散日拾遺

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収録終了/クリスマス・イヴ

2014-12-25 10:05:20 | 日記

2014年12月24日(水)

 放送授業2回分、それに科目紹介の小番組をまとめて撮り終えて、テレビ教材の収録を一気に終了した。軽い虚脱感と達成感。さっそく映し出されるできあがりを見て、自分は不全感の塊であるけれど、スタッフは一様にニコニコしている。

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 「2本撮り終えて午後2時っていうのは、滅多にないんですよ」とKプロデューサー。

 「初めてと思えないぐらい上手いです。内容的にも、お得感満載、って、表現が軽薄ですけど、学生さん得しますよ。二度とやらないなんて言わないで、ぜひまたやってください。ゼニの取れる授業ですから・・・」

 自分のことを言われている気は、全くしない。最後まで褒め上手な人たちだと感心するが、収録が短時間で終わったのは事実らしい。それというのも・・・

 

 「先生の場合、スタジオでの台本直しがないですからね」

 「そうそう」

 「スタジオで、台本の、直し・・・?」

 

 驚いたが、けっこうあるんだそうだ。皆いい度胸している。

 もっとも、その場での反射神経というか順応性みたいなものは、どっちに転んでも必要になる。どれほど周到に準備しても、思惑通りに時間は流れない。「次のセクションで1分縮めてください」とか、「残り45秒で振り返りコメントを」みたいなことに、どうしたってなる。

 それは意外に苦にならないし、だから準備もわざと大ざっぱに抑えたりしたけれど、台本そのものの流れを当日修正するってのは、考えられない、ありえない・・・

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 慣れてきたのも確かだ。10月に最初の1本を撮ったときは、帰る電車の中で首が回らないぐらい肩が凝った。2回目は、翌日背中が痛んで悪い病気ではないかと心配になった。12月3日の2本取りはやはり少し肩が凝ったが、ワイシャツとネクタイの選択を間違えたのが一因だった。今日は運動後みたいな感じで、昨日までの凝りがかえっていくらかほぐれている。現金なものだ。

 「慣れてきた頃に終わっちゃう、って、皆さんおっしゃいますよ」

 その通りだ、何でも。人生もそうなのかな・・・

 スタッフに恵まれたのは間違いない。Sディレクターが、「内容が面白くて、技術さん達も楽しみにしていました」とメールをくれたが、こちらからするとスタッフ一同が笑顔だから、こちらも自信がもてるのである。

 「先生、礼拝に間に合いますか?」

 クリスマス仕様のシュークリームを振る舞ってくれたうえ、心遣いで見送ってくれた。同業者の御主人と、今夜ぐらいはゆっくり語らえるのかな。

 フロアディレクターのOさんは、仕事を終えたその足で御家族と西へ向かう。奥さんがSMAPの追っかけで、名古屋だか大阪だかのイヴのイベントに出るのだと。その間、1歳2ヶ月のお嬢さんと父娘水入らずのひととき。

 既に国民行事のクリスマス、それぞれの過ごし方である。

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 こちらは所属教会の聖夜礼拝。二部ではT女学園のハンドベル・チーム15人が、今年も初々しい演奏を聞かせてくれる。ここ何年か、次男が二部の司会を拝命している。その友人の若者が誘いに応えてやって来た。卒論はハイデッガーで書いているのだと。昨夜上京の両親と70年近い齢の違いも、主の目には微かなことだ。

 ちょっとくたびれたが、サンタを迎える準備は欠かせない。その甲斐あって、今年もちゃんと来てくれました。

 Merry Christmas!

 

 


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