ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ

2006年9月より、米国のハーバード大学ケネディスクールに留学中の筆者が、日々の思いや経験を綴っていきます。

雪国

2007年12月31日 | 日々の出来事
   奇妙に生暖かかった昨年の冬と比較すると、今年のボストンは本当によく雪が降ります。初雪が11月の中旬に降って以来激しいSnow Stromにたびたび襲われ、12月13日には大雪警報が出されてケネディスクールが閉鎖されてしまい、授業や試験が延期されたこともありました。  毎日雪道を踏みしめながら通学途中に聞いているラジオでは、  「今年12月のボストンの積雪量は1970年に記録し . . . 本文を読む

秋学期を終えて

2007年12月20日 | 日々の思い
   人もまばらになったケネディスクール。今日締め切りだったFinal Paperを提出し終えて、怒涛のようだった秋学期の終わりにほっと一息。しかし、同時にこれでケネディスクール生活の4分の3が終わってしまったことを考えると、何やら早くも寂しさを覚えてしまいます。  ふと思い立って教室の扉を開けてみる。つい最近まで熱気あふれる議論が繰り広げられていたのが嘘のように静まり返る教室。普段 . . . 本文を読む

Kenndy School CommunityとJapan Caucus(その3)

2007年12月10日 | ケネディスクールのイベント
  ケネディスクールに所属する学生の国籍が如何に多様であっても、それで自然と「国際色豊かな」大学が創られる訳ではありません。  クラスのディスカッションにしても、言葉のハンディを抱える留学生たちが留学生ならではの視点で貢献するには、Home Groundで戦っているアメリカ人以上の準備をしてクラスに臨むことが必要不可欠。さもなければ、ディスカッションは自然とアメリカ人中心のものとなって . . . 本文を読む

Kenndy School CommunityとJapan Caucus(その2)

2007年12月08日 | ケネディスクールのイベント
 世界中から集まった約900人の学生たち、そして教授陣が「Ask what you can do」をモットーに様々なイベントを企画・実施するコミュニティー、ハーバード・ケネディスクール。  そんなケネディスクールに今年は24人の日本人が学んでいます。前職は僕と同じく中央官庁からの派遣組が約3分の1、そしてコンサルティング等の民間企業、国際機関、NGO、地方自治体、JICA、日銀、マスコミ等、さす . . . 本文を読む

Kenndy School CommunityとJapan Caucus(その1)

2007年12月07日 | ケネディスクールのイベント
  ケネディスクールの教授陣や学生たち、あるいは卒業生達は、しばしばそのスピーチの中で、あるいは日常会話の中で、母校のことを「コミュニティー(共同体)」と表現します。  ジョン・F・ケネディ大統領の就任演説における余りにも有名な一節  “Ask what you can do” 「(政府に頼るのではなく、まず)自分にできることは何か問いたまえ」 がケネディスクールを形作る哲学になっ . . . 本文を読む