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BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

アイダホ・ヤコブ病集団発生8人に増加 「診断には解剖が必要」

2005年09月27日 07時39分05秒 | アメリカ牛は安全か?
アイダホのCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)疑い患者さんは、8人になっちゃったみたいです。

SUSPECTED CASES OF CREUTZFELD-JAKOB DISEASE
Sep 21, 2005
http://www.kpvi.com/index.cfm?page=nbcstories.cfm&ID=2519

参考:8月の時点のニュース
ヤコブ病:米アイダホ州で6件発生 5人死亡
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1123948989/

日本初のクロイツフェルト・ヤコブ病の患者さんは、WHOの診断基準に合致しませんでした。WHOの診断基準だと、当初「弧発性ヤコブ病」の症状が出ていたのです。
死後の解剖で、初めて、BSEから感染する変異型クロイツフェルト・ヤコブ病と判明しました。

ヤコブ病の診断基準変更へ 変異型、国際会議で合意
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/24037178.html
↑日本ではこう報道されたのですが、私はこの英語版の記事を探しているのですが、見つけられません(^^;

米国各地で、ヤコブ病の集団発生が問題になりつつあります。
でも、ニュージャージーの集団発生の殆どが解剖されていなかったようですし、日本発「世界初」の「診断基準に合致しない例」は米国の医療機関にも通知されているんでしょうか?

先日、ジョン・スタウバーさん(MAD COW USAの著者)の来日講演があって聞きにいったときに、「BSEからの警告」という冊子を販売していたので買ってきました。アメリカの消費者運動家のロドニー・レオナルドさんが講演にいらしたとき(2005年5月21日)の講演録が掲載されてます。

そこに気になる一文がございましたので、UPしますね。

>現在日本のヤコブ病で問題になっているのが、カリフォルニアで最近死亡した市民の例なのですが、かなり症状が変異型ヤコブ病に似ていたということで、政府のこれをチェックせざるを得なくなりました。検体をとってチェックしましたが、最終的にはこれは変異型ヤコブ病ではないという結論を出しました。これに対してカリフォルニアの医者、医療関係者は、それは十分に信用に足るものではなく納得できないということで、イギリスに検体を送って検査中であるということです。じつはアメリカでは、このような検査をする機関は、広い全米中、アイオワ州に一ヶ所あるだけです。ここにいったん送られると、ほとんど迷宮に入って出てこないという状況があって、戦時中にモスクワの刑務所に入れられた人はほとんど戻ってこないという話を以前に聞いたことがありますが、その話を思い出してしまいました。

■クロイツフェルトヤコブ病の解剖検査は僅か18%(日本)
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50056906.html


関連カテゴリー
公衆衛生とBSE,vCJD
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/a0209d89782edb34131184136abc37e0

プリオン調査会傍聴 トピックは山本茂貴委員作のトンデモ草案

2005年09月27日 06時54分03秒 | アメリカ牛は安全か?
9月26日のプリオン専門調査会を傍聴してきました。資料や議事録はいずれ下記にUPされる予定です。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html
それがUPされるまでということで、簡単な感想を書こうと思います。今回は、たたき台案がいくらか進行していました。トピックとしてはNHKのニュースでも流れたようですが、「食肉と内臓の日米安全性の比較」の部分を山本茂貴委員が作成しており、説明してました。

その内容を見て私は唖然としましたが、どういう内容かというと、まるで世間知らずの箱入り娘が作ったような内容で、内容は「検証データ」ではなく「米国政府の言い分」だけを「検証もせず」に羅列、「~と仮定すれば、日本と同等と思われる」という内容ばかりでした。もはや(勿論?)「結論ありき」です。たたき台とはいえ、あまりの酷さに、私は日本の食の安全についてますます不安を感じました。

当然、北本先生や甲斐(女)先生などのみなさまから、クレームがつきまして、次回に持ち越しです。他にも吉川座長の作った部分など、動物油脂や血漿蛋白のリサイクル問題などに全然触れなかったり、ツッコミを入れたい部分が山積みでしたが、そこは今回は議論の対象にはならず。
※農水省はBSE感染源として「代用乳」の中の成分(動物油脂や血漿たん白)を再検証するみたいですが、プリオン専門調査会では米国の評価について、それらからの感染リスクや国内増幅の検証をちゃんとしていません。「オランダ産」だけを取り上げてそれで誤魔化してるように思えます。まさか、このまま無視するつもりでしょうか?(^^;http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/daiyounyuusaikensyou.htm

消費者としての最終的感想を言えば、
食品安全委員会が「SRMを除去すれば日本と同等、責任は食安易ではなくリスク管理部門に」という結論を導き出すことを前提に動いているのであれば、消費者としての自衛策は、SRM検出キット(70セットで7~8万だから団体やグループで購入?)を活用して自分で購入したものを検査するしか道はないだろうなぁ、という考えがふつふつ沸いてきたりしております。一度試してみたいものです。

中枢神経組織検出キット
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/88ee603a342964cc6f5e0c29c9cc6b7f

■山本茂貴委員 作&説明のたたき台 一部抜粋

たぶん、食安委の資料UPが明日か明後日だと思うので、手打ちですが、その部分の概要、および、なんじゃこりゃ、と気になった文章をいくつか抜粋してUPしますね。(資料2-たたき台修正案 P-13~
 山本茂貴委員 作 & ご説明

3 リスク評価-食肉・内臓(汚染率・汚染量)
3.1 牛肉及び牛の内臓のBSEプリオン汚染リスクの比較
と畜検査 
と畜前検査
>米国では、と畜場に搬入される牛を搬入時に1頭ごとに、食肉検査官(獣医師を含む)が歩行状態などを目視で検査する。しかし、大規模と畜場では1人で5000頭を目視で検査する必要がある。これは日本の大規模と畜場の10倍以上の処理頭数であり、異常牛が見逃される可能性が高いことは否定できない。
>米国では、生体検査により異常を示した牛は、通常のと畜ラインと別のラインで処理されるため、通常食用にはまわらない。(と畜場における検査官(獣医官、検査官)の役割及び権限について記載。)日本では係留場において獣医師が1頭ごとに目視検査を行う。

 対象年齢
>と畜牛の対象年齢はBSEプリオンの蓄積度(感染率と蓄積量)に関連する。日本においては全月齢であり、米国では日本向けに20ヶ月齢以下の牛が対象となる。米国では、通常、と畜後、歯列検査により30ヶ月齢以上と以下に区分する。米国では、20ヶ月齢以下は出生証明書(出生証明書により判定される牛は現状では年間と畜頭数の約10%)もしくはA40の枝肉規格(A40により判定される牛は現状では年間と畜頭数の約10%)で判別されるが、21ヵ月齢以上の牛の枝肉が、A40以下の評価される可能性は、99%の信頼度で1.92%以下である。
>2004年4月以降、日本はトレーサビリティのシステムにより出生年月日で管理されている。米国では、健康と畜牛(肉用牛)の約90%(約2510万頭){肉用牛の年間と畜頭数約2700万頭(去勢牛;約1650万頭+未経産牛;約1050万頭)のうち約2430万頭+子牛80万頭)}が20ヶ月齢以下である。日本のと畜頭数(全月齢で)は年間約130万頭である。2005年現在、出生証明書により、20ヶ月齢以下の牛を確認できる牛の割合(年間と畜頭数の約10%。25%とする見方もある)は少ないが、日本への輸出を念頭に、急速に増加しているとの報告もある(文献)。

と畜場でのBSE検査
>日本においては2001年9月に最初のBSEが確認され、同年10月からBSE検査陽性牛を食肉から(中略)米国では、と畜場におけるスクリーニング検査を行っていない。ただし、サーベイランスとして、30ヶ月齢以上の健康と畜牛のごく一部(2005年7月25日時点で34頭)を検査しているにすぎない。
>米国では事実上、健康と畜牛についてBSEスクリーニング検査が行われていないため、検査によるリスク回避は不可能である。
>しかし、20ヶ月以下でと畜される群ではBSE検査により発見される可能性は非常に低いと考えられる。(>他委員よりここを削除するべきという意見)

高リスク牛の排除
>米国ではと畜前検査により中枢神経症状牛、死亡牛、歩行困難牛は食用禁止とし、高リスク牛を食肉製造ラインから排除し、それらを中心に拡大サーベイランス対象として検査を実施している。
>日本ではと畜場に病畜として搬入される牛は、病畜専用ラインで検査し、検査で異常が発見された場合排除している。また、日本ではBSEスクリーニング検査が陰性でも、その他の疾患が発見されれば廃棄される。米国では、異常牛は食用のラインからはずされ、レンダリングに回される。
【(>(米国と日本は高リスク牛を同等に食用から排除している)←(>他委員より「ここいらない」)

スタンニング(抜粋)
>日本と米国はスタンニングを行っている。スタンニングによるリスクは同等と考えられる。

→私の感想:「スタンニングやピッシングによるリスクは感染牛の頭数により異なるじゃん」

ピッシング(抜粋)
>ピッシングによるリスクは米国では無視できる
→この面だけは日本より米国のほうが進んでいる。日本の改善点なども羅列すべし、ピッシングしてて本当に大丈夫か、日本では現在どのくらいやっているのか、「何を根拠に無視できると書いたのかが見えない」云々との多数の議論、クレームがなされました。

SRMの除去(略)
1036件の違反についての米国政府の言い訳をそのまま掲載。

内臓等について(抜粋)
>脊髄、回腸遠位部等のSRMを他の組織を汚染しないよう適切に除去すればリスク回避が可能と考えられる。

(←他委員より”この文いらない”、の指摘あり)
>SRMの除去が適切に行われていれば、米国と日本の全月齢の牛の内臓と比較した場合のリスクは同等であると考えられる
→この部分ほかについて甲斐女先生や北本先生ほかの委員の皆様から「仮定を前提とした文章はいらない、仮定を繰り返せば全部がOKとなってしまう?。バイアスをかけることになる、言い過ぎ」「結論ありきと見えてしまう」とか、沢山のクレームが出ました。といえば、炎症部位にプリオンなんていう最近の科学は一言も出てこなかったような。。

脊髄除去、枝肉洗浄後の確認(抜粋)
>米国における脊髄による枝肉の汚染は、日本と同様に無視できる


手順・記録(抜粋)
>SRMの除去の実効性、脊髄除去の確実性については、米国と日本は同等に記録により確認できる。


トレーサビリティ(省略)

書いているうちになんか唖然としてきまして、全部UPできずにすみません(^^;



狂鹿病(CWD)とBSE評価について食安委に質問してみた

2005年09月21日 07時27分19秒 | アメリカ牛は安全か?
食品安全委員会に今朝、以下の質問メールをいたしましたので、ご報告いたします。練られてない文章で先方にもちょっと気の毒ですが、とりあえずは送ってみました。
http://www.fsc.go.jp/dial/index.html
==============

■標題 : BSE・CWD問題について 食品安全委員会の見解をお聞かせください。

質問1
米国牛の安全評価上、鹿の蛋白が牛の飼料とヒトの食品に混入している件についての食品安全委員会のご見解

質問2
鹿などの混入した動物油脂や肉エキスが米国から輸入されていないかの確認の件

質問3
畜産システム研究会が発表した、日本のBSE感染源は「動物油脂」または「血漿蛋白」と考えられるという研究発表に対しての食品安全委員会のご見解

質問4
米国牛の安全性評価において、オランダ以外の発生国からの油脂、血漿蛋白の輸入状況を調査しないのは何故ですか?

質問5
米国牛の安全性評価において、米国国内での牛や鹿などの動物油脂、血漿蛋白飼料リサイクルについての評価が入っていないのは何故でしょうか?

質問6
吉川座長のたたき台内容が、過去吉川座長が発表された見解と大きく異なる点について

質問7
吉川座長のたたき台数値が、EFSAの報告書などを無視した数値である件、および数値の根拠について

========

いつもお世話になり、誠にありがとうございます。

FDAの資料によると、米国のレンダリングの場において、多種の動物が分離されていないという問題報告がされているとのことです。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/709389673cd6aa716ef2016ddafc9227

鹿のレンダリングですが、この資料http://www.renderers.org/economic_impact/sparks.pdf
の13ページのtable4(原料)の”other”の中に山羊・バイソン・鹿などが含まれているようです(前ページ末の注)。

CWD陽性の鹿のレンダリングは2002年11月に禁止したとありますけれども、
http://foodhaccp.com/msgboard.mv?parm_func=showmsg+parm_msgnum=1005902
しかしながら、米国において鹿の全頭検査はなされているのでしょうか?仮にしていたとしても、それこそ、米国が主張されるように、「検査には科学的に検出限界がある」ので、高率でCWDに汚染されている米国の、陽性の鹿がレンダリングの食物連鎖に入る可能性があります。

ということは、米国の牛の飼料において、州によっては20%もCWDに感染しているような状態にある、米国の鹿の血液や油脂が混入していることを、FDA自らが認めているということになると考えます。

このことについての食品安全委員会のご見解をお聞かせいただきたく、お願いいたします。

さらにまた、人間もレンダリングの副産物である動物油脂や肉エキスを食べているわけですから、人間も鹿を食べていることになります。
狂鹿病の場合、若いハンターが食べての感染疑い例があり、事実だとすれば食の安全上、大変な問題だと感じております。

そこから考えますと、日本に輸入されている肉エキスや動物油脂は大丈夫なのでしょうか?鹿に対しての規制はどのようになされ、どう確認・検査されているのでしょうか?

現在、日本に輸出されている動物油脂や血粉などについての規制・検査内容についての状況をお教えいただけましたら幸いです。

質問3についてですが、畜産システム研究会のシンポジウム「BSEと飼料問題」にて、日本のBSE感染源についての研究発表が国会の農水委員会でなされてから、突如プリオン専門調査会の米国牛審議の資料に「オランダ産動物油脂の輸入状況について」が追加されました。飼料の現場からのシンポジウム研究発表を意識されてのことだと思いますが、食品安全委員会がその資料を入手しているにも関わらず、何故、専門調査会でそれら飼料問題の論文を直接取り上げないのでしょうか?

また、米国牛の安全性評価において、オランダ以外の発生国からの油脂、血漿蛋白の輸入状況を調査しないのは何故ですか?

米国牛の安全性評価において、米国国内の牛や鹿などの動物油脂、血漿蛋白飼料リサイクルについての評価が入っていないのは何故でしょうか? ”食品安全委員会が、動物油脂がBSEの感染源になると認めておられる”からこその「オランダ産動物油脂輸入状況の確認」であると存じますので、確認をお願いいたします。

質問6について
(笹山登生さんの掲示板[1323]にある質問ですが、私も同様に疑問を感じましたのでお答えいただけましたら幸いです。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi?page=50
[1323] 吉川座長の2年前の研究では・・ 投稿者:虹屋 投稿日:2005/09/17(Sat) 20:59

農水省の平成15年9月に公表された「牛海綿状脳症(BSE)の感染源及び感染経路の調査について」で吉川座長は、下記のような見解を発表しています。たたき台で、タロー(牛脂)を暴露・増幅リスク評価から除いたのか、皆目分からなくなりました。

感染経路モデルによる計量的な分析の結果と考察 (リスク分析)
「(この研究は)今後のBSE の発生を予測し、発生時の疫学調査とリスク管理に役立てることをもう一つの目的」
>4.2.3.3 製造工程によるリスク
肉骨粉は、特定部位(SRM)の使用により汚染される可能性が極めて高い。肉骨粉の製造に際して、旧方式では汚染リスクの軽減若しくは不活性化はほとんど望めないが、新方式では高温処理(133℃、3 気圧、20 分)で10-4 以上の感染価の低下が見込まれる。内臓由来の動物性油脂汚染の可能性は低いが、レンダリング由来の動物性油脂では特定部位(SRM)を使用していたわけであるから汚染の可能性を否定できない。その場合、動物性油脂中の不溶物として混合汚染を起こしている可能性がある。他方、内蔵由来の動物性油脂に関しては、その感染価はと畜・解体時の交差汚染の確率で2/100(2%)、アルカリ処理・ろ過で10-4 減衰すると考えられる。配合飼料における肉骨粉の混合量は多様であり、特定できない。

用語の補遺
○ 獣脂かす(玉じめ)
動物性食用油脂( 脂身) の製造原料を加熱処理し、固液分離したかすを油圧プレスで搾油した固形物で一般的に円盤状
* 油脂分25~30% 肥料用原料として利用( 豚・鶏由来)( 現在、牛の獣脂かすは肥料利用されていない。)
○ 肉粉
(1)獣脂かすを油脂分18%以下に絞り粉砕・篩別したもの
(2)動物性食用油脂(脂身)を固液分離した粕をエキスペラーで搾油し、粉砕・篩別したもの

=========

また、吉川座長のたたき台について、以下の疑問が出ております。EFSAの報告書などを無視された、たたき台の数字の根拠についてお答えいただけますれば幸いです。

吉川マジックの舞台裏 米国BSE汚染度の計算は根拠不明な仮定の積み重ね
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05091501.htmお手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。



我々と米国の牛は、まさか「シカ」等を知らぬ間に食べている?!

2005年09月17日 10時23分09秒 | アメリカ牛は安全か?
米国では、狂鹿病(CWD)がいま、大問題になっています。米国の州によっては、野生のシカの2割が感染しているという話もあるほどです。

先日、MAD COW USA(邦題 隠された狂牛病)という本の著者、ジョン・スタウバーさん(John Stauber)の講演に行き、大変な話を伺って参りました。肉骨粉や油脂、肉エキスの製造現場(レンダリング現場)において、「鹿の処理が分離されていない」ところがあるというお話です。

つまり、それが本当だとすれば、米国人も、輸出先国の人も、米国の牛も、鹿などが混入した、肉エキスや動物油脂、血液を食べちゃってるかも知れないということです。

笹山さまにFDAの資料をご紹介いただきました:
~~~~~~~~~~~~~~~~~
アメリカでの鹿の肉骨粉(deer-based MBM)問題は、このFDAのサイトhttp://www.fda.gov/cvm/Documents/bse3.pdf
に詳しいようですが、この2ページに次のように書いていますね。
「独立系レンダリング業者は、たんぱく質物質を、制限品目と、非制限品目とを、セパレートして処理してはいないとみられる。MBMについても、異なる種のものをミックスして処理しているようである。」
『COMPLIANCE REQUIREMENTS AND REGULATORY IMPACTS』
As will be described, however, independent renderers are not expected to separate restricted from unrestricted protein materials in manufacturing mixed species MBM under any of the first three regulatory options. Where cattle protein is restricted, virtually all of the animal protein processed by independent renderers will become restricted. For example, offal from chicken and other nonregulated species that are processed by independent renderers are included in the mixed species MBM they produce.
私、たまたま、見つけたのですが、FDA自体が、コンプライアンスの非適格性を認めているという、問題な資料ですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

狂鹿病:参考
シカのCWDという病気は、米国、カナダを初めとする北米大陸で、実は非常に深刻な問題としてとらえられています。州によりましては、野生のシカの10~15%、20%近くのシカが感染している。それをハントして食べた若いハンターがCJD、ヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患したというお話や、あるいはシカとウシのスピーシーズバリア、種の壁がどのぐらいあるか不明である点から、こういったものが米国のウシのBSEの発生に影響を与えるのではないかという懸念が持たれていて、私、アメリカの研究者に話を聞きますと、アメリカ政府はこの病気に対して非常に巨額の研究費を投入して、研究を進めようとしていると伺っております。
(抜粋 食安委平成16年4月20日リスコミより)
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk160420/koukan160420-gijiroku.pdf

OIEは信用できるか?&【蔓延】米国とカナダで狂鹿病発生 原因は?  
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/d2eaab2902ca588a9560a19a658b01a5

※レンダリング工場で作られた動物油脂(骨油)は、いろいろ用途があるでしょうが、フライ物やマーガリン類にも使われているようです。シーズニングオイル、なんて名称でも呼ばれてるようですね。

余談ですが、こんな翻訳もネットで出回っておりますので、ご紹介まで。真偽のほどはわかりませんけれども、仰天の内容です。

肉骨粉のレシピ
http://www.asyura2.com/0311/gm9/msg/133.html
The Dark Side of Recycling
http://www.commondreams.org/headlines02/0106-02.htm

スタウバーさんによると、米国のレンダリング工場は取材をしたくても入れる状況にあらず、一般の人が立ち入れる状況にはないそうです。これは、農水省、厚労省と食品安全委員会が確認しなければならない重要事項だと思いました。

しかし、日本のレンダリング工場も、どなたか見学された方はおられますか?肉骨粉製造の副産物?である肉エキスや動物油脂の製造現場を見学された消費者の方っておられるのかしら?多くの加工品に含まれ、誰もがおいしく頂いているものですし、ぜひ消費者団体の方々向けにも、見学の機会、公開の機会を作っていただきたいと思いました。

実のところ、日本でも過去にこんな問題があったようです。この肉骨粉や副産物はその後どうなっていたのでしょう?情報をお持ちの方、お教えください。

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犬猫の死がい処理委託問題 徳島市などが業者への委託を中止 県は陳謝 /徳島[毎日新聞/徳島(2002年)2月22日]

 徳島市、鳴門市、佐那河内村が、路上などで死んだ犬猫の死がいの処理を一般廃棄物処理の認可のない徳島市内の肉骨粉加工業者に委託していた問題で、県は21日開かれた県議会 同和・人権・環境対策特別委で、廃棄物処理を適正に行う責任者として陳謝し、同3市村が既にこの業者への委託を中止したことを報告した。

 山田豊委員(共産)の質問に、上野秀樹・廃棄物対策課長と橋本保久企画監が答えた。上野課長は、「これまで相当期間、自治体が業者に委託しており、動物愛護法と廃棄物処理法のどちらで解釈するか問題だったが、(一般廃棄物で扱うべきとの)国の解釈が示された。 これを契機に、市町村での適正な処理が行われるよう指導したい」と答弁。
 また、橋本企画監は3市村が認可を持つ業者の委託先を探していることも報告した。  【鈴木健太郎】

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ちなみに、私がネットで見かけた、レンダリング場の肉骨粉原料の写真は英国のこの写真しかありません。
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/byori/NIAH-Atlas/BSE/Rendering-01.JPG
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/byori/NIAH-Atlas/BSE/BSE.html

危険部位の完全除去が無理な理由「スタンニング」&米国牛:シカのプリオン病評価は?

2005年08月02日 12時12分01秒 | アメリカ牛は安全か?
■危険部位の完全除去が無理な理由→スタニングによる内部からの肉の汚染

農水省からの回答:新聞の小澤義博氏のコメントは事実ではない
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/1e5d80abffdda8a01939e2ab7e9e8d02
でも紹介しました、危険部位の「完全除去」ができるわけがない、という常識的見解ですが、他にもスタンニングという問題があるとのことなのでご紹介いたします。

山内一也先生の講義から(論文はURL参照)

「SRM 除去以前の屠畜段階でのスタンニング(気絶法)、ピッシング(脊髄破壊法)、背割りの際にSRM が食肉に混入することによるリスクも考慮しなければならない。スタンニングによるリスクは、スタンガンなどで神経組織が破壊されて血液中に塞栓を形成し、放血が始まる前の数十秒の間に血液を介して心臓、肺さらに食肉部分に運ばれる可能性である。スタンニングは主に空気注入法またはスタンガンで行われるが、神経組織固有のマーカー蛋白を用いた実験により、空気注入法がもっともリスクが高く、ついでスタンガンとピッシングの併用、スタンガンの順にリスクが低くなるとされている(2, 3)。最近では、マーカー細菌としてPseudomonas fluorescens を用いた実験で、スタンガンのみでも食肉の多くの部分に広くマーカー細菌が広がることが報告されている(4)。この成績は、とくにBSE 検査で陽性になるレベルにまでBSE プリオンが蓄積している場合には、スタンニングによりヒトへの感染を起こしうる量のBSEプリオンが食肉に混入する可能性を示唆したものである。このリスクはSRM除去のみでは除くことはできない。BSE 検査により陽性のウシをすべて食用から排除することは、この面でも重要である。」
http://www.anex.med.tokushima-u.ac.jp/topics/zoonoses/zoonoses04-161.html

ここで注意せねばならないのは、スタンニングによって、当然、肉だけでなく「血液も汚染される」という可能性です。牛の血液を牛の飼料として許可している米国は、すぐに改善いただきたいということです。

また、飼料管理が悪ければ「20ヶ月の発症牛」も存在するということを忘れてはなりませんね。

ところで、28日(邦訳29日)のProMEDで、日本のBSEの感染源として、油脂汚染の問題が世界中の科学者に配信されていました。日本ではあんまり報道されませんね。どうしてでしょう?米国牛の汚染評価に必要な内容ですが。
http://www.forth.go.jp/hpro/bin/hb2141.cgi?key=20050729%2D0030
http://www.promedmail.org/pls/promed/f?p=2400:1001:4688316381019864935::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1010,29865

■米国牛の評価項目に、シカの狂牛病(CWD)や油脂、血漿蛋白飼料が入っていないのは何故?

本日のプリオン専門調査会ですが、シカのプリオン病(狂鹿病=CWD)の話は一切でませんでした。

国会での参考人質疑や代用乳の中の油脂や血漿蛋白の汚染の報告などは、事務局さんは知っておられますが、公開審議では無視されてました。なんで?(^^; 
米国の侵入リスクにも、肉骨粉や生体牛は入ってましたが、動物油脂はなぜか「オランダ産」のみだけがUPされていて、しかも米国カナダの欄にゼロ、と書いてありました。血漿蛋白については侵入リスクの表にさえ入っていませんでした。他国からの油脂と血液の侵入リスクについても、評価対象に入っていません。

ともかく、米国の汚染度を評価するのに、シカの狂鹿病の蔓延やミンク脳症の問題が評価項目に入っていないのは、おかしいようですね。以下の議事録をご参照。

山内委員:それで先ほどの議論でも出ていたのですが、結局それぞれの国が自分の国のステータスを決めるのは、その国が決めるだけではなくて、輸入国の方がちゃんと要求できるのだという説明がありましたが、それはこのコードの中にちゃんと書いてあるのでしょうか。
川島衛生管理課総括:一般的にS P S 協定、こういったものの枠組みの中での基本的な共通認識というふうに理解しております。
吉川委員:このカテゴリーの基本になる侵入リスクと暴露リスクに今度分けてパワーポイントの6 の方に示してありますけれども、その侵入リスクの最初の原文もそうだろうと思う。T S E ( 伝達性海綿状脳症)因子の存在の有無というのは、これはB S E に限らず、スクレーピーも、シカのやつもみんな入るという考えでいいのですか。
釘田衛生管理課長:そうです。
吉川委員:そうですね。
北本委員:もう1 回確認したいのですが、C W D ( 慢性消耗性疾患)は本当に入るのですか。
釘田衛生管理課長:ええ、ここの侵入リスクの評価の項目として、C W Dも考慮すべきものとしてここでは含まれていると理解しております。
http://www.maff.go.jp/soshiki/seisan/eisei/bse/h170408gijiroku.pdf

農水省さんの回答だと、食安委から依頼があればCWD情報を出すとか言われてたけど、農水省さん自身が「侵入リスクの評価項目としてCWDも考慮すべきもの」と発言されてます。ぜひ資料を提出いただきたいです。

(笹山登生さんの情報)
「侵入リスクの評価」として、「TSE因子の存在の有無。存在する場合、サーベイランスの結果に基づいた有病率」となっており、そのTSEとしては、スクレイピー、BSE、ミンク脳病(TME)、猫脳病(FSE)、CWD、人間のKuru、クロイツフェルトヤコブ病、ゲルストマン‐シュトロイスラー‐シャインカー病vCJDがあるということですね。
http://www.aphis.usda.gov/lpa/pubs/fsheet_faq_notice/fs_ahtse.html

食安委:資料と議事録は下記にUP予定
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html

農水省からの回答:新聞の小澤義博氏のコメントは事実ではない

2005年07月30日 10時31分14秒 | アメリカ牛は安全か?
■7月19日の米国食肉輸出連合会の全面広告
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/958a113072a041131ff4ef54a50d891c

に紹介した、朝日・毎日・読売・東京新聞の、ページ全面に大きく掲載されたという、米国食肉輸出連合会の小澤義博氏のコメントについて、農水省の消費者の部屋に問い合わせました。回答をいただいたのでUPします。また、もう一点は厚労省の議事録より、UPさせていただきました。

以下3点。
■「OIEはBSE感染牛でも食べて安全と示す」新聞広告の正誤について農水省の回答
■「完全に(SRM)を取り除くことができるようになりました」は厚労省は否定しているのでは?
■唐木英明氏のご発言


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■「OIEはBSE感染牛でも食べて安全と示す」新聞広告の正誤について農水省の回答

OIE の見解に関するご質問

>農林水産省 消費者の部屋 御中
>
>いつもお世話になりありがとうございます。
>
>先日、朝日新聞、読売新聞、東京新聞、毎日新聞紙面上の
>米国牛輸出連合会の全面広告で、OIEの名誉顧問の小澤義博氏が
>以下のような発表をされました。
>
>7月19日の米国食肉輸出連合会の全面広告
>http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50003185.html
>http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50005211.html
>
>小澤
>今年の総会では、
>「たとえBSEに感染していたとしても、特定危険部位以外の部位は、
>食べても安全である」ということがはっきり示されました。
>
>とあるのですが、農業情報研究所さんのご紹介によりますと、
>http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/05071901.htm
>OIEはそのような発言をされていない、ということを書かれております。
>
>そこで農水省さんにご確認したいのですが、
>OIEの述べる正確な見解をお教えいただきたく、
>何卒よろしくお願い申し上げます。

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Re: OIE の見解に関するご質問

消費者の部屋にご質問いただいた件について担当部署に確認しましたので回答し
ます。

 今年のOIE総会において議論されたBSEに係るOIE基準(コード)の改正内容についてはOIEのホームページでご確認いただけるとおり(別添)です。お問い合わせの広告における小澤氏の発言の真意については当省では量りかねますが、そのような内容をOIEが見解として発表したという事実は確認できません。

(別添)
 OIEのBSEコード(無条件物品の記載部分)の原文

 OIEのホームページからの抜粋(Unofficial versionsとして公表されている。)。

CHAPTER 2.3.13.
BOVINE SPONGIFORM ENCEPHALOPATHY
Article 2.3.13.1.

The recommendations in this Chapter are intended to manage the human and animal health risks associated with the presence of the bovine spongiform encephalopathy (BSE) agent in cattle (Bos taurus and B. indicus) only.
1) When authorising import or transit of the following commodities and any products made from these commodities and containing no other tissues from cattle, Veterinary Administrations should not require any BSE related conditions, regardless of the BSE risk status of the cattle population of the exporting country, zone or compartment:
a) milk and milk products;
b) semen and in vivo derived cattle embryos collected and handled in
accordance with the recommendations of the International Embryo Transfer Society;
c) hides and skins;
d) gelatin and collagen prepared exclusively from hides and skins;
e) protein-free tallow (maximum level of insoluble impurities of 0.15% in weight) and derivatives made from this tallow;
f) dicalcium phosphate (with no trace of protein or fat);
g) deboned skeletal muscle meat (excluding mechanically separated meat) from cattle 30 months of age or less, which were not subjected to a
stunning process, prior to slaughter, with a device injecting compressed air or gas into the cranial cavity, or to a pithing process, and which were subject to ante-mortem and post-mortem inspections and were not suspect or confirmed BSE cases; and which has been prepared in a manner to avoid contamination with tissues listed in Article 2.3.13.13.;
h) blood and blood by-products, from cattle which were not subjected to a stunning process, prior to slaughter, with a device injecting compressed air or gas into the cranial cavity, or to a pithing process.

2) When authorising import or transit of other commodities listed in this chapter, Veterinary Administrations should require the conditions prescribed in this Chapter relevant to the BSE risk status of the cattle population of the exporting country, zone or compartment.

Standards for diagnostic tests are described in the Terrestrial Manual.
★消費者の部屋★さん、ありがとうございました。
http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/HEYA.html

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■「完全に(SRM)を取り除くことができるようになりました」は厚労省が否定しているのでは?

OIE名誉顧問 小澤義博氏
>ヨーロッパでも最初のころよりもこの10年間で技術も向上し、完全に取り除くことが可能になりました。さらに欧米ではそのチェックシステムが徹底しています。ヨーロッパでは加工処理場にEUと各国の検査官が、アメリカでは、政府の検査官が厳重にチェックするシステムができあがっています。
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50003185.html

本年5月の意見交換会にて
○厚生労働省医薬食品局食品安全部長 外口崇食品安全部長
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/txt/050513-1e.txt

まずSRM除去が完全にできるかどうかというと、できません。検査は完全ですかと。これも検出限界があります。もう一つ言えば、飼料規制は完全ですかと言うと、完全ではありません。

食品は、科学に対する考え方自体がそうかもしれませんけれども、絶対安全とか、安全にネガティブだというのは、これは物理的に証明できないんです。では、どうするかというと、できるだけそれに近いものに近づけていこうと。無視できるとか、そういったレベル、リスクのゼロは証明できないけれども、健康に影響のないレベルに幾つかの手段を組み合わせて持っていくと。それはできるわけです。それを検証していき、もっといい手段を考えて、組み合わせていくと。そういうこともできるわけですので、今BSE対策でやっていることは、まさにそれだと思っています。


完全除去ができるかについて、もうちょっと具体的に知りたい方は、平川先生のブログにある、プリオン専門調査会の堀内基広先生の見解もご参照
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200507/250235.php


■唐木英明氏のご発言

◆2004年4月15日 京都新聞
「全頭検査、本当に有効? BSEで学術論議活発化」 
http://www.google.com/search?q=cache:nQTvtQJY_Y0J:kyoto-np.jp/news/flash/2004apr/15/CN2004041501003714H1Z10.html+%E5%94%90%E6%9C%A8%E8%8B%B1%E6%98%8E%E3%80%80%E5%85%A8%E9%A0%AD%E6%A4%9C%E6%9F%BB&hl=ja
「異常プリオンが蓄積されやすい脳など特定危険部位を完全に除去すれば肉自体は安全」(唐木英明東大名誉教授)

◆2004年8月4日 東京都主催 食の安全都民フォーラム
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/forum/3rd.html
BSEの病原体のプリオンも全く同じで、脳とか脊髄などの危険部位にしかありません。ここさえ取ってしまえば、あとは安全に食べられるわけです。そういうことで、もちろんフグは検査していません。牛も検査することは安全のためには全く必要がないわけです。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/forum/3rd/040804sokki1.pdf

↓こんなタイトルの論述があるそうですが、唐木英明氏と小澤義博氏が「リスク管理の現実」「生物の複雑な組織の現実」と異なるご発言を続けておられるのは、いかがなものかと存じますが。

◆2004年5月 科学的な安全では安心しない (No.830)
http://members.jcom.home.ne.jp/t-masami/zakki-04-1-6/hp-04-05-20.html
松原隆一郎「BSE全頭検査問題の背景にある専門家の信頼失墜」 「中央公論」6月号より
(唐木教授の発言を引用)

【内外無差別は?】米国牛トレーサビリティ案を、自民のふただ(ニ田)議員が否決するといっている件

2005年07月29日 09時51分18秒 | アメリカ牛は安全か?
■【内外無差別は?】米国牛トレーサビリティ法案を自民党のふただ(ニ田)議員が否決するといっている件

米国牛輸入については、「内外無差別」が前提で、例の怪しい月齢区切り論争が勃発したようですが、「内外無差別」というならば、当然「飼料」や「SRM除去」「トレーサビリティ」も一緒でなくてはなりません。

(私は、どっちにしろ安全なやり方を優先すべき、と消費者として思いますが)

7月27日に行われた国会の農水委員会のBSE質疑で、その、国内産と同等の、米国牛のトレーサビリティ法案について、ふただ(ニ田)議員が否決するといっているという、くだりがありましたので、文章に起こしてみました。

衆院:農水委員会のBSE質疑で油脂・血液飼料の問題指摘&食安委内紛
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b35ba6a5239ef9010394300ee16adb15

輸入再開条件は内外無差別、だとしているのに、おかしいですね。
 
国会では、「飼料管理は問わない」と島村農相も理解不能な発言をしています。関係あるのかはわかりませんが、島村氏は、外食産業から献金を受けておられたとのこと。

島村農相「飼料問題は食安委に諮問せず」&外食業界の島村氏献金ニュース
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/1377958e3bbdcab80707337171f7f943

ビデオから、トレーサビリティの部分を起こしてみました。
「山田議員の発言を指定」して、その最後の質問、29分50秒あたりからです。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b35ba6a5239ef9010394300ee16adb15

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日本フードサービス協会の加藤専務の発言を受けて、山田議員の最後の質問

(議長)山田君。

(山田議員)よく、理解できなかったんですが、リスク、といっても、WHOではヒトのフードチェーンの中に、いわゆる感染牛を入れちゃいけないと、はっきりこれは採択されておりますから、本来ならスクリーニング、いわゆる食の安全とか安心じゃなく、すべてを全頭検査して、できうるかぎり、その、消費者に安全なものを与える、これが建前だと私は考えておりますが、

そんな中でひとつ、所謂これから先、将来アメリカ産からの牛肉が入ってくるとしたら、実は国内の牛肉は加藤専務、ご存知のようにトレーサビリティ、所謂生産者から、いまやどんな注射をうったか、薬品使ったか、どういう餌をやったかまで、もちろん生産者の名前もわかるようになっております。

で、コストはかなり、1割から2割はかかっております。解体処理にいたるまで、小売段階まで。
そうしますと、アメリカから、輸入牛肉については、一切そういう規制がない。

これはたいへん、私は、日本は、内外平等といういうならば、6割も入ってきている輸入牛肉について、当然そういうトレーサビリティ法案を出すべきだと、そういっているのですが、自民党のふただ(ニ田)先生がこの法案、今出して審議中ですが、これを、審議したら否決する、といわれるもんですから、このまま採択できずに、困っているところですが(笑 (ヤジあり)

それでひとつ、もしアメリカから入ってくるとしたら、当然のことながらその、すくなくとも検査してる日本の牛肉と同じように、検査している、検査していない、それくらいについては当然表示する必要あるんじゃないか、アメリカ産の牛肉である、あるいはオーストラリア産の牛肉である、検査しているか、検査していないか、それを、ひとつ最後に、和田さんと加藤さんに一言ずつ、イエスかノーかお答えいただければ、ちょうど私の質問は終わりました。(笑
(抜粋以上)

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参考 ふただ議員のサイト(二田孝治議員)
http://www.futada.gr.jp/

外食産業のみなさまへのお願い
「SRMを完全に除去」という、実現不可能なことをいわれるのは、もう、お止しくださいませ。消費者をそこまでひどく馬鹿にしないでください。まず、SRM除去も検査・飼料管理と同じように限界がある、ということは行政も認めて、発言しています。

あとは三つ巴の規制で、どうやってリスクを下げていくかがBSEの対策でしょうし、

不可能なことだけをピックアップして、主張し続けられると、牛どころか「他の食材の安全管理」への不安、不信まで生み、今後、外食産業のイメージ自体に影響が出てしまいかねないのではないかと、私は感じています。
参考:
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/2364c0b9046c5e63aed236944b9a9e33
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/0a2e4459558beb8d921eb79753e6c8fa
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200507/250235.php


衆院:農水委員会のBSE質疑で油脂・血液飼料の問題指摘&食安委内紛

2005年07月27日 15時12分56秒 | アメリカ牛は安全か?
本日の衆議院農水委員会の質疑がありました。かなり興味深い内容です。専門家の話をわかりやすく聞くチャンスです。

質疑の中継ビデオは、下記の検索で
平成17年7月27日 農林水産委員会 を指定して、
「検索」ボタンを押すと出てきます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm?ex=VL

大枠の話の流れと発言を、まにあな日記さんがまとめてくださいました。感謝(^^
昨日の衆議院農水委員会
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/50011003.html

さて、ビデオを見て私が印象的に感じた内容。。

今回の答弁ですが、国にいい加減な分析をされ、ウソの報告書※を出されて、無視されていた代用乳の中の油脂と血漿蛋白の汚染が、感染ルートとして検証され、ようやく日の目を見たこと、現場の先生方の声が初めて、一般市民の見る公けの場に出てきたことについて、とても大きな意義を感じています。
※【必見】国の代用乳の報告書のウソを学術的に指摘くださっている論文はこちら
http://home.hiroshima-u.ac.jp/yiwa/index1.html
↑恣意的な、国のトンデモ報告書はもっと問題にされるべきだと感じています。参加者は税金を返納しろって感じ。議員さんと消費者団体の方は今後ぜひ、その点に触れていただきたいです。

それと、米国は油脂と血漿蛋白、鶏糞の規制が全然ないので、その問題を今後のプリオン専門調査会の審議に反映させなければならないわけですが、果たして8月1日の調査会ではどういう話になるか。これら問題点の指摘がちゃんと、国民の健康を守る審議の場に反映されるのか、見ものですね。

それから。。

21ヵ月、23ヶ月の牛がBSEでないと言われている学者は
「にわかプリオン研究者」しかいないのではないか、という
プリオン研究者の品川先生のご指摘、

牛の飼料への血液、油脂の飼料への混入、牛の肉骨粉を与えた鶏糞飼料などを
疫学的に調査する調査する必要があるという、飼料研究者の木村先生のご見解、

そして、全ての立場で情報を共有すべきであるという木村先生のご見解、

食品安全委員会がリスク評価部門として独立してる状態とはいえず
専門委員の品川先生が辞表を提出されても受理されていないことの詳細、
理由などが語られています。

外食産業の方は、ずっと「危険部位の完全除去が安全を担保する」と主張されてました。
「完全」除去が可能かどうかは、行政も否定したし、私も、過去にもつらつらと情報をUPしてきましたが、
平川研究室のblogの情報もご参照
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200507/250235.php

ほかにもいろいろありますので、食の安全に興味ある方はぜひ、
ビデオをご覧ください。

なお、この委員会で配布された、BSEと飼料問題の会報をご覧になりたい方は
下記参照

日本のBSE感染源は肉骨粉ではなく「代用乳材料の汚染」説 &米国2頭目
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/23ab0dde4b4a2cdbbb3ec688de8e9bb8

7月28日追記
品川先生の食安委に関するご発言を「なにをいまごろ国会で」というようにいわれる方もおられますが、私は、食安委をずっと傍聴してきて、いろいろ諸事情があったとお察しします。国民としては、品川先生の告発は、食品安全委員会がどういう状態にあるのかがよくわかるので、これからもどんどん、発表してもらいたいなぁと思いました。膿を出さないと、今後に、正しい審議が行われるのかは信じられませんでしょう。

食の安全はまずは、信頼の上に成り立つものです。評価機関の根底に問題があるようでは、消費者も警戒しなければなりません。私は内部告発大歓迎ですし、内情をお話し頂くには、告発者を非難するべきではないと考えています。(しかし早ければ早いほどいいと思います。)それによって、食安委の体質が改善され、真の国民の食の安全に寄与するのであれば、どんどんやっていただきたい。

なお、朝日新聞のこの記事は、タイトルが間違ってますね。
「不満」ではなく「不信」が正しいでしょう。あの審議経緯は「本当におかしかった」もん。議事録を読めばわかるように、他の少なからずの先生方も怒っておられましたよ。「不満」じゃ、まるで、わがままで辞意を表明したみたいじゃないですか。品川先生に失礼ですよ。

20ヶ月齢で区切ることのナンセンスさは殆どの委員がいわれてたんですから。

プリオン調査会専門委員が辞意 報告書のまとめ方に不満(←朝日のミスリード・タイトルと私は思う)
http://www.asahi.com/life/update/0727/008.html

アメリカは牛の危険部位入り肉骨粉を海外に輸出?

2005年07月26日 12時24分25秒 | アメリカ牛は安全か?
■アメリカは牛のSRM入り肉骨粉を海外に輸出?

Speak Easyさんがまとめてくださいましたこれ↓。ぜひお読みください。

アメリカは牛肉骨粉を海外に売りさばいている?
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50005643.html

衆院農林水産委員会アメリカBSE問題調査団報告
http://www.chiduko.gr.jp/act/2005/kiji/0506/050621.html

抜粋
>私は、同席していた農務省のバトラー次官補に質問。農務省でも聞いたが、余った肉骨粉の処分はどうしている?との問いに、ここでもペットフードにしているとしか答えません。鶏豚にも、ペットフードにも使ったとしても、あまりにも余る。処分するには必ず肉骨粉にしなければならないのに、これまで牛にやっていた分、どうしているのか、と繰り返し聞いたところ、「規制のない国へ行くことはある」と、はじめて認めました。私は、後日さらに詳しい数字や内訳を示すよう、求めました。

>その後、バトラー次官補の説明でわかったことは、米国で牛の肉骨粉を鶏豚などに使用しているのは83工場あるとわかっている。東海岸が中心というが、その内訳はわからない。また、フイードロット(肥育農場)が、現場で飼料を配合しているので、内訳がわからないという事情ももらしていました。


参考:
危険部位→レンダリング(肉骨粉)→鶏飼料→鶏糞ごみ→牛の飼料・・・・?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/d5567f5d2c875bf17a999b32a29102f7

米国調査団報告&OIE小澤義博氏の広告&米科学アカデミーが政府対策批判

2005年07月21日 07時01分12秒 | アメリカ牛は安全か?
■アメリカBSE問題調査団報告
高橋千鶴子衆院議員のHPに、先日の衆院農林水産委員会の米国調査団の詳細報告書が公開されておりましたので、ご紹介。。

衆院農林水産委員会アメリカBSE問題調査団報告
http://www.chiduko.gr.jp/act/2005/kiji/0506/050621.html
関連:以前の民主党の米国調査団報告書URLは下段参照

■7月19日の米国食肉輸出連合会の全面広告

Return of the まにあな日記さんの、
今日のBSE全面広告はこう読め
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/50001997.html
で知った朝日新聞のトンデモ全面広告、もうご覧になりましたか?今日は、ドタバタしていてまとめる時間がないので、とりあえず関連サイトをご紹介。。

Speak Easyさんのサイト、
7月19日の米国食肉輸出連合会の全面広告
http://blog.livedoor.jp/manasan/

小澤氏は全面広告の発言に根拠を示す義務あり
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50005211.html

農業情報研究所さん
デマゴギーで米国産牛肉輸入再開を促す新聞広告 小沢氏は「金メダル」を返上すべきだ
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05072001.htm

平川秀幸研究室blog
米国食肉輸出連合会の全面広告―スポンサーは米農務省
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200507/200407.php

笹山登生さんの掲示板
最新情報はここでget
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

■米科学アカデミー、BSEなどの問題で政府の対応が不十分だと警告

全面広告を出していない日経しかまだ報道していない、このニュース。

BSEなどのまん延防止へ新機関創設提言・米科学アカデミー
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050719AT2M1900J19072005.html
>米大統領に科学政策に関する提言などを行う全米科学アカデミーは18日、BSE(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザなど動物由来の病気が人間の健康を脅かすリスクが高まっているのに、米政府の対応が不十分だと警告した。(抜粋)

農業情報研究所さんが詳細をまとめてくださっていました。

米国科学アカデミー 米国動物・公衆衛生システムの病気発見・診断能力に欠陥の報告
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/05071901.htm
「Animal Health at the Crossroads Preventing, Detecting, and Diagnosing Animal Diseases」
http://www.nap.edu/reportbrief/11365/11365rb.pdf
がそのダイジェスト版とのことです。

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話は変わりますが、最近ちょっと、「科学者の倫理」とか、「科学者の発言の真偽」について考えさせること多しです。

深刻化する、科学研究の捏造・改竄・盗用(上)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050719303.html

日本学術会議参加の113学会で不正行為
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/eb867ead772e6150a57481b11c015ec8

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以前の民主党の米国調査団報告はこちら
http://www.yamabiko2000.com/poli_bse-chousadan.html
http://www.yamabiko2000.com/poli_gyuniku-hantai.html
http://www.yamabiko2000.com/top_poli.html

プリオン専門調査会:米国牛輸入審議 傍聴報告

2005年07月15日 16時48分24秒 | アメリカ牛は安全か?
傍聴行ってきました。気が付いたことだけで、恐縮ですが。。いつもこのブログにまとめるより先に、笹山さんの掲示板に書き込んでいます。内容について、多数の、鋭く的確な情報をいただけるからです。最新の情報は掲示板をご参照ください。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

↓配布資料は下記にUPされます。(2005年7月14日の覧ご参照)
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html

■油脂の汚染問題について
今回の資料に「オランダ産動物油脂の輸入状況」が加わっていました。広島大の三谷先生方の「BSEと飼料問題」シンポジウム発表が意識されているのかと感じましたが、
http://home.hiroshima-u.ac.jp/yiwa/
重大な内容なのですから発表論文自体をしっかり調査会の議論の場にあげるべきなのに、しらっと無視されているのが、おかしく感じました。食安委には資料は提出されてると思いますし、厚労省、農水省の担当者へも資料は(私も)お渡ししてます。

そして油脂について掲載されているのは、輸入していないという回答の「米国提出資料」+ オランダからの輸出先国一覧表(出典は?)だけです。問題にされているのが「オランダ産」だけというのが納得いきませんでした。第三国経由などの検証、それから、EUや英国など発生国からの油脂と血漿タンパクの輸入はどうなっているのか?その辺の資料はありません。それと油脂だけじゃなく、血漿タンパクも問題にすべきですよね。
米国が93年頃からBSEに汚染されているという国際調査団の報告を考えたら、
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/75a1947dbfa842f53eaa2d03873403c4国内で、法律上も許可して牛の油脂や血漿タンパクを牛の飼料として使い続けてるのですから
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/88ee603a342964cc6f5e0c29c9cc6b7f国内回転も問題にすべきだと思います。

油脂、血漿たん白については笹山さんのブログもご参照
「改めて、日本のBSEの原因を考える」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=161
>「オランダから輸入された動物性脂肪」「ドイツのNordmilch EGで製造されたSundkalvやRod KalvoやGron Kalvoという名の血漿蛋白・代用乳」、この二つの方面からの追求が必要

■山本茂貴委員の資料
資料に侵入リスクとして、「生体牛」「肉骨粉」「動物性油脂」があがってましたが、「血漿たん白」は入っていませんでした。

資料の最後に、チェック項目リスト一覧が作成されていたのですが「肉骨粉」だけで、「油脂」「血漿たん白」「チキンリッター(鶏糞とかごみ)」「レストラン残渣」などの「大穴」についてが記載されていなかったので気になりました。
http://cantwell.senate.gov/news/releases/2004_04_19_madcow.html
(まず、血漿タン白は汚染の問題なしに回収できるのかが消費者の疑問です。それと、血液からの、異常プリオン検出キット開発中ニュースがありましたが。。)

議論上では山内先生が再度チキンリッター問題を指摘されていました。

■ハーバードとEFSAのGBR報告書の比較について

資料は、ハーバードとEFSAのGBR評価内容の対比一覧表?が配布されました。(USDA自らが北部汚染を認めた最新資料などは今回配布されず、対象にはしないのでしょうか)
侵入リスクの頭数がハーバードとEFSAで、2桁、3桁違うのはなぜか、などの質問が出たりしてました。
※参考※
BSE最新と過去のニュース & アメリカ牛は本当に安全か?(EUによる米国評価)
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/18d64aa98bf84460a8424a70764212fb

厚労省からは道野さん、農水省からは釘田さんが説明をされてました。

■CWD(狂鹿病)とミンク脳症の検証は?
道野さんには、CWD(狂鹿病)とミンク脳症の資料も議論にあげてください、とメールでお願いしましたが、それについてはお返事はいただけず、資料も配布されてませんでした。
参考※ミンク脳症
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17501557.html
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17505307.html

CWDは確か意見交換会などの公開の場で米国牛の審議資料に使うといわれていたのに、今回も資料としては配布されませんでした。

<参考> OIEは信用できるか?&【蔓延】米国とカナダで狂鹿病発生 原因は?  
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/d2eaab2902ca588a9560a19a658b01a5

■2頭目12歳のBSE感染牛について

「実験では、1mgを与えて6年で発症、10mgでは5年で発症、2~8年が潜伏期として、第一例目はウエスタンブロットで判明、今回の2例目は20分の1の量のプリオン、IHCでひっかからない、最近感染したのかも知れない、非定型とかUSDAは根拠もない、証拠もないことばかり言っている。今までのデータを出してもらうしかない。判断しようが無い。」
という発言もありました。

資料を見る限り、「こんな、いい加減な対策のものを輸入対象検討しなくちゃいけないの?」といった戸惑いを感じましたが、それを感じたのは、もちろん傍聴者だけではなかったように思います(^^;

■事務局が委員に求めたコメントが配布されなかった件


それから、厚労省が作成する「諮問に至った経緯、目的、背景の説明」について、山内先生から「事務局からコメントを求められて提出したのに、それが資料に載ってない」、とクレームがありました。それに対する事務局の梅田さんの回答は「無視したわけではなく」「座長に伝えた」 それを受けての吉川座長の回答は「大幅な変更ではないので後で付け加えればいいと判断しました」とのこと。結局、「参考資料として全委員に配るべき」ということになりましたが、なんか、いまだに食品安全委員会は、透明感がなく、すっきりしませんね。

その他、
「EUでの問題を考えると豚鳥飼料の「流用」を考えるべき」
(SRM入り肉骨粉が米国では豚鳥はOK)
「大きい農場では流用されず遵守されているが小さい農場ではそうではないという報告がある」
「米国のIHC検査はたよりにならない」
「データを全部もらわないと、こうして審議会で議論が空転してしまう」
「日本がHPで公開しているくらいの情報は提供されるべき」
「我々は新聞で情報を入手しているんです」

などの意見がありました。北本委員の宿題については、資料はあったものの明確な回答ができてなかったので次回に持ち越し、
「日本の国民の疑問は、米国がちゃんとしたサーベイランスをしてるの?ということではないか。日本のテクニックに当てはめて考えると、米国の汚染率、サーベイランスの有効性がどうなのかがわかるのではないか」との質問がありました。

あと、専門用語だったので?ですが「米国のエライザのエライザの吸光度、スレッシュホールド(閾値)が知りたい」、なんて意見もありました。
※吸光度はUV分光分析と同じで濃さに換算され、スレッシュホールド(閾値)はその検出限界
吸光度詳細は発言[2898]のご解説を参照
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

あと話題になっていたのは、日本では死亡牛が(農場死亡牛+廃用牛処分も含め)5%あるが、米国では農場死亡牛はどのくらいあるのか?ということだったかな。他にもありますが、トピックとしてはこの辺で。。。

■スタニングの安全性は?
ピッシングばかりが問題になってますが、現状どこでも行っている「スタニング」だって枝肉を汚染するという論文が出てましたよね。感染牛が多くいる可能性があるのであれば、スタニングだって評価にかかわる問題だと思いますが。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi
論文はstunning prionなどの用語で検索するとヒットしたと思います。

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■審議会の報道

虹屋さんのまとめ 発言[2870]ご参照
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

日本農業新聞 汚染度を評価 データ提出を求める
日本食糧新聞 米国のサーベイランス体制わからない リスク評価を開始
http://www.nissyoku.co.jp/
毎日新聞  <BSE牛>日本で発見の20頭中の9頭、米なら検査対象外
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050715-00000002-mai-soci
共同通信  BSE汚染状況評価に着手 プリオン専門調査会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050714-00000205-kyodo-soci
日本経済新聞 米産牛輸入再開、秋以降にずれ込みか・安全委の審議長期化
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050714AT1F1401L14072005.html
新聞赤旗 米国式BSE検査に疑問 データ不足浮き彫り 専門調査会
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-07-15/2005071504_03_2.html

輸入再開の結論早くと農相 米国産牛肉で食安委に
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=econ&NWID=2005071501001314
農水省の記者会見議事録
http://www.kanbou.maff.go.jp/kouhou/index.html


危険部位→レンダリング(肉骨粉)→鶏飼料→鶏糞ごみ→牛の飼料・・・・?

2005年07月10日 12時15分35秒 | アメリカ牛は安全か?
■米国:30ヶ月以上の牛の除去したSRMも「レンダリング」(肉骨粉)へ

平成17年5月16日 食安委の意見交換会 in 名古屋 議事録から
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/txt/050513-1c.txt
http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/shokuhin_risk.htm

>それから、24ページですが、SRMの除去の問題で、30カ月齢以上、以下、あるいはすべてという区分があるんですが、除去されたSRMはどのように利用されるんでしょうか、あるいは廃棄されるんでしょうか、それを教えていただきたい。

○松本参事官
>100%かどうかについては、ちょっと確認はしておりませんけれども、除去したSRMはレンダリングの方に回されていると聞いております。

ということは30ヶ月以上の牛のSRM「も」あわせて、レンダリングで肉骨粉→鶏飼料→鶏糞→牛・・・ということでよろしいのでしょうか?

鶏は飼料の吸収効率が悪いとききましたが、具体的なデータをご存じの方おられましたらお教えください。

規制をしようという米国農務省の発表もずいぶん前にあったんですが、
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04071001.htm
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04071301.htm
結局、発表しただけで、この規制はいまだに実施されてないとのことです。

関連

【米国】牧場に置く「補助飼料」の中身は?&中枢神経組織検出キット
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/88ee603a342964cc6f5e0c29c9cc6b7f
米国北部に高度のBSE暴露リスク、米国農務省報告
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05050901.htm
アメリカ牛は本当に安全か? その2 鶏糞に糖蜜をかけた飼料とは?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/462f08e8cc6a6919618c3b8acbedde00
昨年2月の食安委の議事録「1993年から米国はBSEに汚染されている」という報告
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/75a1947dbfa842f53eaa2d03873403c4
BSE最新と過去のニュース & アメリカ牛は本当に安全か?(EUによる米国評価)
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/18d64aa98bf84460a8424a70764212fb



【米国】牧場に置く「補助飼料」の中身は?&中枢神経組織検出キット

2005年07月09日 11時17分41秒 | アメリカ牛は安全か?
■【米国】牧場に置く「補助飼料」の中身は?

米国と日本では肉牛の育て方が違い、米国の場合、代用乳を使わないことが多いとの話ですが、牧場のあちこちに「補助飼料」を置くスタイルがあるようです。その補助飼料の中身は何が入っているのでしょうか?ぜひ食品安全委員会で確認いただきたいと思います。

いつも掲示板上で沢山の情報を提供下さる虹屋さんの疑問。。

かれこれ、10日余りたつが擬似患畜の検査結果が出てこない。
それはさておき、肉牛飼育での補助飼料は成牛・母牛用と子牛用で区別なく、放牧地の点在する形で置いておいて自由に食べさせるようである。
(略)
→米国バージニア州の肉用牛繁殖経営
http://lin.lin.go.jp/alic/month/fore/2000/oct/gravure.htm
発言[2578]より
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

そこでですが、「補助飼料」の中身は、何が入っているのでしょうか? だいたい、米国では、肉骨粉などの交差汚染問題以前に、

真名さんがUPしてくれた、
■「米国における飼料規制除外品目」
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/26071694.html
血液・牛脂は牛の飼料として使用OK(加熱などの規制なし)
※食安委では、検討資料の中に、チキンリッター(chiken litter)~養鶏場の餌の食べこぼしや糞などのごみについての詳細が入っていない、という指摘も。(・豚への飼料は、牛の肉骨粉は使用OKなのです。)
※米国人の主食ともいわれる牛も入っているであろう、レストラン残渣の牛への飼料リサイクル規制もありません。Tボーンステーキの残渣とか、どうなっているのでしょう。

日本では代用乳に入っていた油脂が感染源として再浮上し、問題提起されておりますが、
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/23ab0dde4b4a2cdbbb3ec688de8e9bb8
米国では1993年からBSEが存在すると、国際調査団に指摘されている中で
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/75a1947dbfa842f53eaa2d03873403c4
ずっと規制されてこなかった牛脂など、肉骨粉以外の問題点を、食安委でも徹底的に確認いただきたいと思います。

参考:「BSEと代用乳に関するリンク集」畜産システム研究会 
http://home.hiroshima-u.ac.jp/yiwa/milk-tallow.html


■米国の「背割り後に脊髄吸引、洗浄」問題

再掲の情報ですが、
2005年5月20日の意見交換会で、食肉加工の検査に携わる現場の方からのご意見
背割り後に脊髄を吸引し、その後高圧洗浄をするとあるが、それだと汚染が広がるのでは?

たとえば、こういうことでしょうか? 参考までに以下の写真を。
内視鏡洗浄に関する「目に見える汚れ」「目に見えない汚れ」について
http://www.d1.dion.ne.jp/~jamec/photo1.html
http://www.d1.dion.ne.jp/~jamec/
日本も背割り後に脊髄を処理している加工場?は改善されたんでしょうか?それでも消費者が食べているのは、3年半にも及ぶ「飼料管理徹底」と「スクリーニング検査(結果)」というさらに2重の防護壁があるから、と理解していますが。検査もはやく高感度で安価なものに切り替えていただきたいですね。

そこでコレです。
■中枢神経組織検出キット

米国がBSE検査をしない、という方針でも、たとえ食安委の一部の委員が「米国BSE対策のコンプライアンス(法令遵守)は食安委で評価する問題ではない、そんなのはリスク部門の農水と厚労省の問題」といわれて、それが通ってしまったとしても、SRM除去がなされているか否かは、消費者や流通レベルでも中枢神経検出キットで確認できるようです。科学の進歩はありがたいことです。 ただ、まとめ売りなので、消費者団体さんなどで、例えば1回分検査募金?(1検査1000円弱)を募集して、検査の取りまとめをしてくれたらありがたいなぁ。。よろしくお願いいたします。。

肉類の脳神経組織の混入・汚染チェック簡易キット
アヅマックス 96セット(90頭分)8万円位
これはその場でチェックできて、2時間後に判定ができ、やり方さえちゃんと確認すれば普通の消費者でもその場でできるとのこと。
http://www.azmax.co.jp/idx02_product/kensa/index_01.htm
http://www.azmax.co.jp/idx02_product/kensa/field_04_index.htm
他のメーカーさんのもあるのかな?

危険部位除去もとても大事。食安委は「国民の安全を守るために、現実に活かせるリスク評価をするつもりならば」、米国牛のSRMの除去率も当然「科学的に」確認すべきでしょう。上記検査キットがあるので、輸入再開されたら日本でも「科学的な」検査が出来ますが、再開される前に確認すべきでしょう。

米国の高リスク牛の隠蔽状況と、輸入停止国&中国の様子は?

2005年07月06日 15時12分57秒 | アメリカ牛は安全か?
これはいったい何なんでしょう?こんなもの輸入検討とまだ言うんでしょうか(^^; 
食安委はどう「リスク計算」するんでしょう?

■怪しい牛はますます牧場や農場で埋め立て?!
米国のズサンなBSE検査サンプリング計画 怪しい牛はますます牧場や農場で埋め立てへ
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05070401.htm

不幸にして、APHISがサーベイランス計画に含めると主張する高リスク牛が、実際には国中の牧場や農場で処分されている証拠が山積みになっている」と述べる
Unfortunately, evidence is mounting that the high-risk animals, claimed by APHIS to be covered by its Surveillance Program, are really being disposed of on ranches and farms across the country.
http://www.house.gov/delauro/press/2005/June/BSE_letters_06_29_05.html

笹山さんからお教えいただきました、
意見書の主であるアメリカ下院議員のDeLAURO, Rosa さんのプロフィール。http://bioguide.congress.gov/scripts/biodisplay.pl?index=D000216

■米国牛輸入を禁止している国々
パナマも米国牛の輸入を禁止
Panama Bans U.S. Beef Imports
http://www.kwtx.com/news/headlines/1661342.html
他国も禁止しているようで。
Panama, 8 Other Nations, Restrict U.S. Beef on Mad Cow Concern 
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000101&sid=alaOaC4B1KS4
Indonesia and the Philippines have also suspended trade, while Belize, Tahiti, Romania, St. Lucia and St. Vincent have restricted some U.S imports, USDA spokesman Ed Loyd said.
「米国牛の輸入禁止国は、インドネシア、フィルピン、ベリーズ、タヒチ、ルーマニア、セントルシア、セントビンセント、台湾、パナマということで」
「さらに、韓国が無期延期」とのこと。[2572]
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

■中国の様子

ところで中国は輸入を禁止し続けてますが
CHINA CONTINUES TO BAN IMPORTS OF COW, BEEF FROM US
http://au.biz.yahoo.com/050704/17/572a.html
中国でも10000頭ほど検査した、と書いてありますけど、どんな検査方法なんでしょう?他の病気もすぐ公表しませんしね、気になりますね。
So far, Chinese experts have conducted tests of brains of 10,000 head of cows and all the samples tested have been negative, he noted.


米国の2頭目に関する疑問&、BSEと労働安全について

2005年06月25日 17時04分15秒 | アメリカ牛は安全か?
米国で2頭目のBSEが確定しました。

■アメリカのBSE確認検査結果は、陽性。
詳細は笹山さんのブログを
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=299
最新ニュースは掲示板
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

ここで、二つの大きな疑問があります。

■「97年8月の飼料規制導入の前に生まれた」
→曝露は規制後の可能性だって否定できないのでは?

参考:
米国における飼料規制除外品目だそうです
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/26071694.html
血液・牛脂は牛の飼料として使用OK(加熱などの規制なし)
※食安委では、チキンリッター(chiken litter)
~養鶏場の餌の食べこぼしや糞などのごみについての詳細が入っていない、という指摘も。
※牛の肉骨粉は鶏・豚には使用可。

2000年生まれのBSE患畜 3頭すべてに同一の代用乳 感染源再検討の必要性
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05062301.htm
BSE感染源は肉骨粉ではなく「代用乳」説 
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/23ab0dde4b4a2cdbbb3ec688de8e9bb8

■米国牛は安全だ」と強調
→同じ飼料を食べた同居牛の擬似患畜は今どこでどうしてる?患畜から生まれた子牛は?

参考:
米国 2例目のBSE確認 出生地・出荷農場も不明 大量の擬似患畜はどこへ
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05062501.htm

順次疑問を追加していく予定です。

■BSEと労働安全の問題について
米国BSEが発見されてからというもの、
「飼料管理はヒトの感染問題に関係なく、SRM除去を完全にすれば安全」などと述べる学者や団体があちこちで講演なさっておられますが、そこで、BSE牛を解体して下さる精肉加工やレンダリング、肥料、飼料製造、生産の場での、現場の労働安全がすっかり無視されることについて、私はちょっと腹が立っております。BSEは食の安全だけの問題ではない。労働安全の問題でもあります。

感染しててもSRMを除去するから安全? SRM除去をするのは「人間」なんですが。
(大体、SRMも完全除去なんてできっこないのは国も認めている)
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/2364c0b9046c5e63aed236944b9a9e33
BSE感染牛を研究で解剖される先生方や、英国で肉骨粉を管理する人たちが、どんな防備をして仕事されているか知ってますか?

※解剖時防護に関する写真例
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/byori/NIAH-Atlas/BSE/BSE-Autopsy-Atlas/BSE-Autopsy-Atlas.html
※英国の肉骨粉保管庫で作業する人たちは、肉骨粉を吸わないように、目の粘膜に入らないように?防毒ガスマスクのようなもの(わかります?)をつけて作業されてました。写真サイトを失念・・・

米国の精肉加工労組では、「非常に怪我の多い現場」として内部告発が出てるですよ。
昨年の7月には、日本の農水大臣に陳情にまでいらしてるわけです。

タイソン・フーズ社の安全な職場・安全な食品に関する事実
http://www.labornetjp.org/labornet/worldnews/namerica/usnews/20040720local556fact
ローカル556から農水省への申し入れ
http://www.labornetjp.org/labornet/worldnews/namerica/usnews/20040720local556doc

6月28日
最近アメリカの食肉加工現場の労働者団体の発言が引用されるが、それを取り上げるなら、それと反対の意見も紹介するのがトウゼンだろう」というお叱りを頂いたのですが、反対の意見というか、その後の続報を取り急ぎUPいたします。

告発に対して民主党の調査団が視察を希望したのですが、
「タイソン社がパスコ工場の視察を拒否したため、急遽予定を変更」とのこと。
http://www.yamabiko2000.com/poli_bse-chousadan.html
※ジャーナリストの中村靖彦さんも工場見学希望を拒否されたとか(7月8日追加)

なお、USDAはこの件について、米国大使館に問題ないという声明を発表しているようです。(41ページ参照)
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai26/prion26-siryou2-2.pdf
この発表については、歩行していた1頭目をへたり牛(Downer Cow)と嘘こいたUSDAの発表なので、申し訳ないのだが私は全然信用できないでいます。食安委は大使館の発表だけを聞くのではなく、告発者も召喚して確認すべきであると思う。政治的にできないだろうけど。。だからこの問題は「科学」では語れないんですよ~。

参考:一頭目の患畜をと畜されたDave Louthanさんによる告発ページ
http://www.davelouthan.org/

なお、先日米国にBSE調査団を派遣された食健連という団体の報告によると、今現在、上記労組の代表者の方々に連絡が取れなくなってしまっているそうです。いただいた資料によると、労組潰しの話をきいてきた、というようなことが書いてありましたが。。といえば、参加者のレポートブログを発見したのでご紹介。

やっぱりずさんだったアメリカのBSE対策・・・視察報告より(nanayaのひとりごと)
http://ch.kitaguni.tv/u/5238/%a3%c2%a3%d3%a3%c5/0000233084.html

いやしかし、ぜひ、大衆食に関わる方には、(ちょっとタイトルが仰々しいんですが、内容は大袈裟というわけでないので→)この辺りを読みいただけたらなぁと、ちょっと思いました。大衆食は労働者の味方でもあるけれど、その大衆食を担う現場で働いている方々についての紹介のご本です。

そして、感染する確率を言えというのであれば、それは世界中、どこの学者だって「不明」としか答えられない現状ですが、以下の問題も発生しています。この病気の感染源は「食」だけではありません。

英国:BSE(狂牛病)被害者は本当に150人だけ?
盲腸の推計3800人と二次感染予防に関する警告6000人
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/43de01537ba9a244b63cb0412d365181

この問題はまた改めてトピックを作成しようと考えています。


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話ついでに

◆輸出止まり9000人失職、米食肉業界が再開求める◆
ANN 2005/05/25(18:15 テレビ朝日 リンク切れ)
アメリカ産牛肉の輸入禁止で、アメリカの食肉業界団体が「9000人以上が職を失い、大きな損害を被っている」と して、牛肉の輸入再開を急ぐよう強く求めました。 全米食肉輸出連合会のセング会長は、BSE(牛海綿状脳症)問題で牛肉が輸出できなくなったことで、9000人以上が 職を失い、およそ4600億円の損失が出ていることを明らかにしました。 そして、一刻も早く輸入が再開されることが重要だとして、7月までの再開に強い期待をみせました。 ただ、輸入再開が遅れた場合の報復措置については、「不幸な結果を招く」として、日本に対する報復には否定的な考えを示しています。
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/inte_news.html?now=20050525255410

・タイソン・フーズ社のCEO(最高責任者)であるジョン・タイソン氏は、 2003年に、自分の報酬を3倍に引き上げ、2090万ドルとしました。 彼の報酬については、米国証券取引委員会が現在調査中です。(参照:雑誌「ネーション」
・タイソン・フーズ社パスコ食肉加工場で食肉加工作業をしている労働者は年収がおよそ2万ドルほどです。(略
http://www.labornetjp.org/labornet/worldnews/namerica/usnews/20040720local556fact
http://www.labornetjp.org/labornet/NewsItem/20040716local556

解雇をし、日本に圧力をかけるより先に、経営陣トップのお給料はいくらなのか、どのような経営努力、BSE対策をされているのかを完全公開いただきたいものだと思いますが如何?