僕のなかの壊れていない部分光文社このアイテムの詳細を見る |
今回は、白石一文『僕のなかの壊れていない部分』を紹介します。本書ははっきりいって好みが分かれると思います。理屈っぽい人や哲学が好きな人だとすんなり物語に入れます。主人公は、女性3名と肉体関係がありながら、その一方で人間の生と死についてまじめに考えている。恋愛小説というより、哲学小説なんだろう。
私は、本書を買って損したなあという感じがします。人間の生と死については考えさせるところはあるが、物語の展開としてはぜんぜん面白くない。結局何が言いたいのかが見えてこない。その点で、あまり評価ができない。また、こんなに理屈っぽい主人公を女性たちは好きになるか?という感じもする。その理屈にうんざりしました。
白石氏の本は、コレが最初だったのですが、主人公の男に激しい嫌悪感を抱きながら読みましたよ(笑
性別年齢によって抱く感情は様々でしょうね・・。
それでも白石氏の著書には興味がありその後も時々読んでいます。
私は、白石氏の本は、本書が初めてです。本書に関して言えば、好き嫌いがはっきり出そうですね。私は、嫌いなほうですね。理屈を捏ね回すといいますか、そういうのが嫌です。他の著書に関しても、時間があれば読んでみたいとおもいます。
それでは失礼します。