日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

さすが「中東のスイス」と呼ばれた美しさ

2005年12月21日 19時22分33秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年ズー・ル・カアダ(11月)19日 ヤウム・ル・アルビアーィ(水曜日)

青い地中海に浮かぶ「鳩の岩」。子供が飛び込んだりして遊ぶらしいが、危なすぎないか?

 いよいよ、観光も最終日だ。
 さて、レバノンでは、写真撮影ができない観光地が多い。
 レバノン国立博物館は、内戦後に建て直し、金属探知器なども完備した、大変に美しい博物館である。
 展示品も素晴らしいし、ショップも素晴らしい。しかし写真撮影はできない。それ以上に驚いたのは、トイレが無い。新しい建物なのに、なぜトイレくらい作らなかったのか? しかも、私は激しい下痢の真っ最中だというのに。
 腹が「ゴロゴロ」というサインを発するたびに、美術館を出て、近くのプレハブトイレまで行き、用が済むと半券を見せて金属探知器をくぐって再入場…ということを何回繰り返したことか。 
作れよ、トイレ!!


 さらに、ジェイダの洞窟も写真撮影禁止である。『地球の歩き方』などでは、非常に軽々しい扱いを受けているが、この洞窟は素晴らしい。
 日本でいうと、岩手県の龍泉洞がスケールアップしたような感じか?
 外のクソ暑さに比べて、ひんやり涼しいし、通路を歩いていると、遙か下方に、美しい紺碧の地底湖が見えたりする。
 ボートに乗っての地底湖探検(と言っても15分くらい)もできる。こんなに美しいのだから、写真くらい撮らせてくれればいいのに。


 などと、写真にこだわるあたり、私も立派な日本人パッケージツーリストである。美しいものは自分の心の中に刻み込めばそれでよいという境地にはまだほど遠い。
ベイルートのアメリカン大学。地中海沿いの道。