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今回は、荻原浩『メリーゴーランド』を紹介します。第3セクターのテーマパークを立て直すために、地方公務員の主人公が奮闘する話である。その姿は、見るのが痛々しい感じがする。この主人公は、強く言えない人だから、劇団の団長や硬直した組織に翻弄されるのだが、なんとかやり遂げるのである。自分が面白いと思ったことをどんどんやらせたほうがうまくいくんだな。やはり、公務員は公僕であるから、できることなら民間の力を借りてやっていくのがいいのだろう。そうすると、コストも安く済むし、企画も面白いものになる。第三セクターのテーマパークで苦しんでいるところなんかは、励みになるのではないか。
最後のほうになると、アテネ村を争点として、市長選挙が行われる。選挙の結果どうなるのか、また主人公はどうなるのかに注目するといいでしょう。
公務員や官僚の人たちって、本書で書かれていることをやっているのかな。足の引っ張り合いというか、そういうことを行うのかな。それだったら、公務員も官僚も政治家ももっと減らしたほうがいい。人件費の無駄だな。
○2009/12/02追記
ほかの荻原浩作品の書評はこちら
荻原浩さんは、本によってイメージがかなり違っていて、
読み終わって作家名(あまり作家を意識しないので)を見て、あああの本書いた人だ!と、
気づくことが多いです。
本の新規開拓を日々模索してますので、
今後参考にさせていただきます。
>荻原浩さんは、本によってイメージがかなり違っていて、
→確かに、推理小説系からサラリーマンの悲哀系まで多彩な作風ですよね。
>本の新規開拓を日々模索してますので、
→どうぞ、当ブログをご利用ください。
これからもよろしくお願いします。