散日拾遺

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古歌讃仰

2019-02-11 09:40:54 | 日記

2019年2月11日(月)

 書きたいことがたまってウズウズしながら、さすがに印刷教材の締切は外すことができず、ここはガマンの如月の月。そんな中で下記を繰り返し口ずさんでみている。語釈は野暮なこと、無心に詠じていくと七五、七五のリズムが春の日の波のように、魂の底をのたりのたりと揺らし、牛の引く車でのんびり野辺をいくような心もちである。目で読むものではなく、朗誦し聞いて楽しむものなのだ。聖書も同じ・・・そこの先生、聞いてる?

 これほどのものを、8世紀早々に実現したわれらが祖先を思う。偉業はそこで達成され、その余は長い後日談を今日まで付け加えているにすぎないような。

 決めた。今年は万葉の全体を通読しよう。いやさ、通聞するのだったか。

 YM先生の講話を聴きに、午前は最寄りの教会へ出かける。『「生と死」 - 大切なものを失ったとき』がテーマである。

***

 あしひきの 山坂越えて 行きかはる 年の緒長く しなざかる 越(こし)にし住めば 大君の 敷きます国は 都をも ここも同じと 心には 思ふものから 語り放(さ)け 見放(みさ)くる人目 乏(とも)しみと 思ひし繁し そこゆゑに 心なぐやと 秋づけば 萩咲きにほふ 石瀬野(いはせの)に 馬だき行きて をちこちに 鳥踏み立て 白塗りの 小鈴(をすず)もゆらに あはせ遣(や)り 振り放け見つつ いきどほる 心のうちを 思ひ延べ 嬉しびながら 枕付く 妻屋のうちに 鳥座結(とぐらゆ)ひ 据えてぞ我が飼ふ 真白斑(ましらふ)の鷹

【反歌】

 矢形尾の眞白の鷹を屋戸にすゑかきなで見つつ飼はくし好しも

https://feely.jp/61456/ より拝借

Ω


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