京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

もう~、終わり~だね

2010-12-11 | インポート

 今年の漢字というのが発表されました。

 「暑」だそうで。

 まあ、確かに今年の夏、暑かったですけど。

 今となっては、ああ、そういえばね、と、遠い昔のことのよう。

 すっかり京都も寒くなりまして、夏の暑さは見る影なし。

 太陽の熱が恋しい、とはいうものの、あの暑さは、やはり勘弁願いたい。

 さて、冬となり、花や紅葉など、わかり易い景観に乏しい季節。

 そんな師走の京都を訪れる方も、また多い。

 嵐山の花灯路など、迎えるほうも工夫をこらしておるわけです。

 さて、師走の師は、そもそもお坊さんのこと。

 お寺だらけの京都では、当然、お坊さんの数も半端ではなかろう。

 そのお坊さんたちが揃って走り回っては、いかにもせわしない。

 しかし、当然、実際に坊さんが走り回っているのは、あまり見ない。

 それでも京都の年の暮れは、やはりせわしない。

 そんなせわしない京都の年の暮れの見所は、やはりどこも人でいっぱい。

 21日の弘法さん、25日の天神さんも、年内最終開催とあって、多くの人でにぎわいます。

 年末の錦市場は、押し合いへし合いで、歩くのが困難なほど。

 知恩院の除夜の鐘撞きを見に来る人は長蛇の列を成す。

 大晦日から元旦にかけて八坂神社へ詣でる人が四条通を埋め尽くす。

 と、まあ、そんな具合でありまして。

 そんなことを聞くと 来るのが億劫になるでしょうか。

 しかし、それもまた京都の風物詩と思えば、そこに感興があるわけです。

 気後れせず、どうぞ京都の年の暮れを見に来てください。

 ”あいらんど”