ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ

2006年9月より、米国のハーバード大学ケネディスクールに留学中の筆者が、日々の思いや経験を綴っていきます。

HBS-KSG交流会

2007年02月03日 | 日々の出来事

 KSG(Kennedy School of Government)からチャールズ川にかかる橋を渡ればすぐそこにある立派な建物が、HBS(Havard Business School)の校舎。徒歩で5分の距離にもかかわらず、これまでそこで学ぶ日本人と会ったことは数えるほどしかありませんでした。おそらくその理由は、

 「平日はお互い橋を渡る暇もないほどイッパイイッパイ・・・」

ということに尽きるのだと思うのですが、「せっかくお互い面白いメンツがそろっているのにもったいない!まずは是非一緒に飲もう!」ということで意気投合したのが先週のボストン日本人交流会。たまたま隣の席で一緒だったHBS一年生のK氏とでHBS-KSGの一年生同士の交流会を企画しました。やはり需要があったのか、結局家族も含めて30名以上が集まり、Porter Squareの韓国料理屋Kayaの座敷を借り切ってアメリカにいることを忘れて盛り上がりました。

 HBSはケネディスクールと異なりプログラムは一つしかないそうで、一年目は全学生がいくつかのクラスに分かれて同じ授業を取り、学生の多くはキャンパス内にある寮で過ごしているとのこと。一方で、下位10%の成績が3つ以上の授業でついてしまうと、二年生に進級する事ができず自動退学処分・・・そんな密着感がありつつも厳しい環境で切磋琢磨しているせか、HBSの日本人同士は、まるで高校時代からの旧友であるかのように、本当に仲がよさそうでした。

 HBSに来る前のキャリアはさすがビジネススクールでだけあってコンサル、商社、製造業と業種は多様であるものの全員元ビジネスパーソン。

 アメリカの、ハーバードの、ビジネススクールというと、さぞアメリカ的な資本主義・競争社会の洗礼を強く受けるのだろうと勝手な偏見を持っていたのですが、今日出会ったHBS生達の印象は、進取の精神とともに、皆パブリックマインドに満ちているということ。卒業後の進路についても、金融機関やコンサルを考えている人のほかに、ソーシャルアントレプレナー(社会的企業家)として起業を目指す人もいれば、就職先をNPOに絞っている人もいるなど、描くビジョンは多様であることに改めて気付かされました。

 結局7:00から始った飲み会が終わったのは11:00近く。さらには二次会に繰り出したメンバーも。厳しい春学期の授業に加え、就職活動やインターン先探しも本格化する初春。忙しさは秋と変わりませんが、今日の交流会が、お互いがBusinessとGovernmentの境界にかかる「橋」を超えて、さらに積極的に人脈や友情を培うきっかけとなったのではと思います。

 忙しい中交流会に参加してくれたビジネススクールの皆さん、ありがとうございました!


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