日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

ベイルートの「犬の川」で子猫にメロメロ

2005年12月22日 08時25分08秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年ズー・ル・カアダ(11月)20日 ヤウム・ル・ハミースィ(木曜日)

「犬の川(ニフル・アル・カルブ)」なのに、子猫が住んでいた。しかもかわいい。

 ベイルート郊外には「犬の川」と呼ばれる場所がある。実際に行ってみると、川は無い(近くにはあるけど)。
 昔は川だったらしい。その川岸の崖に、侵入者・征服者たちが、この土地の攻略の難しさだの、征服した記録だのを残していったため、碑文がたくさん残っている。 
 現在では、幹線道路の横っちょの崖っぷちに、それらの碑文が保存され、それ以外は舗装されている。


 たとえば、紀元前のアッシリア軍が「あー、もう、何なんだよ、ここは!? 攻めにくくてしょうがねーじゃねーか!」とか、


 ローマ時代の将軍が「ここ攻めるの大変。もう、プンプン!(さとう珠緒風)」とか、

 
 19世紀にナポレオン3世が「この土地、わしがもらったもんね」とか、とにかく、いろいろな文字でいろいろなことがごちゃごちゃ刻まれている。


 しかし、腹が痛くて、写真を撮る気力が無い。もう、観光はいいから早くトイレのある場所へ行きましょうぜ…という気持ち。


 そのとき、私の目に一筋の光が!!!!


 道路っぷちのちいさな穴から子猫がひょこひょこ顔を出したり、引っ込めたりしている。そのプリティな姿に私はのけぞった。しかも足先が白い! これは私の好きなタイプである。ひー、たまらん!!


 腹痛や観光はどこへやら、夢中で子猫の写真を撮り続けた。

 
 ということで、「犬の川」に残る碑文などの写真は一切無く、私にとってここは「猫の穴」という印象しか残っていないのである。