ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ

2006年9月より、米国のハーバード大学ケネディスクールに留学中の筆者が、日々の思いや経験を綴っていきます。

ケネディスクール出願・合格までの道 (最終回)

2007年08月31日 | ケネディスクール出願・合格までの道
    7回に亘り振り返ってきた「ケネディスクール出願・合格への道」。最終回となる今日は、米国大学院出願に向け、エッセイについで重要となる推薦状について触れると共に、GPA(学部時代の成績)の位置づけについて説明したいと思います。 ④ 推薦状 -他人が綴る自分のストーリー -  分野を問わず米国の大学院に出願するためには通常3通の推薦状が求められます。ケネディスクールの場 . . . 本文を読む

ケネディスクール出願・合格までの道(その7)

2007年08月30日 | ケネディスクール出願・合格までの道
   ケネディスクールが出願者に課す第4のエッセイは、自分がリーダーシップを発揮した経験について書くことを求めるもの。「公共部門のリーダー育成」をミッションとして掲げるケネディスクールならではのテーマと言えるでしょう。そしてここでも出来る限り具体的に、自分がリーダーシップを発揮した様を映画や小説のワンシーンのように生き生きと描くことが何よりも大切です。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ . . . 本文を読む

ケネディスクール出願・合格までの道(その6)

2007年08月29日 | ケネディスクール出願・合格までの道
   2006年度ケネディスクール志願者に課された3番目のエッセイは「なぜ、パブリックな職業人を目指し、ケネディスクールで学ぶことが将来のキャリア・ビジョン達成にどう貢献するのか?」という志望動機とキャリア・ビジョンを問うもの。そして、どこの公共政策大学院でも課される典型的なこのエッセイ・テーマこそ、ケネディスクールを目指す者がその職業観・人生観をぶつける場なのです。 ◇◆◇◆◇◆◇ . . . 本文を読む

ケネディスクール出願・合格までの道(その5)

2007年08月28日 | ケネディスクール出願・合格までの道
   米国大学院への留学を実現する上でもっとも重要なポイントとなるエッセイ。ケネディスクールに加え、ジョージタウン大学の公共政策研究所、コロンビア大学院のSIPA、そしてミシガン大学院のフォードスクールに出願した自らの経験に加え、他のフィールドに留学経験のある多数の先輩・友人の話を聞くにつけ、公共政策大学院の出願プロセスにおけるエッセイの比重はビジネス・スクールと並び、他のプロフェッシ . . . 本文を読む

ケネディスクール出願・合格までの道(その4)

2007年08月27日 | ケネディスクール出願・合格までの道
  ③ Essayとの格闘 -自分の分身を送り込め!-(2005年9月~12月)  「ケネディスクールに合格するにはどうしたらよいか?」という至極単純で率直な、しかしその道を歩むものの頭から常に離れない疑問に対する答えはただ一つしかないと思っています。  それは、「良いエッセイを書くこと」。  日本では必ずしも一般的ではないエッセイの提出は米国の大学・大学院への出願プロセスの中で . . . 本文を読む

ケネディスクール出願・合格までの道(その3)

2007年08月26日 | ケネディスクール出願・合格までの道
  ② キャンパ・スビジット ― アメリカ合衆国そしてケネディスクールとの初対面 -(2005年5月)  政府職員として社会に歩み出てから一年目に出会った一冊の本・・・ケネディスクールの教授陣が綴った『政府は何故信頼されないのか』から放たれる強烈な閃光が僕の心を焦して以来、  「正答が用意されていない問題、即ち社会のあり方と自分のあり方そのものに、世界の様々な分 . . . 本文を読む

ケネディスクール出願・合格までの道(その2)

2007年08月25日 | ケネディスクール出願・合格までの道
    ケネディスクールに入学するちょうど3年前、広島で英会話学校に通い始めた結果、僕の英語に向き合う姿勢は劇的に変化しました。  それまで無味乾燥な“教材”でしかなかったTOEICやTOEFLのテキストとの格闘は、さまざまな新しい英語表現を貪欲に求める“趣味の対象”と化しました。ページを開くたび、新しい単語に出会うたびに、「おぉ、こんな表現があったのか(あったなぁ)。よし . . . 本文を読む

ケネディスクール出願・合格までの道(その1)

2007年08月24日 | ケネディスクール出願・合格までの道
   昨年7月16日から始まった留学生活も、気付けば折り返し地点を過ぎています。エキサイティングな夏の旅とクレイジーな秋学期との間にポカリとできた束の間の静かな時間を使って、自分がこの非日常的な日常が繰り返される時間と空間に如何にしてたどり着いたか、即ち、ケネディスクール出願・合格までの道を振り返って見たいと思います。  何故もう2、3年以上も前となった自分の来し方を今一度振り返り、 . . . 本文を読む

自己研鑽・自己発見の旅を終えて

2007年08月06日 | 日々の思い
   これまでの人生で、間違いなく最も多くの出会いと刺激、そして発見に満ちた、2か月にわたるインド・ケニアでのインターン、ボランティアが終わりました。  まず、初めての途上国での仕事・生活であったにもかかわらず、そして殆ど現地の人々と同じような生活を送っていたのにもかかわらず、特に大きな病気をすることも、事故や事件に巻き込まれることもなく、五体満足・無病息災でボストンに戻ってこれたの . . . 本文を読む

ケネディスクール生の活躍

2007年08月02日 | 友人
  学期中は学校あるいは図書館に殆ど「軟禁状態」であったケネディスクールの学生達は今、世界中に散らばっています。  教室で培った問題意識と専門知識をリアルワールドにぶつけ世界に貢献する機会として、あるいは視野を広げ、人間として成長するために、さらには将来の就職の足がかりとして、殆どの学生達は世界各地でインターンやボランティアに励んでいます。  確かに、常にアドレナリンが分泌され、問題 . . . 本文を読む

別れ、そして再会

2007年08月01日 | 友人
    朝7:30に起床。子供たちにスープを配ったあと、パンと紅茶の朝食を済ませ、子供たちの寄宿舎を2時間ほどかけて掃除。10時を回ったあたりで寮母さんのベリスと畑に出向き、摘んできた大量のスクマ(レタスに似た野菜)とニンジン、トマトを昼食用にひたすら刻む…  7月16日から約2週間毎日続けてきた作業ですが、今日は少し気持ちの持ちようが違います。そう、早いもので慣れ親しんだ . . . 本文を読む