自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

ハグプリロスから回復(笑)

2019-03-01 00:05:00 | 映画・テレビ
娘とオレから惜しまれつつも1月末に最終回を迎えた「HUGっと!プリキュア」

あまりの名作故に放送終了後の虚無感は計り知れず大きなHUGっと!プリキュアロスが押し寄せた(笑)

新シリーズ『スター☆トゥインクルプリキュア』の放送が2月から始まるがオレの空虚な心は癒されることはない…そう思った。

が、そんなことはなかったwww


毎週娘と欠かさず視聴はもちろん、エンディングソングや変身ソングもノリノリで娘と一緒に歌ってる(笑)

嫁ちゃんや長男から冷たい視線は何となく感じるがキャッチーなメロディーが自然とあふれでるので仕方ないwww

娘があと何年プリキュアを視聴するがわからないが、それまではオレも娘が見てるからとかこつけて見続けたい。40過ぎたおっさんが何言ってるんだと自分でも突っ込みたくなるが、それほどプリキュアはハートウォーミングで魅力的な作品であると思ってる。


キュアスターに変身してエンディングソングを躍りながら歌う愛娘

HUGっと!プリキュア ロス(笑)

2019-02-06 00:05:00 | 映画・テレビ
昨年2歳だった娘がプリキュアが見たいと言い出してから一緒に見始めた「HUGっと!プリキュア」

残念ながら先月末にて最終回を迎えた。

上の子は男の子ということもあり、初めてプリキュアシリーズを視聴。なんとなく流れで見始めたので特に大きな期待はしていなかったのだが…想像以上に魅了された(笑)というか娘よりオレのほうが夢中になっていたような気がした(爆)


キュアエールと娘

オレがHUGっと!プリキュアに引き込まれた理由は…元々は敵組織・クライアス社所属だったパップル、チャラリート、ダイガンが改心してから発信し続けてくれたメッセージの「大人だって夢を見る」 「生きていればやり直せる」 「泣いてもいい」に深く感銘したからだろう。

左からダイガン、パップル、チャラリート

未来から現在社会にやってきたクライアス社所属だったパップル、チャラリート、ダイガンは退職後、自分たちがいた世界ではない異空間で生きていかなければならなかった。しかし、彼女たちはたくましかった。パップルさんは芸能事務所「まえむきあしたエージェンシー(MAA)」を立ち上げ、チャラリートくん、ダイガンさんと共に運営し、異空間で生活していった。根のない異空間での生活ゆえに自宅はなくオフィスに寝泊まりする生活(第45話「みんなでHUGっと!メリークリスマス☆」)だったが彼女たちに悲壮感はなかった。彼女たちは今いる異空間というフィールドで必死に生きているように映った。


一方でオレ。誇れることではないが、30代後半に長い間勤務していた会社が吸収合併により消滅、そしてその後転職した会社では激しいパワハラを受けわずか5ヶ月で退職と短期間で様々な不測の事態が発生。その後就職した出版社も2年8ヶ月後に倒産の兆候が見えたためやむを得ず転職。この3年で3回の転職をせざる得なくなった。全てが自己責任というわけではないが流石に自信喪失した。40歳前後でこんな短期間に何度も転職するなんてオレはダメなやつなのかもしれない…と無意識に自分を卑下するようになった。

しかし、上述したパップルさんたちの奮闘を見て、オレが経験したことなんて大したことない。彼女たちの頑張りに比べればオレはまだ頑張りが足らないだけかもしれないと前向きに思えるようになった。パップルさんの起ち上げた「まえむきあしたエージェンシー(MAA)」によってオレは明日を前向きに考えられるようになったのかもしれない。


パップルさんとルールーちゃん


チャリートくん


この笑顔、大好きだったなぁ。ダイガンさん。そー言えばオレもダイガンさんと同じように退職した会社から復帰要請があったなぁ。オレはダイガンさんのように復帰はしなかったが、復帰してたらダイガンさんのように捨て駒にされていたかもなぁ…


また、父親として同じくクライアス社の元相談役ドクター・トラウムにも感情移入できるところがあったなぁ。


作中で具体的な説明はなかったが、きっと彼には実の娘がいた。何らかの事情でその娘と一緒にいれなくなり、その娘の想いを詰め込めたルールーを開発したのだと思う。


しかし、ルールーの「心の無いアンドロイド」という側面しか見ることのできないまま彼女の元から去ってしまった過去を持つため、長い間後悔の念が生じていた。その後、改めてルールーと向き合い、人の心を抱かせてくれたプリキュアに感謝すると共に、「ルールーが失敗作なのではなく、ルールーを受け入れられなかった自分の失敗」と過去の過ちを認め、ルールーと和解した。その後、クリスマスのエピソード(第45話「みんなでHUGっと!メリークリスマス☆」)にてルールーに「お父さん」と呼ばれる程まで関係が回復した。同じお父さんとして…このシーンはジーンと来ちゃったなぁ



ジンジン、タクミもクライアス社退社後、異空間で建設現場、屋台、クリスマスケーキの販売等のアルバイトをこなし、退社後も変わらないジェロスへの思慕を打ち明ける形で彼女を改心させ、再度3人で再出発することになった。

クライアス社との最終決戦にてプリキュアたちの助太刀に参上した(左から)ジェロス、ジンジン、タクミ

この3人を見ていると、吸収合併され消滅してしまった会社に在籍していた時、心底敬愛していた部長を思い出した。吸収合併後、我々同様様々なパワハラを受け精神が病んでしまい今は連絡すら取れなくなってしまったが…


というわけで主人公であるプリキュアより、敵組織であるクライアス社を退職したキャラたちに感情移入し、夢中になったHUGっと!プリキュア。終了は結構な喪失感がある。キャッチコピーの「なんでもできる!なんでもなれる!輝く未来を抱きしめて!」をそのまま間には受けられる年齢ではないが、オレでも「なにかはできる!なにかにはなれる!輝く未来を探し出して!」ぐらいの希望を抱ける番組だった。そして、新作『スター☆トゥインクルプリキュア』が今月から始まった。またプリキュアに何かを期待してしまう42歳のオレであったwww

ピンポン

2019-02-03 00:05:00 | 映画・テレビ
先日、インフルエンザと診断され時間を持て余しそうだったのでTSUTAYAでレンタルしてきた映画「ピンポン」




この映画が公開された2002年は卓球と無縁の生活を送っていたが、窪塚くんとSUPERCARが大好きでどハマりしてた。なのでVHSも購入したほどだった。今回は卓球にハマりかけている息子と共に鑑賞するため敢えてDVDをレンタル。てか、まさかオレが卓球を再開して、この映画を再鑑賞するとは思わなかった。


主演に当時人気絶頂であったろう窪塚洋介、その相棒に井浦新。さらに脇を固める大倉孝二、中村獅童、夏木マリ、安定の荒川良々に奇才竹中直人。素晴らしい演技派を揃えた上に脚本がクドカン、劇伴がSUPERCARと日本の良いところが詰まった作品だと個人的には思っている!


漫画原作なので仕方ないのだろうが…いかんせん詰め込み過ぎてる感は否定できないのでそこら辺は賛否両論ではあったが…


音楽は色褪せない!久しぶりに20代に夢中になったSUPERCARを耳にして再認識した。

挿入歌『STROBOLIGHTS』

2愛+4愛+2愛+4愛-sunset
+4愛+2愛+4愛+2愛+4愛+2愛+4愛-sunset
+4愛+2愛+4愛+2愛+4愛+2愛+4愛-sunset
+4愛+2愛+4愛+2愛=true heart(真実!)‥‥‥‥
2愛+4愛+2愛+4愛-sunset+4愛+2愛+4愛+2愛‥‥‥‥=true heart(真実!)‥‥‥‥

今、愛の灯のライト すべての日々が
今、愛の灯のライト すべてのひとが
今、愛の灯のライト すべての綺麗が
今、愛の灯のライト すべてのことが
今、愛の灯のライト"すべて"の意味が
今、愛の灯のライト 今、愛の灯のライト
今、愛の灯のライト 今、愛の灯のライト
今、愛の灯のライト

all all all all all all all all all all all all all all all all all
all all all all right!!!!


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卓球を再開してからまだ3ヶ月、練習できるのは月1回の2時間だけ。だけど…オレは卓球がうまくなりたい!映画「ピンポン」に感化されたな(笑)

しかし、実際問題、技術向上を目的にするならどこかのクラブに所属して週数回定期的に練習しなきゃなんだろうが…平日は仕事、週末はランニングと子育てで今はそこまで卓球に時間割けないなぁ…

【映画「That Thing You Do! / すべてをあなたに 」】The Wonders - That Thing You Do!

2018-09-24 00:05:00 | 映画・テレビ



The Wonders - That Thing You Do!
You,
Doin' that thing you do,
Breaking my heart into a million pieces,
Like you always do
And you,
Don't mean to be cruel,
You never even knew about the heartache,
I've been going through
Well I try and try to forget you girl,
But it's just so hard to do,
Every time you do that thing you do

I,
Know all the games you play,
And I'm gonna find a way to let you know that,
You'll be mine someday
'Cause we,
Could be happy can't you see,
If you'd only let me be the one to hold you,
And keep you here with me
'Cause I try and try to forget you girl,
But it's just so hard to do,
Every time you do that thing you do

I don't ask a lot girl,
But I know one thing's for sure,
It's the love I haven't got girl,
And I just can't take it anymore

'Cause we,
Could be happy can't you see,
If you'd only let me be the one to hold you,
And keep you here with me
Cause it hurts me so just to see you go,
Around with someone new,
And if I know you you're doin' that thing,
Every day just doin' that thing,
I can't take you doing that thing you do



君は
平気でそんなことをして
僕の心を粉々に砕いてしまう
いつもしている通りに
でも君は
酷いことをしてる気はなくて
知りもしないんだ この心の痛みを
ずっと苦しかったんだよ
忘れようとしたんだ 何度も 君のこと
でも出来るわけもない
君がそんな風にするたび
頑張ったんだけどね

知ってるんだ
君のやってる「あそび」のことは
君に伝える方法を考えてるんだ
いつか僕のものにするって
だって僕ら
きっと幸せになれると思うんだ
君を守るただ一人の男に僕を選んで
僕の側にいてくれさえすれば
忘れようとしたんだ 何度も 君のこと
でも出来るわけもなくて
君がそんな風にするたび
何度もなんて

誰にでも言うわけじゃない
でも1つだけ
はっきりしてることがある
こんな気持ちは初めてで
もう抑えきれないんだ

だって僕ら
きっと幸せになれると思うんだ
君を守るただ一人の男に僕を選んで
僕の側にいてくれさえすれば
だって 凄く辛いんだ
他の男と一緒にいる君を見ると
そういう子だって解っていても
いつだってこうだと解っていても
これ以上耐えられないよ
君がそんなことをするのがさ




1997年公開の同名タイトル映画のサントラ盤より。

映画の監督、制作、脚本はトム・ハンクス。まるでビートルズのデビュー、そしてその後の活動を描いたようなストーリー。大衆受けするような映画を忌み嫌っていたオレだが、ビートルズのようだという触れ込みだけで信念を曲げ見てしまった作品。だが、劇中で使われたオリジナルの楽曲のクオリティは高く、特に映画タイトルにもなった「That Thing You Do!」はミュージシャンの中にもファンが多いという程の名曲だった!ありきたりの青春映画だったが、この曲に出会えただけで信念を曲げてでも見る価値はあった作品だった!

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Life is a traffic jam…人生なんて交通渋滞みたいなもんさ

2018-09-03 00:05:00 | 映画・テレビ
オレが好んで引用する格言は「Life is a traffic jam」…『人生なんて交通渋滞みたいなもんさ』

人生という道中にて、常に青信号でスムーズに前進できるのが理想だが、現実はそうではない。時には赤信号で立ち止まらなければならないときもある。渋滞にハマればその場で立ち止まらなければならない。でも、いつか前に進むことはできる。

1997年制作・米映画「Gridlock'd/グリッドロック」にて、そんな酔心できるフレーズと接触することができた



麻薬がはびこるアメリカ社会をブラックユーモアを交えて描いた作品。主演のトゥパック・シャクールは本作完成直後の1996年9月13日に銃撃され死亡したため、彼の遺作となったことでも話題になった。

ティム・ロスと2pacていうありえない組み合わせだけでも一見の価値あり。バンド仲間がドラッグの過剰摂取で意識不明の重体となったことをきっかけにヤクをやめて人生をやり直そうとするが、いろんなトラブルに巻き込まれ、そう簡単に現実は好転しないという厳しさをユーモラスに、そしてクールに描いた。そう、人生という道中では常にtraffic jam/Gridlock(交通渋滞)が存在し、思い通りには前進できないものなのだ。

余談だが、病院や役所で待たされる度に、ティム・ロスと2pacが病院や役所でたらい回しされていたシーンを思い出す(笑)



冒頭で言及したLife is a Traffic Jamはこの作品の主題歌のタイトルであった。


Short Ver.


Full Ver.

2Pac - Life is a Traffic Jam

(Eight Mile Road)
Land of the Free, and home of the enslaved
Till the concept of time
6 hours, 22 minutes, and 3 seconds, I've been standing in this
county line
By the looks of the Gridlock outside
Its gotta be about 3:39
Everybody rushin from place to place
The looks on their faces ain't no different from mine
Both of us look like we just worked a 9-5
See, but when I clock out
I'm not looking for stress, but for the kind share
Since I started this county line shift,
huh did I say shift? I mean this sentence
I've heard nothing but sirens outside the door
How much you want to bet there's an ambulance rushin a short man,
O.D. man, police abused black man to the hospital?
Now what they rushin for is my intrest?
Rushin through traffic jam to get to emergency room traffic jam, that's
susppose to be a free clinic
Only to hear if you have or don't have insurance
It ain't nuttin but survivial of the fittest
So what they rushin for?
And damn this man at the window is slow
The concept of time has os all fucked, and on top of that,
Life ain't nuttin but a traffic jam.

(2pac)
Life is too short, I feel trapped
Hopping I don't get caught, watch my back
Lost in the traffic, heartless and tragic
Don't wanna get my ass kicked
So I walk in this mindless state, and a don't make me feel this way
I'll tell ya
Life is a traffic jam, I'm stuck
When will you realize your fucked?
Don't try to change my ways, I'm hopeless
Victims to the games we play, stay focused
Watch for the crazy ride, don't lie
High till the day we die
I'ts my life
Tell me if you feel me
I'll tell ya
Life is a traffic jam sincerely
Stretch your mind, spoon feed your soul
3 voices you can't control
Remember life is a traffic jam
Life is a traffic jam (x4)


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ハリウッド★ホンコン/香港有個荷里活/Hollywood Hong-Kong

2018-08-26 00:05:00 | 映画・テレビ
けだるい雰囲気が病みつきになってまいそうなうな「ハリウッド★ホンコン/香港有個荷里活/Hollywood Hong-Kong」は「メイド・イン・ホンコン」のフルーツ・チャン監督「娼婦三部作」の2作目。

タイトルときれいなヒロイン・周迅(ジョウ・シュン)のパッケージに騙されたエログロバイオレンス映画だったが、独特の怪しい雰囲気、おバカな登場人物、狙いすましたキモさに何か惹かれた。

●日本公開時のキービジュアル


●香港公開時のキービジュアル


この混沌とした煩雑とした倦怠感漂う作品に惹きつけられたのは何故か?日本での公開は2003年7月12日だったが、地元香港では2001年公開。そう、オレが香港に住んでいた時期だ。オレが住んでいた頃の香港の匂いが感じ取れる作品でただならぬ郷愁感と愛着のある作品でもあったからだ。そして、とてもヘンで、パンチのある映画だった。




香港のとある下町、豚肉屋の巨漢一家と上海から来た娼婦の女の子の交流を…というよりは娼婦に翻弄される人々を描いた作品。貧しいながら平穏な生活をしていた男たちは、その少女によって人生を狂わされ…“汚い”香港のダーティな魅力が満載。


香港都市部にぽつんと取り残された下町・大磡村(ダイホム村)は、国の再開発計画のあおりを受け、取り壊される運命にあった。(大磡村後方にある赤茶の建物が作品タイトル(意訳すると香港にあるハリウッド)に紐づくショッピングモールの「PLAZA HOLLWOOD/荷里活廣場」)

【高層マンションの五つの塔とアジアらしい猥雑な雰囲気漂う村のロケーションが素晴らしい!】

しかし、この町で焼き豚屋を切り盛りする父親と息子二人のチュウ一家の生活は、忙しくも活気に満ちている。


そんなある日、一家の前に上海から来た美少女トントン(ジョウ・シュン)が現れる。


高層マンションが立ち並ぶいわゆる『ハリウッド地区』に住む彼女には、無垢な笑顔とは裏腹の、危険でなぞめいた一面があった…。




娼婦であるヒロインは男にオーラルセックスをした直後に一家の末っ子の男の子と無邪気にショッピングモールを走り回る。彼女の悪辣さや性的な奔放さを否定も肯定もせず、その奔放さとイノセンスとをごく自然に同居させているのが印象的だった。

フルーツ・チャン監督のセンスが炸裂していて、カメラワークの才気も抜群。猥雑で野蛮なエネルギーが渦巻く中で、煌めく何かが輝いている。どんなに展開がダークになっても、何故かその煌めきと可愛らしさは喪われないのが不思議。





2つの相反するものの「バランス」によって世の中が動いているという伝統的な「陰陽」思想が息づいていた。グロさとほのぼのさ、金持ちと貧乏、伝統的な風景とハイテクな機器、娼婦と少年、そうしたものが渾然一体になっているのがフルーツ・チャンの思う現代の「香港」かもしれない。





欲望をさらけ出して貪る。焼豚を頬張り、セックスしたり、人を利用して陥れたり、制裁を加えて復讐したり。食欲に性欲、金銭欲に支配欲…

人間の行為って傍目から見れば、ブタが餌を貪ってるかのように見苦しい。そんな人間の見苦しさを、我々は映画という境界の外から傍観する。まるでそれって、劇中に出てくる超高層ホテルから麓のスラム街を見下ろすかのようでもあった。

大陸から来た売春婦、ケツ持ちのヤクザ、スラムに住む人々、大陸からやってきたもぐりの医者、そして間違われて左手を落とされた入れ墨の男。みんな程よく狂っていて2003年のどうなるか分からないという香港を生きてゆくにはこれくらいの生きる意志がないとやっていけないという力を感じた。皆の狂気が生活の延長に立ってるのがすごい。

香港人の為の、香港が好きな人の為の映画だと思う。


周迅(ジョウ・シュン/Zhōu Xùn) - 一顆茘枝三把火(情熱のライチ)

余談だが…ロケ地の大磡村(ダイホム村)は再開発に伴って退去が進んでいたが、完了したのは2001年らしいから、オレが住んでいたときはまだ僅かながらも残っていた筈だ。訪れることなく香港を離れてしまったのは無念…。


【追記】村のチンピラは娼婦であったヒロインと情事を重ねたが、後ほど性的暴行を犯したとして慰謝料を請求されるが、それを拒否。そのため取立て屋に襲われ右腕を切り落とされ、しかも直前に人間違いで襲われていた別の男の左腕をつけられてしまう。これは、マジ、トラウマになりそうなぐらいグロかったわ…。
(グロテスクな画像のため閲覧注意。拡大しての閲覧に関しては自己責任にてお願いします)

雨 ━━ 言の葉の庭

2018-08-15 00:05:00 | 映画・テレビ
雨に冷やされた熱されたアスファルトの匂い

雨に冷やされた乾いた土の匂い

雨に冷やされた潤いを得た葉の匂い

雨に冷やされた生温い水の匂い

雨に冷やされた火照った肌の匂い

雨が奏でる音律…


夏の雨の匂いと音は心地よい。




映画「言の葉の庭」ではその雨が主人公2人の心理をうまく反映させるレフレクターとなった。内容は児童福祉法に抵触しそうでもあり、新海誠がこだわり続ける「フェチ」と「2人の世界」がゴリゴリに詰め込まれた作品であるが、見事な静謐さに満ちている。








秦基博 – Rain
言葉にできず凍えたままで
人前ではやさしく生きていた
しわよせで こんなふうに雑に
雨の夜にきみを抱きしめてた

道路わきのビラと壊れた常夜燈
街角ではそう だれもが急いでた
きみじゃない悪いのは自分の激しさを
かくせないぼくのほうさ

Lady きみは雨にけむる
すいた駅を少し走った

どしゃぶりでもかまわないと
すぶぬれでもかまわないと
しぶきあげるきみが消えてく
路地裏では朝が早いから
今の内にきみをつかまえ
行かないで 行かないで
そう言うよ

別々に暮らす 泣きだしそうな空を
にぎりしめる強さは今はもうない
変わらずいる心のすみだけで傷つくような
きみならもういらない

Lady きみは雨にぬれて
ぼくの眼を少し見ていた

どしゃぶりでもかまわないと
ずぶぬれでもかまわないと
口笛ふくぼくがついてく
ずいぶんきみを知りすぎたのに
初めて争った夜のように
行かないで 行かないで
そう言うよ

肩が乾いたシャツ改札を出る頃
きみの町じゃもう雨は小降りになる
今日だけが明日に続いてる
こんなふうに きみとは終われない

Lady きみは今もこうして
小さめの傘もささずに

どしゃぶりでもかまわないと
すぶぬれでもかまわないと
しぶきあげるきみが消えてく
路地裏では朝が早いから
今の内にきみをつかまえ
行かないで 行かないで
そう言うよ

どしゃぶりでもかまわないと
ずぶぬれでもかまわないと
口笛ふくぼくがついてく
ずいぶんきみを知りすぎたのに
初めて争った夜のように
行かないで 行かないで
そう言うよ


※その他Favorite songsはこちら

西日本に大きな災害をもたらした「平成30年7月豪雨」により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。今回、雨に言及したことに関し、不快に感じられる方々がいらっしゃいましたら深くお詫び申し上げます。他意はございません。ご理解いただけましたら幸いです。

Jackie Brown/ジャッキー・ブラウン

2018-07-02 00:05:00 | 映画・テレビ
オレが神映画と称する「Plup Fiction」「LEON」「Trainspotting」の他にも、感受性豊かだった20代にはマイナーでニッチな映画を好んで鑑賞した。

教訓になるようなことも、感動するようなことも、共感することも一切なく、メッセージ性も感じることもできなかったのに、そんなマイナーでニッチな映画の中で惹かれた映画の一つに…「Jackie Brown/ジャッキー・ブラウン」(監督:クエンティン・タランティーノ 1997年アメリカ映画)を外すことはできない。「コフィー」や「フォクシー・ブラウン」など70年代ブラックスプロイテーションのスターであるパム・グリアが主演。


「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」によって、重度のクエンティン・タランティーノ中毒に陥ったなか、新作「Jackie Brown/ジャッキー・ブラウン」に映し出された、チョーカッコええパム・グリア姉さん、エロいブリジット・フォンダ、クエンティン作品の常連サミュエル・L・ジャクソン等にノックアウトされ、更に重度の中毒症状に堕ちていった(笑)

21歳のオレは妖艶なブリジット・フォンダのおっぱいにただならぬ関心を抱いたwww












そして、もっとも感化されたのはその素晴らしい音楽だった。


詳細
1. 0:00 "Beaumont's Lament"
2. 3:48 "Across 110th Street" by Bobby Womack
3. 4:38 "Strawberry Letter 23" by The Brothers Johnson
4. 9:36 "Melanie, Simone and Sheronda"
5. 10:08 "Who Is He (And What Is He to You?)"
6. 13:20 "Tennessee Stud" by Johnny Cash
7. 16:14 "Natural High" by Bloodstone
8. 21:07 "Long Time Woman" by Pam Grier
9. 23:59 "Detroit 9000" by Council Cargle
10. 24:06 "(Holy Matrimony) Letter to the Firm" by Foxy Brown
11. 27:32 "Street Life" performed by Randy Crawford
12. 31:49 "Didn't I (Blow Your Mind This Time)"
13. 35:10 "Midnight Confessions" by The Grass Roots
14. 37:54 "Inside My Love" by Minnie Riperton
15. 41:52 "Just Ask Melanie"
16. 42:35 "The Lions and the Cucumber" by The Vampires'
17. 47:42 "Monte Carlo Nights" by Elliot Easton's Tiki Gods


Across 110th Street、Street Life、Long Time Woman、Strawberry Letter 23、Detroit 9000…多くの名曲が今でもオレを刺激する。久しぶりにJackie Brownの世界に浸ってみるか。

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映画「君の名は。」の印象的な笑顔が大好きな嫁ちゃんの笑顔とだぶる

2018-05-20 00:05:00 | 映画・テレビ
映画「君の名は。」より

2013年10月4日の隕石落下により既に死亡していた16歳(※1)の三葉が、カタワレ時に2016年10月10日(※2)・16歳の瀧(※1)に出会えた時の笑顔!


2022年4月、同じ時間軸で25歳(※3)の三葉が、22歳(※3)の瀧と遂に出会った(既に記憶が失われている2013年三葉上京による遭遇や上記カタワレ時の出会いをカウントするならば三葉は8年半振り、瀧は5年半振りの再会とも言える)時の笑顔!

約8年半後の三葉ちゃん。少し痩せたような気もするが、おんなじ笑顔だった!

【注釈】
※1 深海監督の構想では二人共誕生日は12月1日。共に高校2年生の精神だったためこの時点ではまだ16歳のはず(但し小説版では三葉・四葉が巫女姿で口噛み酒を造った2013年9月3日の豊穣祭後のお直会(なおらい)で三葉は「17歳」と述べている点、『糸守町水性災害犠牲者名簿』にて三葉の年齢が17歳と記載されていた等は矛盾はあるが)


※2 瀧が司、奥寺先輩と共に飛騨を訪問した際、手にしたみそカツ丼弁当の製造日が10月9日だったため(但し小説版では「金曜日」に飛騨に探訪したことになっているので10/14または10/21あたりか?)



しかし、『高山ラーメン 吉野』店舗のTVにて屋外球場で行われている野球中継が映るシーンがあるが、2016年10月9日はセ・リーグCSファーストステージ巨人対横浜@東京ドーム、及びパ・リーグCSファーストステージ福岡ソフトバンク対千葉ロッテ@福岡ドームの開催で共に屋外球場は使用されていない。2016年10月9日以降の(瀧の学校が休みである)土日祝でNPBプレーオフが屋外球場で開催されたのは10/15(土)のセ・リーグCSファイナルステージ第4戦・広島対横浜@広島市民球場(マツダ)のみ。なので、上記弁当の製造日と1週間ズレが生じる矛盾有り。しかもTVに映っている球場外観は広島市民球場(マツダ)と言うよりは横浜スタジアムに近いような気もする…。【10/22(土)及び10/23(日)には日本シリーズ・広島対北海道日本ハム@広島市民球場(マツダ)が開催されたが18時30分試合開始なので除外】

とは言え…映画公開が2016年8月26日、制作時期は当然それより前なので、予知能力でもない限り、この描写を現実世界と合致させることは不可能だよな…。

※3 ※1で言及したとおり三葉の誕生日は1996年12月1日のため2022年4月では25歳、瀧の誕生日は1999年12月1日のため2022年4月では22歳のはず

漠然的(本当は濃密な時間を共有していたが)に思い焦がれた人と奇跡的に出会えたことは言葉に尽くせないほどの歓喜であるが、出会えない辛さも相当だったはず。だからこそ、この笑顔なんだろう。


一方、彼等ほどロマンチックではないが…出会いが溢れたこの世界で、奇跡的にオレは運命の人とも言える嫁ちゃんに出会えた。幸運なことにそれから離れることなく、ずっと一緒にいられた。それが今も当たり前の日常であることに…嫁ちゃんに、神に深く感謝している。三葉ちゃんのようなステキな笑顔はオレの身近にもある。それが愛する嫁ちゃんの笑顔。




0:00 Dream Lantern (Original Version)
2:09 Zenzenzense (Original Version)
6:54 Sparkle (Original Version)
13:42 Nandemonaiya (Original Version)
19:27 Dream Lantern (English Version)
21:36 Zenzenzense (English Version)
26:14 Sparkle (English Version)
33:03 Nandemonaiya (English Version)

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LEON

2018-01-28 00:05:00 | 映画・テレビ

『レオン』(仏題:Léon、米題:The Professional):リュック・ベッソン監督による1994年製作のフランス・アメリカ合作映画。日本公開時のコピーは「凶暴な純愛」。





お涙頂戴の感動押し付け大衆映画に嫌気がさした大学生の時、それらとは明らかに雰囲気が異なる同映画の完全版を渋谷の映画館で鑑賞し…それから何度も何度も食い入るように鑑賞した作品。そして先日、約20年振りにYouTubeで鑑賞した。先の展開は分かっているのに…いろいろな感情が未だに湧き起こってくる。そして、虚無感に似たような余韻がまだ残っている。


大人の男性と幼い少女が愛の言葉を交すシーンが不適切だとの意見もあったが、オレは同意できない。まだ12歳ではあるが早熟なマチルダと、年齢は重ねたが仕事以外は未熟なレオン。対称的な二人を交錯させるためには必要だったシーンだったと思う。


Matilda:"I finished growin' up, Leon. I just get older."
Leon:"And for me, it's the opposite. I'm old enough. I need time to grow up."


感じたことをうまく言葉にできない自分がもどかしいが、その感情をうまく代弁してくれているかのようなサイトがあったので、詳細はこちらを参照。


Is life always this hard, or is it just when you're a kid?

オレの神映画である「Plup Fiction」「Trainspotting」はある程度リラックスして見れるのとは相反し、「LEON」に関しては悲壮感、虚無感が押し寄せ憔悴感すらあるが、パーフェクトなアサシンだったレオンがマチルダと出会い、不完全な人間になる。その不完全さを無条件に愛せずにはいられない。



余談だが英語で物事を考え、英語で意志表現をし、英語で情報を得ていた日々から、日本に戻ってからは友人とコミュニケーションを取る時、ネットで情報収集する時以外はすっかり英語とは疎遠となったが、この程度ならまだまだ字幕なしでも理解できるもんだと安堵した(笑)

Kool & the Gang – Jungle Boogie from the "Pulp Fiction Original Soundtrack"

2017-12-30 00:05:00 | 映画・テレビ

Get down, Get down, get down, get down X6
Ahhhhhhhhhhh !
Jungle Boogie
Jungle Boogie
Get It On
Jungle Boogie
Jungle Boogie
Get It On
Jungle Boogie
Jungle Boogie
Jungle Boogie
Get Down With The Boogie
Jungle Boogie
(Come & Shake It Around)

Jungle Boogie
Help & Get Down
Jungle Boogie
Boogie Baby
Jungle Boogie
The Boogie
Jungle Boogie
Bruhuhuhu
Jungle Boogie
Get Down
Jungle Boogie
Get Boogie
Jungle Boogie
Let Me Jump In
Jungle Boogie
Down With The Boogie
Get down, Get down, jungle boogie, get down, get down X6

Uh, Yeah
Feel The Funk You'll
Let Me Feel The Load

Get Down With The Boogie
I'm Gonna Knock With The Jungle Boogie
Get Down
Get Down With The Boogie Say
Ough!
Get Down Say Ugh
Get Down Say Ugh
Till You Feel It You'll
Get Down You'll
Get Down
Get Funky Ya'll
With The Get Down



Pulp Fiction opening scene and song








大衆的で退屈な映画とは違いサイコーにくだらなく、サイコーにクールだった!

※その他Favorite songsはこちら

2世代で楽しめるドラえもんは偉大だ

2017-11-26 00:05:00 | 映画・テレビ
とある祝日、暇を持て余していた息子と一緒に2011年に公開された「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜」(1986年に公開された「ドラえもん のび太と鉄人兵団」のリメイク)を一緒に見た。


リメイク作品なので肯定的な評価と否定的な評価に分かれているが、私自身は素直に楽しめた。

ドラえもん映画の中でも評価の高いオリジナル「のび太と鉄人兵団」ではあるが、当時小学4年生だった私は原作は読んだが、映画は見てなかったような気がする。ぼんやりとストーリーは覚えているのだが明確ではないため、旧作の概念に縛られなかったのもよかった。

昼間に息子と一緒に見てから、改めて深夜になってもう1回見直したが…主人公の仲間となるロボットの「ザンダクロス」(ジュド)は、マジでガンダムカラーした百式だなwww

長編映画も含めてドラえもんでここまでリアルな戦闘ロボットが出てくるのは、かなり異色だったらしい。

まぁ、なんにしても「ドラえもん」は偉大な作品ですよ。幼少の頃、沢山のマンガやアニメを見てきたが、今では殆ど思い出の作品と化している。でも、ドラえもんだけは今現在でも息子と共有できる現役の作品なのでである。いわば2世代で楽しめるキャラクターなのである。ドラえもんが潤滑油となり、息子とのコミュニケーションの幅が広がっていると言っても過言ではないかもしれない。

息子はよく近所の児童館に遊びに行っていて、私も息子を迎えに行くためよく訪れている。その際、郷愁にかられ児童館に置かれているドラえもんのマンガを読むことが多々ある。

幼いころ感動した話。今でも読むと涙腺が弱くなる。ホント今でもうるっとくる。こーゆーのが偉大なる作品たる所以かもね。

大人になってからは、この話、物凄く感情移入できたなぁ…



会社で嫌なことがあったのか、悪酔いして家に帰ってきたのび太のパパを叱ってもらうため、タイムマシーンで過去に行きパパのお母さん(今は亡くなっている)のところへ連れていくというお話。母さんを見たパパは、「母ちゃーん!」と言ってお母さんにしがみ付き泣きだす。酔っていることもあってか、お母さんに泣きながら甘えるパパ。しばらくして様子を見に行くと、パパはお母さんの膝枕で幸せそうに眠っていた…

僕は…母親に結婚を反対され実家を出入り禁止になった(弟も結婚は反対されたが僕のように出入り禁止にはならなかった)。恐らく、今度母親に会えるのは彼女が天国に召される直前か、お葬式の場であろう。僕ものび太のパパのように…昔のように優しかった母親が戻ってくるのならに甘えたい、愚痴りたいなぁ…とふと思うことがあった…。(が、そんなことはもう不可能ということは重々承知しているが。)

子供の頃は随分年上だと思っていたのび太のパパだったけど、今は自分が同じぐらいの年齢になっているんだよなぁ。



余談だが、これも泣いた…。テキストでも泣けた…。あっ、こっちは感動とは違うが、いい教訓になるなぁ(より詳細はこちら