初心者鉄日記

2017年2月、鉄に目覚めました

鉄道初心者が乗り鉄・撮り鉄と色々やってます

One man and his dog

2005年05月29日 | Weblog
●5月28日(土曜日)
 朝イチで『633爆撃隊』を観る。
 感想は↓ ネタバレ含む。


 頼むぜジョージ・チャキリス。もっと根性出せよ!


 で、出勤。
 三鷹の古本屋で『戦場をかける犬(A・リチャードソン)/文春文庫』を発見。
 仕事の終了後、自宅にて一気に読む。
 原題は One man and his dog でこちらの方が本書の内容にふさわしいと思う。原題だから当たり前か。
 物語は第二次世界大戦初期、飛行機乗りの主人公が撃墜された敵地で一匹の子犬を拾うところからスタート。その子犬にアンティスと名づけ約十四年間生活をともにする。
 主人公が亡命チェコ人飛行士というのが泣かされる。
 わけあってポーランド空軍に入隊した主人公だが、ナチスドイツの進撃でフランスへと亡命。そのフランスもドイツの電撃作戦で降伏。つてを頼ってイギリスへと亡命し爆撃隊に入隊し終戦をむかえる。戦後、祖国の英雄として帰郷するが、そこには共産主義の影がひたひたと押し寄せてくる。
 こういう主人公なのでアンティスも彼の運命同様に翻弄されてしまう。
 イギリスに亡命するために乗った飛行機が墜落するわ、救助先の輸送船も沈没するわ、主人公と同乗した爆撃機が高射砲弾をくらってしまうわで水樹マイア顔負けの不幸のてんこ盛りだ。アニメ化の際にはアンティスの声はぜひ中原麻衣さんにやってもらいたいものである。雄犬だけど。せめて子犬時代でも。
 ちなみに私の文体のせいでコメディーかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、内容は真面目です。
 登場人物も定番の規則を盾にとって主人公とアンティスを引き離そうとする係官や犬嫌いな警備兵など、嫌なやつが目白押しだ。
 もちろんそれ以上に犬好きが登場する。同僚の気のいいチェコ人亡命飛行士たちや理解ある司令官。基地の近くに住む可愛い女の子などなど。でもいいやつが死んでしまうのが戦記物の定番でもある……。
 寒風吹きすさぶ真冬の滑走路で出撃した主人公の帰りをいつまでも待ち続けるアンティスの姿にはなかなかいいものがある。
 いーなー犬。映画化しないかなこれ。
 犬好きには最後の一行が心に染みる。というか泣ける。
 訳者あとがきを読んでびっくり。
 実話かよこれ。
 本日の歩行距離約11㎞。
 腕立て伏せ14回。

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