自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

野原で行う球技だから「野球」なんだ!

2017-07-02 00:05:00 | スポーツ観戦記
7/1(土)巨人対東京ヤクルト(二軍戦)@ジャイアンツ球場

試合は3-0で巨人の勝ち。巨人の3番は阿部慎之助選手、4番はギャレット・ジョーンズ選手、5番はルイス・クルーズ選手…と昨年のクリーンナップが揃い、しかも先発は内海哲也投手!これには息子も大喜びだった。

3月の巨人対千葉ロッテ(オープン戦)@東京ドーム5月の北海道日本ハム対埼玉西武(二軍戦)@鎌ヶ谷スタジアム6月の巨人対オリックス(交流戦)に続き、今年4回目の野球観戦。息子が巨人ファンになってしまったから、ここ最近は巨人戦ばっかだ…

ジャイアンツ球場にはいつも京王よみうりランド駅からアクセスしているが、その道中にあるのが200段以上の上り階段。正直、中年オヤジにはシンドイ(苦笑)


息子、念願のジャビットとのツーショット写真


さて、唐突だが『野球』というスポーツは英語では「baseball(ベースボール)」、スペイン語では「béisbol(ベイスボル)」、フランス語では「base-ball(ベズボル)」と表現。直訳すれば『塁(ベース)を使って行う球技』。北京語では「棒球(バァンチゥ)」、『棒(バット)を使う球技』。そして日本語、韓国語では「野球」(韓国語表記では「야구(ヤグ)」)。『野原で行われる球技』となる。

個人的には日本語・韓国語の「野球」という表現が、野原(フィールド)で行われるこのスポーツを表現するには一番適していると思っている。野原とは「あたり一面に草などが生えている、広い平地。」と定義される。そう、野原には天然芝!野球をするフィールドは屋外で天然芝のフィールドで行われのが当然なのだ!

しかし、「野球」という素晴らしい単語を有する我が日本のNPBでは…1軍で使用する球場の殆どが時代遅れの人工芝。そもそも、密閉式多目的施設としての機能が併設され野球専用ではないドーム球場が乱立されてしまったのが諸悪の根源である。狭い日本でドームをコンサート会場、展示会会場、他スポーツ競技場等、多目的施設として活用するのはビジネス的には有効的なアイデアではあるが、共に「野球」と言う単語を共有するお隣・韓国のKBOでは人工芝の球場なんてネクソンの本拠地・高尺スカイドームだけだ。(旧本拠地・木洞野球場も人工芝)国土は日本の約半分であることから国土の広さだけの問題じゃない。純粋な野球専門球場を建設せず、他のことでも金儲けしようという利益優先主義が現在の悲劇を招いてしまったのだ。

このことからもKBOの方がNPBよりも遥かに「野球」というスポーツをきちんと体現出来ている。「棒球」の台湾・CPBLでも全球場が天然芝、アメリカ・カナダのMLBも30球場中28球場が天然芝。(人工芝球場のロジャーズ・センター[旧スカイドーム]は2018年から天然芝に、MLB唯一の密閉式ドームで人工芝を使用しているトロピカーナ・フィールドも内野部分はアンツーカー[赤褐色の土]になっている)

各国のリーグと比較して人工芝を多用するNPBの球場は異様な傾向である。NPB1軍の本拠地で天然芝(含:内野がクレー舗装)なのは広島市民球場(マツダスタジアム)、甲子園球場、グリーンスタジアム神戸(但し準本拠地扱い)、そして2016年に天然芝化された宮城球場のみ。将来的には横浜スタジアム、北海道日本ハムが構想しているの新本拠地も天然芝化されるという噂も聞くが、天然芝を養育できないドーム球場が半数を占める現状では…芝の生えた野原で行うべき「野球」を全体的に体現できているとは言い難い…

前置きが長くなったが…「ジャイアンツ球場」は内野がクレー舗装、外野が天然芝と野球の原風景を感じ取れる、あたり前のことだが素晴らしい球場である。「横須賀スタジアム」「HAWKSベースボールパーク筑後」辺りは人工芝(戸田球場も外野は天然芝)であるが、基本的に二軍の球場は内野がクレー舗装、外野が天然芝となっているので、「野球」というスポーツそのものを堪能できる。ショーアップされた1軍戦も悪くないが、野原で行うべき「野球」は2軍戦の方が満喫できるのである。

この日は朝から不安定な天候で開催が危惧されたが、無事開催。試合中に雨がぱらつくこともあったが、やはり屋根などなく開放感あふれる天然芝の球場での観戦は最高のエクスタシーである。


その天然芝上で#64 大江竜聖投手とキャッチボール


その天然芝上で#64 大江竜聖投手と記念撮影


その天然芝上で#026 クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手と記念撮影


※息子と一緒に訪問した球場はこちら