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杉山茂樹『4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する』

2010年12月02日 23時52分43秒 | 書評(新書)
4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)
杉山 茂樹
光文社

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今回は、杉山茂樹『4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する』を紹介します。戦術というのか布陣からサッカーを語るのが本書なんだろう。布陣からトルシエサッカー、ジーコサッカーの決定的な欠陥を指摘したり、特徴的な試合から布陣について解説する。

サッカーに興味があっても、布陣に興味がない人は読まないほうがいい。また、細かく布陣について解説したものでもないことに注意したほうがいい。布陣の話はWikipediaのほうが詳しく書いてあると思う。

私も完璧に理解したわけではないのだが、今までの日本代表が布陣については世界標準からかけ離れていること、下記に記述したような、サイド攻撃の有用性と布陣の本当の意味についてはなるほどだなと思った。ただ、難しいかもね。客観的に書かれたものでもないでしょうからね。著者の思いが強すぎたのかな。

・サイドの活用:攻撃サッカーには欠かせない。センターバックにとって、サイド深くに運ばれると、ボールを持っているプレーヤーとフォワードと両方ケアする必要が出てくる。その際にフォワードはマークをはずしやすい。

・布陣(4-2-3-1など):各ポジションはカバーする領域を表している。日本では、布陣をキャラクターで分類されがち。キャラクターに縛られると、ユーティリティ性は育まれにくいし、エリアをカバーする概念も浸透しない。

サッカーのフォーメーション - Wikipedia

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