ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ

2006年9月より、米国のハーバード大学ケネディスクールに留学中の筆者が、日々の思いや経験を綴っていきます。

Korea-Japan Trip 2008 一参加者の視点から(その2)

2008年05月10日 | Korea-Japan Trip
 今日は前回に引き続き、Korea-Japan Trip参加者からのエッセーをお届けしていきます。  韓国について   この冬、ケネディスクールでロナルド・ハイフェッツ教授による"Leadership on the line (最前線のリーダーシップ)”のクラスにおいて私たちが「適応を要する課題(Adaptive Challenge)」の一つとして議論したのが、日韓間の歴史 . . . 本文を読む

Korea-Japan Trip 2008 一参加者の視点から(その1)

2008年05月08日 | Korea-Japan Trip
    言葉では言い尽くせない興奮と感動と、そして疲労・・・がいっぱいだった2度目のKorea-Japan Tripから早1月半。ケネディスクールの授業も終わり、キャンパスからも次第に学生たちの姿が減っていく中で、トリップに参加した一学生からのエッセイが届きました。  日本・韓国を独自の視点で、そして母国インドへの思いを馳せながら綴ってくれたのは、一度このブログでも紹介した . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その13:Journeyを終えて)

2008年04月06日 | Korea-Japan Trip
   途中長いインターバルを置きつつも12回にわたって綴ってきたKorea-Japan Trip2008特集ですが、今日の記事が最終回となります。  旅を終えた今、まず最初にお伝えしたいのは今回のトリップを支えてくれた多くの皆さんへの感謝の気持ちです。寄付を頂いた皆さんや企画の段階から色々と手を貸してくださったOB・OGの皆さん、そして多忙な中僕たちとの対話の時間を持ってくだ . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その12:憎しみと葛藤を超えて②)

2008年04月02日 | Korea-Japan Trip
   濃い紫色のチャイナ・ドレスを身にまとってゆっくりと部屋に入ってきたのは李玉善さん。今年で82歳になるそうです。通訳役を務めるドンウーの説明では、金さんは戦後長らく中国で暮らしていたため、今でも中国の服を着ることが多いほか、韓国語、中国語に加えて、日本語も少し話せるということでした。  静かにソファーに腰を下ろすと李さんは、  「遠くからはるばるようこそ。あなた方のようなよく勉 . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その11:憎しみと葛藤を超えて①)

2008年04月01日 | Korea-Japan Trip
    銃剣に体を貫かれ涙する老婆を描いたレリーフ。  ここはソウルからバスで1時間半ほど移動したところにある京幾道広州市。遠くに山々を臨む穏やかな田園風景の中に何気なく佇む「ナヌムの家」と呼ばれる小さな施設の入り口です。韓国語で「分かち合い」を意味するこの家では9人のおばあちゃん達が静かに暮らしているのです。    *    &n . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その10:母の愛と青い屋根)

2008年03月31日 | Korea-Japan Trip
 江南区長と職員の皆さんに見送られながら江南区役所をあとにしたケネディスクール一校が次に向かったのがKyunggi Girl's high school(京畿女子高等学校)。今年10月で100周年を迎える京畿高校はソウルで最も“由緒正しい”女子高ということで、これまで環境大臣や法務大臣をはじめ、韓国の政界に様々な女性リーダーを輩出してきたと言います。  しかし、Korea-Japan Tripで . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その9:e-Government)

2008年03月30日 | Korea-Japan Trip
 韓国滞在二日目は、豪華なロッテホテルでのすばらしい朝食でスタート。本来であれば3,000円近くする朝食ですが、これまた韓国人幹事から支給されたフリーチケットで朝から食べ放題。このVIP待遇を可能にする韓国人の友人たちのネットワーク力には驚かされます。  朝食後バスに乗って向かった最初の目的地はソウル特別市を構成する25の区(東京23区に相当)の一つ、漢江の南に位置する江南区(Gangnam-g . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その8:韓国での再会)

2008年03月29日 | Korea-Japan Trip
   という訳で時計の針をぐぐーっと1か月半ほど元に戻して、Korea-Japan Trip 2008における韓国での経験・出来事を綴っていきたいと思います。随分と時間がたち、大学に戻ってからも引き続き非日常的な日常の連続なのですが、あの時の写真たちや色々なメモがびっしり書かれた「Information Packet」を開くと、不思議とあっという間にタイムスリップができてしまうから不思 . . . 本文を読む

再開、そして・・・

2008年03月29日 | Korea-Japan Trip
 今日の実際の日付は5月12日。授業も試験・レポートに追われ、また体調を崩していたこともあり、最後の更新日(4月19日)からまた随分と日が経ってしまいました。また長期間更新ができない状況であったため、これまで応援頂いていた「ブログランキング」も休止することに致しました。毎日訪問して頂き、応援を頂いていた大勢のみなさん、大変失礼しました。  一方で、この間、この「ハーバード・ケネディスクールからの . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その8:宴)

2008年03月28日 | Korea-Japan Trip
   外務省で高村外務大臣との面会を終えたケネディスクール一行はバスで自民党本部に向かいますが、僕はここでいったんみんなとお別れ。  昨年同様、日本滞在の締めくくりのイベント「Reception Party」の準備のため一足先に会場に向かいます。今年の会場は信濃町の明治記念館。  霞ヶ関から四谷、そして信濃町へと久しぶりに日本の電車に揺られていると、何が本当の現実なのか分からなくな . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その7:東京)

2008年03月27日 | Korea-Japan Trip
   次々と運ばれてくる巨大なマグロを捌くチェンソーの音が鳴り響き、ゴミゴミした小道を小型車やトラックが縦横無尽に走り回る。  威勢のいい掛け声が飛び交う活気と喧騒に包まれた朝の築地市場がトリップ3日目のスタート地点。  昨日は京都を満喫し、東京駅に着いたのは日付が変わってからだっため、早朝の築地市場見学は希望者のみ、ということとしていましたが、翌朝6:00にホテルのロビーに下りて . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その6:京都)

2008年03月26日 | Korea-Japan Trip
  昨日まで雨が嘘のような、澄み切った青空の下、穏やかに広がる宮島の風景。参加者の中には早起きをして早朝6:00から開いている厳島神社を改めて楽しんだ者も。  宮島汽船に揺られながら美しい宮島に別れを告げた後、ケネディスクールの一行は2グループの分かれてそれぞれ東京・京都に向かいます。去年東京を担当した僕は京都組にジョインすることになっています。そして、京都は僕自身、何とこれまで一度し . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その5:Japan Night!)

2008年03月25日 | Korea-Japan Trip
   原爆ドームを後にしたケネディスクールの一行が広電に揺られながら向かったのは宮島。残念ながら雨足は強まり、宮島口に着いた頃には傘なしには歩けないくらい。  夕日に映える宮島、厳島神社の美しさを味わえないのは残念ですが、今回は宮島の日本風旅館で一泊するというスペシャルな企画を用意しています。多くの参加者にとって、生まれて初めての温泉、そして畳の上に布団をしいて眠るという体験が待っているいる訳 . . . 本文を読む

K-J Trip2008 (その4:Hiroshima Spirit)

2008年03月24日 | Korea-Japan Trip
   多忙なスケジュールの中、ケネディスクールの学生たちとの面会を快く受け入れて下さった広島市の秋葉市長。拍手でお迎えした後は、僕から市長の経歴について簡単に紹介。  秋葉市長は実は、ハーバードのお隣のMIT(マサチューセッツ工科大学)出身。しかもMITで博士号をとられた後、タフツ大学で助教授として教鞭をとられていたということもあり、同じCambridgeからやってきたケネディスクール生にとっ . . . 本文を読む

K-J Trip 2008 (その3 広島)

2008年03月23日 | Korea-Japan Trip
   朝7:00。Unbelievableな連続ハプニングの波を運良くかわして大阪までたどり着いた16名の参加者をつれてホテルを出発。人数が当初の半分以下とはいえ、いよいよ一週間にわたるK-J Tripの初日が始まります。新幹線に乗って向かう最初の訪問都市は広島。広島でのスケジュールは以下のとおりです。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 3月23日(日) Korea-Jap . . . 本文を読む