答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

『我らイワケン株式会社』(そのだつくし)という贈与

2017年04月26日 | 土木の仕事

 

岩手県建設業協会がつくった広報マンガをいただいた。

『我らイワケン株式会社』(そのだつくし)だ。

わたしに向けた贈与ということはすなわち、ここで紹介してネ、という依頼に他ならない。

ということで、その気持ちズシッと受けとめ紹介する。

感想。

いい。じつにいい。等身大の地域建設業を描くことに成功しているからいい。そして、昨今よくある広報マンガとは、そのクオリティーという面で明らかに一線を画している。

わたしの思うところ、その最たる要因は「そのだつくし」という作家を起用したところにある。つくしさんの絵がなかったら、この「普通感」とハイクオリティーは実現していなかったのじゃないだろうか。

そんななか、わたしがもっとも印象に残ったシーンがこれ。

 

 

 

 

 

 

 

この想いは、「最後まで読んでいただき、ありがとうございました」という「あとがき」にも詰まっている。全文紹介するので読んでいただきたい。

 

 

 建設業の”やりがい”として『スケールが大きい仕事』、『地図に残るような仕事』、『人の役に立つ仕事』などがあげられます。道路や橋、堤防やダム、学校やビルなど、スケールが大きくて地図にも残り、まさに人の役に立つ仕事が建設業です。

 ただ今回、このマンガで紹介した内容の多くは、地図には残らないかもしれませんが、まさに人の役に立つ「縁の下の力持ち」として、建設業が果たしている「地域を守る」仕事でした。建設業の日常の仕事を飾ることなく紹介することで、地元建設業の「熱意」「心意気」を知ってもらいたかったからです。我々の熱意を受け止め、真剣に取材や執筆に取り組んでいただいた漫画家のそのだつくし様に、心より感謝申し上げます。

 第2話のコラムでハジメくんが言っていましたが、「道路」は”見えないところをちゃんと作ることが大切”です。どのような仕事でも「目には見えないところまで手を抜かない」ことは共通しています。マンガを通じて建設業のことを少し詳しく知ってもらって、皆さんが将来の仕事について考えるきっかけにしてもらえれば幸いです。

 最後に建設業という仕事の魅力を一部紹介させて下さい。

 ・身につけた技術や資格によって、地域の発展や安全に貢献できること

 ・技術さえあれば年齢を重ねてもずっと仕事をしていくことができること

 ・一つの現場を多くの人が力を合わせて作り上げること

 ・同じものを作ることがなく、日々成長できること

 ・自然と向き合って仕事ができること

 ・スケールが大きくても小さくても、人の役に立てること

 

 

読むとわかるように、少年少女向けの文章だが、いささかトウが立ったこの辺境の土木屋の胸につまるものがあった。本編のマンガを含め、ぜひ地元の中学生たちに読んでもらおうと思っている。岩手県建設業協会さんでは、中学校や高校をはじめ、図書館、関係各所などに配布するとともに、ホームページでも読めるようになるという。

『我らイワケン株式会社』(そのだつくし)という贈与。贈与は贈与者に直接返すことでチャラになるものではなく、別の誰かに贈与することではじめて贈与への返礼が成り立つ、という「贈与と返礼のサイクル」にもとづいて紹介させていただいた。ぜひ皆さんも一読し、多くの人に紹介してもらえたらありがたい。


それにしても岩手県建設業協会、さすがである。




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