2023年4月20日
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穀雨 旧暦三月中気(新暦4月20日頃)
春の最後の二十四節気、春の終わりというのは実感そのものだが、下記はどうだろうか。「けむるような春雨」は二十代の頃の記憶に確かにあるが、昨今の雨はもっと激しく容赦がない。
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この頃には、けむるような春雨が降る日が多くなります。この雨が田畑を潤し、穀物など種子の生長を助けてくれます。
「百穀を潤す春雨」から穀雨の名があり、種まきに適した時期としても知られます。
この時期に長引く雨を、菜種梅雨とよびならわしています。
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清明から穀雨の頃に降り続く雨のことを、菜種梅雨とよびます。菜の花の咲く時期にあたることから、その名があるようです。
春の長雨には、このほかにも「催花雨(さいかう)」「春霖(しゅんりん)」などの名前があります。
催花雨は花が早く咲くのを促すの意、天からの恵みの雨です。
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「霖」はきれいな字で、木々に雨が降り注ぐ風景が浮かんでくる。実際、「三日以上続く長あめ」、転じて「めぐみの雨」のことだそうな。
霖霖(りんりん) 雨が降り続くさま
霖霪(りんいん) なが雨
霖瀝(りんれき) なが雨が降る
何やら見覚えがあると思ったら、張作霖の名にこの字があった。
「淫」は例の特化された用例ばかりでなく「度をこす」「ほしいままにする」の意があり、この字自体に「ながあめ」の意味もあるのだと。
七十二候
穀雨初候 葭始生(あしはじめてしょうず)新暦4月20日~24日
穀雨次候 霜止出苗(しもやみてなえいずる)新暦4月25日~29日
穀雨末候 牡丹華(ぼたんはなさく)新暦4月30日~5月4日
そうか、数日前の電話で父が「草が一気に伸び出した!」と叫んだのがこのことで、雨の降り方や強弱はさておき、この時期の雨が草木にとって慈雨であることは変わらないのである。成長の号砲とでも言っておこうか。
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