散日拾遺

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雲騰致雨 露結為霜 ~ 千字文 005/灼熱の氷惑星

2014-01-31 07:39:06 | 日記
2014年1月31日(金)

◯ 雲騰致雨 露結為霜(ウントウチウ ロケツイソウ)
 雲は空に騰(のぼ)って雨を降らせ、露は凝結して霜と為る。

[李注]
 「雲行き、雨施して、天下平らかなり」(易経)
 雲や雨が感応するのは、すべて君主に徳があることによるのである云々。

 露は草や木を潤す。露が凝結したものを霜という。その気は凛烈としていて、すべての草木を枯らす。秋の露は、夕暮れには結んで露となり、朝には凝(かたま)って霜となる。

***

 地球という惑星の大きな不思議は、水という物質が著しく大量に存在することだそうだ。しかもこの水 H2O という物質はユニークな特性をいくつかもっており、分子量が小さいわりに沸点が非常に高いこと、凝固点よりも温度の高いところで比重が最大になる(つまり、凍るときに水底からではなく水面から凍る)ことなどはその一例だ。それらいちいちの特性が、生命体の揺籃として至適格好の条件を水という物質に与えている。
 なぜ地球上にこれほど水が多いかということについて、かつて高橋実という人が「氷の塊である小天体Mが地球に衝突した」とする説を本にしたことがある。とても面白く読み、「想像を逞しくする」とはこういうことではないかと思ったりした。

 今日もガラス窓に大量の結露、拭って遠くを見れば冬枯れの木々が、早くも春に向かって蠢動を始めているようだ。

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