いけふくろう通信(発行人=ムッシュ)

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『明日への遺言』(いけふくろう通信第513号)

2008-03-15 19:37:32 | 映 画


(あらすじ)
太平洋戦争末期、無差別爆撃を実行した米軍機の搭乗員を処刑した責任を問われ、
B級戦犯として戦争裁判にかけられた岡田資(たすく)中将(藤田まこと)。
傍聴席から妻・温子(富司純子)や家族が見守る中、彼はひとり“法戦”に挑んだ。
部下を守るため全責任を負った岡田中将の潔い姿は、
次第に法廷内にいる全ての人の心を動かしていく。
そして、判決が下る――。
戦勝国アメリカとの法廷戦争に、
最後まで誇り高く立ち向かった岡田資中将と家族の絆を描いた真実の物語。

(私のオススメ)
藤田まこと氏演じる「岡田 資 中将」と
ロバート・レッサー氏演じる「フェザーストーン主任弁護人」の会話、
もちろん会話もありますが、目でのコミュニケーションがとても素敵です。

また、リチャード・ニール氏演じるラップ大佐(裁判委員長)が、
目を閉じるシーンがありますが、この場面が一番、グッとくるものがありました。

そして、法廷劇といえば、とかくきつい論争劇になりそうですが、
本作はいたって冷静な法廷劇となっています。
「事件にも焦点を当てながらも、人間により焦点を当てた落ち着いた裁判」
ではないかと思います。

戦争を知らない私ですが、こういった映画はぜひ観るべきだと思います。
戦争はいかなる理由があっても二度としてはならないと思っています。
だからこそ、こういった戦争における人間の心模様を丁寧に描いた作品は、
しっかりと見ていく必要があると思います。

ぜひ、若い人も積極的に劇場に足を運んでもらいたいです。

そういった意味で、本作は今年の良作になるであろうと思っていますし、
個人的にも、2年ぶりくらいに心打たれた作品です。

(監 督)
『雨あがる』、『博士の愛した数式』の監督を務めた 小泉 堯史 氏
*人の「こころ」のなかを本当に丁寧に描く、
 たいへんすばらしい監督さんだと思います。

(主な出演者)
藤田まこと、富司純子、ロバート・レッサー、フレッド・マックイーン、
西村雅彦、蒼井優、田中好子

(映画館)
2008年3月1日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開
池袋だと、シネマロサで上映されています。

(公式サイト)

http://ashitahenoyuigon.jp/index2.html

(その他情報サイト)
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/19623/

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~ムッシュ・いけふくろう~


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