散日拾遺

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BS/インターネットへ転進

2016-05-28 09:42:28 | 日記

2016年5月27日(金)

 併記するのは甚だ申し訳ないようだが、放送大学という組織にとってはそれなりに歴史的な瞬間である。地上波放送(地デジTV+FMラジオ)からの撤退が決まった。学内連絡では「BS放送への完全移行」と知らされたが、「退却」を「転進」と言いつくろう大本営の筆法を連想する。

 先日から側聞するところでは、どうも「放送大学は要らない」と考えている人々がこの国の有力者の中にいるらしいのである。補助金は他大学の3倍のペースで減らされ、今また地上波放送の拠点を放棄し、気息奄々の態。自分の勤め先だからというのではなく、今後の国づくり・社会づくりを構想するうえで大きな損失だと思いますよ。

 地方の学習センターへ面接授業に行くと、そのことがひしひしと実感される。うまく使って適切に育てれば、国民的な財産にできるはずなのだ。ちなみに上記の決定は朝日新聞朝刊37面に小さいながらも報道され、オバマ広島訪問という歴史的な一日に付記されるトリビアとなりそうである。

Ω


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1 コメント

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平和と幸福 (被爆二世)
2016-05-29 21:57:13
石丸先生、こんばんは。

放送大学の後退、残念です。
放送大学を卒業後、現役放送大学大学院生の私にとって、関東で地デジ放送されているのが羨ましいと思っていました。
3度目の受験で去年ようやく50代で大学院に合格しました。500人近い受験生の中からたった30人の合格です。

先日、幕張の放送大学で面接授業を受けて、日本を代表する屈指の教授陣に直接教えていただけることに感動しました。
また、同級生も現役で活躍中の素晴らしい方々が仕事をしながら受験し、難関をパスし、さらに仕事に活かしたいと勉強を続けている方々と机を並べ、共に学び合う喜び。意識高い系と揶揄されることもなく、堂々と朝勉、夜勉し実りある一週間を大学で過ごしました。放送大学には、通信制大学ならではの素晴らしさがあります。

また、オバマさん来日のスピーチを読んで、被爆した母が生きていて、もし、このスピーチを聴いたら何と言っただろうと考えていました。
日本は、本当に平和なのでしょうか。幸せなのでしょうか。
戦後、物質的な豊かさと同時に孤独さを手に入れ、母親たちは孤独な子育てを強いられ、人と関わることが苦手で自尊感情の低い子どもたちを育ててしまった日本は、平和で幸せなのでしょうか。
プラハでのオバマさんの核兵器廃絶スピーチは、どこに消えてしまったのでしょうか。
母は、おそらく草葉の陰でガッカリしていると思います。
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