散日拾遺

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矯手頓足 豫且康 ~ 千字文 108

2015-06-24 07:14:29 | 日記

2015年6月24日(水)

 矯手頓足 豫且康 (キョウシュトンソク エツヨシャコウ)

 

矯は「高くあげること」、この字のつくりは「喬木」の喬で、意味としては「高」なのだね。

手を高くあげ、頓足は「足を踏みならす」 ・・・ 反政府デモのイメージが浮かぶが、そうではなくて。

豫は「喜び楽しむ」こと、「」は喜悦だからいいとして、「豫」にそういう意味があるのか。

且康「そして心やすらかである」、康も良い字だ。しばらくこの字をペンネームに使ったことがあった。

 

 漢和辞典を確認する。「豫」は「予」に同じ。

① <あらかじめ><かねて> ・・・ 「前もって」「事前に」の意

② <たのし・む><よろこ・ぶ> ・・・ 「あそぶ」ともある、これか。

③ ためらう、ぐずぐずするの意もある。「一刻の猶予もならない」という時の「猶予」だな。

 熟語のほとんどは語義①に関わっているが、一つだけ「予楽」という言葉が紹介されている。「よろこびたのしむ」の意である。

 嬉しいな、僕は伊予(伊豫)の産、豫州人だからね。郷土の国名に「よろこび・たのしむ」意味があること、今まで知らなかった。「愛媛」は「いい女」という意味なんだし、全くもって地中海的な趣きだ。日本人でなかったら、イタリア人に生まれたい。

 

 矯手頓足 豫且康

 手を挙げて足を踏みならし、楽しみ喜び、かつまた心安らかである。「酒盛りの時、和らぎ楽しむ様」と李注にあり。

 「君臣豊楽」とか、「鼓腹撃壌」とかいった言葉を連想する。


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