散日拾遺

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青アサガオ 赤アサガオ ノアサガオ

2021-08-20 19:54:02 | 日記
2021年8月17日(水)
 「庭のアサガオをぜんぶ、きれいに退治して!」
 おバアバ、何からお手伝いしましょうかと孫たちが申し出た夏の朝、即座に降ってきたミッションである。可憐なアサガオを「ぜんぶ、きれいに退治せよ」とは、われらが祖母の何と野蛮であることかと三人そろって目を丸くしたが、此のアサガオは彼のアサガオにあらず、庭に出てみてすぐ訳が分かったことだろう。
 江戸時代の日本で驚くべき園芸種の発達を見た夏の風物詩アサガオ(朝顔、蕣、牽牛花: Ipomoea nil)。アジア原産と考えられていたが、熱帯アメリカ説が近年出ているという。遣唐使がもちかえり、まずは下剤など薬用植物として重用された。遡って万葉集で「朝顔」と呼ばれているのは本種にあらず、キキョウないしムクゲを指したものと言われる。
 一方、母が孫たちに退治を命じたのはノアサガオ(Ipomoea indica)。
「草勢はきわめて強健で、蔓は数mの高さにまで伸び、垣根や家の壁面などをカーテン状に覆い尽くす」と下記の解説通りの強靱な野の花で、到底同じ扱いに馴染むものではない。
 このノアサガオについて、この夏ひとつ発見があった。西隣の家の壁面を「カーテン状に覆」わんとする鈴生りの花、朝方は深い青であったのが、次第に色が変わって夕方には赤紫になっている!
 そのぐらい、読んでみれば下記の説明にちゃんと記されているが、読んで知るより見て気づく方がエラいんだからね。

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 ・・・などと言いつつ、誰かが気づいてまとめてくれたことを転記しておく。「琉球アサガオ」とか「オーシャンブルー」とか言われると、何やらありがたみの増すような。

***
ノアサガオ Ipomoea indica
 沖縄県原産で、同県では低地の森林や藪にごく普通に分布する野生種である。多年生・宿根性で、関東以南では越冬して成長し古い茎はやや木質化する。ノアサガオの園芸品種が「琉球アサガオ」「オーシャンブルー」「宿根アサガオ」など多くの異なる名称で販売されている。草勢はきわめて強健で、蔓は数mの高さにまで伸び、垣根や家の壁面などをカーテン状に覆い尽くす。葉もアサガオより大きく、掌大のハート形で、花は多数が房咲きし壮観である。時刻と気温によって花の色が変化し、早朝は青く昼は紫になる。結実しにくいので挿し木で繁殖させるが、夏から秋に古い蔓を30cmほどに切って浅く植えると簡単に根付き、繁殖は容易である。暖地なら露地でも越冬するが、0℃以下だと株が凍死するので鉢上げして室内に取り込む。 


解説・写真とも Wikipedia/アサガオ より拝借

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