ウランバーナの森講談社このアイテムの詳細を見る |
今回は、奥田英朗『ウランバーナの森』を紹介します。本書は、主人公ジョン(本書で、特定した記述はないが、おそらくジョンレノン)の空白の4年間(1976年から1979年)をフィクションで埋めた話である。なぜ、1980年に再び出てきたときは、曲調が変わったんだろうかという問題意識があったんだろう。
話の流れは、ジョンが便秘で苦しむことになる。病院から帰宅途中に、過去からの亡霊が出てくる。悪いことをした人には、謝罪し、トラウマになっている出来事には、本心を聞くことでトラウマを解消する。そして、歌を取り戻すことになる。
ジョンレノンの生い立ちがわからないので、正直話についていけないところはありました。つまり、何が本当の話で、何が偽者(フィクション)の話かがわからないところがありました。それでも、他の作品同様に、奥田作品のユーモアさと面白さが伝わる話でした。
しかし、ラストはちょっと子供騙しっぽい感じがしませんでした(^-^;)?
確かに奥田氏のどの作品にも共通な、独特の世界が展開されていましたね。
>ラストはちょっと子供騙しっぽい感じがしませんでした(^-^;)?
確かにそんな気がしますね。ジョンレノンをモチーフにして、結局何を描きたかったのかなという感じはしました。
>奥田作品のユーモアさと面白さが伝わる話でした。
うんうん、本当にそうですね。
ま、あのユーモア(?)に女性読者がついてきてくれるかどうかは疑問ですけど(笑)
私はラストのシーン、とても好きです。
>ま、あのユーモア(?)に女性読者がついてきてくれるかどうかは疑問ですけど(笑)
確かに、そうですね。ジョンがまた歌を取り戻すという結論は良かったのかなとおもいます。ここは変えるといけないんでしょうね。