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「日本プロ野球について考える(1)」(いけふくろう通信第457号)

2007-11-15 22:03:11 | スポーツ
まぁ、大きなタイトルをつけてしまいましたが、
要するに現在の日本のプロ野球の危機に対して、
いてもたってもいられなくなって、注文をするというのが趣旨です。

今回は、FA制度について。

FA制度とは、フリーエージェント制度の略で、
簡単にいえば、1軍登録日数(150日)×7年間などといった
一定の要件を満たした選手は、FA宣言をして、自由に他の球団への移籍ができる
という制度。

今年のFAで移籍が注目される主な選手は、
福留孝介(中日)、黒田博樹(広島)、新井貴浩(広島)、和田一浩(西武)、
石井一久(東京ヤクルト)、藪田安彦(千葉ロッテ)、小林雅英(千葉ロッテ)
の各選手。

福留孝介(中日)は巨人か阪神かメジャー、黒田博樹(広島)はメジャー、
新井貴浩(広島)は阪神、和田一浩(西武)は中日、
石井一久(東京ヤクルト)は西武、藪田安彦(千葉ロッテ)はメジャー、
小林雅英(千葉ロッテ)はどこへ?といった状況です。

ここで特徴なのが、金銭面に余裕のある球団、巨人、阪神、中日ばかりが
獲得の意向を表明していますね。

それを考えると広島や千葉ロッテはかわいそう。

このままじゃ、広島は、投打の主力選手が抜けるわけで…、
いくら選手を育てても、引き抜かれてしまうんじゃ、
球団としてもやってらんないでしょうね。

まあ、確かに広島球団はFA交渉でのマネーゲームには、応じない、
去る者は追わず、という方針だから、構わないのでしょうが…。

それに、千葉ロッテだって、YFK(藪田・藤田・小林)の抑え投手陣が
ごっそりと抜けるわけで、戦力の低下は否めません。

このFA制度のせいで、いわゆる日本代表候補になりうる選手は、
ほとんどメジャーか巨人に行ったおかげで、
日本の野球はつまらなくなってしまいましたよね。

FA制度で、自分の好きな球団を選べるというのは、良いのですが、
特に有力選手のメジャーへの流出は痛いですね。

おかげで、日本のプロ野球は面白くなくなってしまいました。

テレビ局や新聞社も悪いもので、メジャーにいった選手がいれば、
たとえ、活躍をしなくても、「今日の日本人メジャー選手」なる特報をして、
時間や紙面を割く。

その結果、日本のプロ野球の時間や紙面は少なくなる。

そして、メジャーで誰々が満塁ホームランを打ったとか、
完封勝利をしたとか、首位打者を獲ったとかいえば、
ますますその報道ぶりは加熱し、まるで、日の丸を背負った日本人選手が、
あのメジャーリーグで大活躍を挙げた、これは国民的な関心事だとして、
大々的に報道する。

こうして、日本のプロ野球に関する報道は当然、少なくなるんですね。

確かに、メジャーリーグは全部で28球団もあり、世界各国から、
大勢の選手が集まって、世界一を目指しているのですから、
それはそれですごいのでしょうが、だからといって、日本のプロ野球が
必要以上にレベルが低い訳じゃないでしょ。

2005年のWBC(世界野球)で世界一になったのは、日本。

出場選手のうち、メジャーに在籍していたのはイチローだけ。
ということは、日本のプロ野球が一番、チーム力もあるし、
総合力もあるし、強いということなんじゃないでしょうか。

なにせ、メジャーリーグは28球団もありますから、
上のレベルも高ければ、下のレベルも低い。

なのに、メジャーリーグ信仰は根強いですね!

もっと日本のプロ野球に目を向けなければ、
日本のプロ野球は終わってしまいますよ。

日本プロ野球機構は、そこいらへんの危機意識はないんでしょうかね。

先日、神様・仏様・稲尾様と呼ばれた稲尾和久さんが亡くなられましたが、
当時のようにスタミナみなぎる選手が活躍し、 活気あふれる球場の風景が
ふたたび再現されることはあるのでしょうか。

いやそうなってくれなければ、 日本球界は崩壊の一途を辿る運命に
なってしまうし、 過去の偉大な選手たちに対して無礼に値するので、
良い方向になることを祈りつつ、 今日は年間76試合登板で42勝の偉業を達成した
西鉄ライオンズ元投手・稲尾和久さんのご冥福をお祈りいたします。

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~ムッシュ・いけふくろう~


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