“色の話いろいろ”

色には意味があり、使い方次第で印象が良くなります。
「イマイチ」が「素敵」に変わります。

出藍(しゅつらん)のほまれ・青の着物展へ

2008-09-21 | 日本の美術品めぐり・鑑賞会

江戸時代も終わる頃、浴衣を着て花火見物をしていただろうなと思うと、なんだか嬉しくなります。

2008/9/11・12の出来事

日本の色めぐり会で、福岡市博物館の小さな展示室、『出藍(しゅつらん)のほまれ・青の着物展』へ行ってきました。
江戸時代の藍染めの着物と浮世絵が展示されていました。
“青のあふれる国”と言われたほど藍染めは全国各地に浸透し、ここ福岡でも江戸時代に久留米絣が生まれていますね。
幕府の規制が多かった江戸時代、庶民は染め・織り・柄に工夫を凝らし、藍を楽しみました。

展示品の小紋の裃(カミシモ)には、鯨のヒゲが“V字”に固定されていていることがわかり、会員の方が「自宅にあったんですけど、気持ち悪くて捨ててしまいました」と後悔の言葉が・・・ヒゲも捨てることなく、大切に使われていたのですね。 
浴衣の遊び小紋も模様を探すなどし、楽しみました。
花嫁衣裳として誂えられた被衣(カツギ)については、それぞれの自由奔放な評価がとても楽しかったです。
帷子(カタビラ)、小袖、振袖では、藍染めのバリエーションの豊かさ、美しさに関心しました。
中形染めの美も解りました。

「自宅に久留米絣を織る手機があったのだから、織り方を見とけばよかった」「久留米に親戚がいるので工房を覗かせてもらおうかしら?どんな匂いがするのかしら?」など、手間暇のかかる自然の染料・藍染めに興味津々!!
なんでも便利になった世の中ですが、現在に引き継いでいる伝統工芸品の好さに気づくきっかけになれば幸いです。(偉そうにすみません)

黒田長政生誕440年記念特別展へも、「彩りを楽しむランチ」後、行ってきました。個性豊かな兜(カブト)に関心しながら“福岡城”と呼ばれた理由も知り、とにかく楽しい特別展でした。

※追記
次回は、「九州古陶磁の精華・田中丸コレクションのすべて」福岡市美術館へ出かけます。
日本の色めぐり会に興味のある人はアメニティカラープロジェクトのHPをご覧ください。⇒こちらから


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