2021年11月12日(金)
『折々のことば』(鷲田清一)2022 から転記:
《わたしたち》は、一つは《わたし+あなたがた》として、他は《わたし+かれら》として用いられる
エミール・バンヴェニスト
わたしが誰かに話しかけるとき、相手が《わたしたち》に含まれる場合と含まれない場合がある。つまり、《わたしたち》は時に「包括的」に、時に「排除的」に機能すると、言語学者は言う。真の「複数」を受け容れるのは《わたしたち》ではなく、むしろ非人称としての三人称だと。
『一般言語学の諸問題』(岸本通夫監訳)から。
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