERA7月6日号では、検察が自民党の立件を目指す背景にある「政権との確執」など、より詳細な記事を掲載している。
 
 
 
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#Gotoキャンペーン を中止してください」がトレンド入り 総額1・7兆円計上

2020年07月15日 23時07分53秒 | 社会のことなど
#Gotoキャンペーン を中止してください」がトレンド入り 総額1・7兆円計上

新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた観光業界のために政府は22日から観光分野の支援事業「Go Toトラベル」開始する。8月上旬からの前倒しとなったが、これにツイッターではハッシュタグ「#GoToキャンペーンを中止してください」が猛烈な勢いで拡散されている。

「Go Toキャンペーン」とは、新型コロナによってダメージを受けた観光、運輸、飲食業、イベント業などを再活性化させることを目的にしたもので、事業総額約1・7兆円が計上されている。旅行商品を最大半額相当補助する「Go To トラベル」や「Go To Eat」「Go To Event」なども実施されていく予定。

だが、ネットではこのGo Toキャンペーンに対し厳しい声が続出。豪雨災害が広がっている現状や、東京女子医科大で全職員の夏のボーナス全カットなど、医療関係者への支援が足りていないと報じられていることなどもあり「#GoToキャンペーンを中止してください」が一気に拡散された。

14日午後1時45分現在、20万件を超えるツイート数。「#GoTo予算を医療に回せ」や「Gotoキャンペーンを補償に回せ」のハッシュタグも合わせる人も。


ネットでは「1・7兆円も計上して感染拡大につながるツアーをやる必要はない」「税金は遊びに行く市民のために納めているわけではありません」「命や未来を守る大切なことなので、声を上げたいと思います」などの声が。

地方からも山形県知事や青森県むつ市長らが、東京からの人の移動に心配の声を上げていることが報じられている。

ネットの声ではこれまでも「#検察庁法案に抗議します」が広まり、検察庁法改正案が5月の国会で成立断念となった実績がある。


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実際は1000人超か 東京都コロナ新規感染者は高温多湿の夏でも増え続ける

2020年07月15日 20時30分30秒 | 社会のことなど
やはり、新型コロナは耐熱性・耐多湿性でしたね!

60人台に“乗せる”と聞いています」から、まさかの「100人超え」

――。衝撃の展開に東京都の小池都知事もさぞ驚いたに違いない。 【関連】新宿、渋谷、六本木は立ち入り禁止を指示…“在日米軍アラート”の信ぴょう性は?  

2日、都内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数が107人となった。1日当たりの感染者が100人以上となったのは、緊急事態宣言下だった大型連休中の5月2日以来、2カ月ぶりだ。新規感染者数は一体、どこまで増えるのか。  


元東京都衛生局職員で、医事ジャーナリストの志村岳氏がこう言う。 「緊急事態宣言が解除され、潜在的な感染者が繁華街などに出るようになったことに加え、PCR検査(遺伝子検査)を増やしていることが感染数字の増加につながっているのでしょう。おそらく実際の市中感染者はもっといるはずで、今後も増加する可能性が高いと思います」  

廃止された政府の専門家会議に試算を提示していた北海道大学の西浦博教授(理論疫学)はかつて、感染者数について「現在確認されている感染者数は氷山の一角。実際は10倍以上かもしれない」との見解を示していたが、仮にその通りであれば、新規感染者は1000人以上ということだ。  

それにしても、新型コロナは当初、高温多湿の夏に入れば落ち着く

――と言われていたはずだ。それなのに落ち着くどころか、逆に勢いを増しているように見える。 「オーストラリアやアフリカ、インド、南米でも猛威を振るっているように、新型コロナの感染に気温や季節は関係ないことがはっきりしています。ここがインフルエンザとの違いと言えるでしょう。このまま、手をこまねいていれば、確実に感染者は増え続けます。小池知事は、言葉遊びではぐらかすのではなく、状況を受け止め、(PCR検査拡充など)きちんと対応するべきです」  


築地市場の豊洲移転をめぐる検討過程の文書が残っていないことを会見で問われた際、「それは(私が)AI(人工知能)だから」と答えていた小池知事。今こそ、その自慢の「AI」をフル活用して対応してほしいものだ。



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鹿児島知事選、自公推薦が敗れる 塩田氏初当選、「安倍離れ」進む

2020年07月15日 18時00分48秒 | 政治のこと
 任期満了に伴う鹿児島県知事選は12日投開票の結果、新人で元九州経済産業局長塩田康一氏(54)が、再選を目指した自民、公明推薦の現職三反園訓氏(62)、元知事伊藤祐一郎氏(72)ら計6氏を破り初当選した。与党は2016年の前回知事選に次いで敗北。地方での「安倍離れ」が進んだ格好で、年内にも取り沙汰される衆院解散・総選挙の時期など戦略に影響を与える可能性もある。


 投票率は49.84%で、参院選との同日選となった前回16年の投票率56.77%を下回った。

 塩田氏は県経済の立て直しなどを訴えたほか、現職や元職を念頭に「今でもない、前でもない」と県政刷新を掲げた。


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姫路市殺人 24歳美人シングルマザーを子どもの目の前で刺殺した男の凶暴性

2020年07月15日 06時00分13秒 | 事件と事故
兵庫県姫路市白浜町の集合住宅で 7月12日午後1時半頃、田口朱音(あかね)さん(24)が血を流しているのが発見され、病院に救急搬送されたが、死亡した。 【写真】カメラに向かってポーズを決める亡くなった田口朱音さん

 夕方になって田口さんの勤務先の元同僚、吉直優一容疑者(36)が京都府警上京署に出頭。 「姫路で人を刺した」と認めたため、兵庫県警は、殺人容疑で逮捕した。  事件が発覚したのは、田口さんの長男(6)が泣きながら「お母さんが、誰かに怒られている」「お母さんが、血まみれで死にそう」と近所に助けを求めたことだった。  吉直容疑者は、田口さんが勤務していた姫路市内のキャバクラ店でかつて働いており、知り合ったという。  

田口さんと吉直容疑者とのトラブルは今回が初めてではなかった。今年6月9日、田口さんは警察に「吉直容疑者から顔を殴られた」と通報。その後、田口さんが被害届を出し、兵庫県警は吉直容疑者を逮捕しようとしていたが、被害届は後に取り下げられた。そのタイミングで凶行が起こってしまった。 「吉直容疑者は田口さんのことを彼女といっている。だが、田口さんは吉直容疑者と付き合っていない、単なる知人と話していた。

男女関係のもつれで、事件となってしまったようだ。子供がいるところで、激高した吉直容疑者は台所から包丁を持ち出し、田口さんを刺したとみられる。その後、彼女の車で京都まで逃走。だが、午後5時50分頃『もう逃げきれない』などと言って出頭してきた。田口さんの腹を包丁で刺したなどと犯行を認めている。吉直容疑者は過去にも暴力事件を起こしていて、カッとなると手がつけられない性格のようだ」(捜査関係者)  

田口さんは店のブログに<祝日ですが元気に営業中><今日は土曜日ですが、9時から出勤です>と週末にもかかわらず、熱心に仕事をしている様子を書き綴っていた。 

 田口さんの同僚がこう話す。 「殺される前日も、元気に仕事していた。週4日から5日のペースで店に出ていた。仕事は真面目で人気者でしたよ。お昼も保険の関係の仕事をしていた。『離婚した夫との間に子供がいるから頑張らないと』と言っていた。プライベートで吉直容疑者とトラブルになっていたとは知らなかった。事件を聞いて驚きました」


 田口さんの近所の住人も驚きを隠せなかった。 「男の子と2人で暮らしていて、仲良さそうに休みの日には出かけていた。いい親子でしたよ。ただ、夜になると男性が大声で叫んで揉め事になっていることが数回あった。それがこんな恐ろしい事件になるなんて信じられない。残された男の子がかわいそうでなりません」 (本誌取材班) 


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