ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ

2006年9月より、米国のハーバード大学ケネディスクールに留学中の筆者が、日々の思いや経験を綴っていきます。

Discover Japan!!

2007年02月24日 | 日々の思い
 エズラ・ボーゲル先生の下でのソフト・パワー勉強会を通じて、あるいはケネディスクールでの日々の生活の中で、日本を発信すること重要性を実感する毎日ですが、それならば、  「まずは自分達が出来ることから始めよう!」  ということで昨年末よりスタートしたケネディスクール日本人会(Japan Caucus)の取組みがあります。  題して「Discover Japan」  ケネディスクール日本人会の . . . 本文を読む

冬のハーバード

2007年02月22日 | 日々の出来事
   今年の東京は冬であることを忘れさせる程、温かい日々が続いているようでが、「冬らしい冬を味わいたい!」という方がもしもいらしたら、是非ボストンにお出で下さい(その際は、耳バンドとタイツを忘れずに・・・)。  2月に入って以降、ボストンではマイナス10℃前後の日々が続いており、特に風の強い晴れた日の朝・夕の体感気温はマイナス20度にも及ぶほどの「痛い」寒さが猛威を振るっています。こ . . . 本文を読む

ケース③:Internal Revenue Service(その3)

2007年02月14日 | 公共組織の戦略的経営
 アメリカの国税庁であるIRS(Internal Revenue Service:内国歳入庁)は、なぜ40年近くにもわたり「当たり前の改革」ができなかったのか?そして、クリントン政権によって送り込まれたRossottti長官は何故、壁を乗り越えることができたのか。  「公共組織の戦略的経営」のケーススタディ第3弾。最終回の今日はクラスのディスカッションで最も議論が沸騰したこの点を掘り下げていきた . . . 本文を読む

ケース③:Internal Revenue Service(その2)

2007年02月12日 | 公共組織の戦略的経営
   「公共組織の戦略的経営」のケーススタディ第3弾であるInternal Revenue Service(IRS:内国歳入庁)の改革事例。今日は、“非効率の権化”だったIRSが、どのようにしてたった数年で“世界で最も効率的な徴税機関”に変身できたのか、①組織の再構築、②ITシステムの再構築、③顧客インターフェースの再構築、の3つの観点から、その経緯を追っていきいと思います。 ◆◇◆ . . . 本文を読む

ケース②:Aravind Eye Hospital

2007年02月09日 | 公共組織の戦略的経営
   以前、「ボストン日本人研究者会」の記事の中で、ハーバードビジネススクールで学ばれている内科医の方が、「理想の医療とは、治療と予防と健康増進、これら3つの機能を高いアクセス、質、安いコストで提供することを通じて、一人ひとりが健康な人生を少しでも長く送れることを追求すること」である旨語られた事を紹介しましたが、インド南部のMaduraiの町で正にこの理想の医療を継続的に提供し続ける病 . . . 本文を読む

日本のソフトパワー

2007年02月08日 | 日々の思い
   エズラ・ボーゲル先生の指導の下、Harvard松下村塾で「日本のソフトパワー」というテーマで勉強会を続けていることは、これまでも既に何度か触れましたが、「ソフトパワー論」の生みの親であるハーバード大学ケネディスクールの前学長であるジョセフ・ナイ教授の著書「Soft Power: The means to Success in World Politics」を読んでみると、日本のソ . . . 本文を読む

公共組織の戦略的経営

2007年02月04日 | 公共組織の戦略的経営
   「政府をはじめとする公共組織で将来働くことを目標とする、あるいは、これまで働いた経験のあるここに集う皆さんの多くは、『“よい政策”を企画・立案する事』を通じて、組織・社会に貢献しようと意気込んでいることでしょう。しかし、私のこれまでの数十年にわたる経験から言える公共組織が抱える最も重要な課題は、政策中身そのものというよりもむしろ、如何に効果的・効率的に政策を実施し、その結果をレビ . . . 本文を読む

HBS-KSG交流会

2007年02月03日 | 日々の出来事
 KSG(Kennedy School of Government)からチャールズ川にかかる橋を渡ればすぐそこにある立派な建物が、HBS(Havard Business School)の校舎。徒歩で5分の距離にもかかわらず、これまでそこで学ぶ日本人と会ったことは数えるほどしかありませんでした。おそらくその理由は、  「平日はお互い橋を渡る暇もないほどイッパイイッパイ・・・」 ということに尽きる . . . 本文を読む

春学期スタート

2007年02月01日 | ケネディスクールの授業
    昨日からついに始まりました。“ケネディスクール第2ランド”開始のゴングとともに、5月まで4ヶ月間、恐怖の「図書館生活」、「寝不足生活」、「コーヒー漬け生活」が続くことになります。秋学期の苦闘が生々しくよみがえるとともに、楽しかったニューヨークの思い出や美しいプエルトリコのビーチの風景が、思考の彼方に消えていく。。。  今学期は以下の5つの科目を履修しています。 ◇ . . . 本文を読む