ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ

2006年9月より、米国のハーバード大学ケネディスクールに留学中の筆者が、日々の思いや経験を綴っていきます。

Farewell Party

2007年05月19日 | 日々の出来事

 

 早いもので昨年9月から始まったケネディスクールライフ一年目も、週明け月曜日の統計学の期末試験を残すのみとなりました。入学当初、正に右も左も分からない中、また、怒涛のようなネイティブ・スピーカーのペースに圧倒されていたころ、様々な形でサポートをし勇気づけてくれた、そしてその後ケネディスクール内外で多くのイベントを一緒に企画してきた2年生の先輩たち、一年プログラムのミッドキャリアに所属する先輩たちともお別れの時期が近づいています。

 という訳で今日は、今までお世話になったお礼をこめて、また卒業後のさらなる活躍へ向けたエールを送るために、「卒業生を送る会」を他の一年生とともに企画しました。場所は日本人や韓国人との飲み会の時は毎度おなじみになりつつある、Porter SquareのKAYAという日本・韓国料理店。アメリカにいながら掘りごたつの座敷で、枝豆や焼きそば、焼き肉を楽しむことのできる僕のお気に入りのお店です。

 約1,000名の学生が所属しているケネディスクールで、今年の日本人留学生は26名。今日のパーティーには期末試験の準備や卒業を控えた様々な手続きで忙しい中20名が、各々の家族やパートナーも含めると総勢27名が参加してくれ、賑やかな「Fare Well Party」となりました。

 ちなみに、26名の日本人ケネディスクール生の入学前のキャリアを見てみると、中央官庁からの派遣組が11名、NGO出身者1名、医師1名、自治体職員出身者1名、政府関係機関2名、民間企業(金融機関、コンサルティング、製造業)7名、ジャーナリスト2名、そして、米国の学部を卒業してすぐに入学してきた1名という構成です。

 Korea Japan TripのFarewell partyの記事でも紹介しましたが、ケネディスクールの日本人は卒業後も、ハーバード大学ケネディスクール同窓会(KSG Club of Japan)を中心に、政界、官庁、企業、国際機関、マスコミ、そして非営利法人と国内外の様々な業種に広くまた太いネットワークが広がっています。今年ケネディスクールを卒業される15名の先輩方も、卒業後は、派遣元の官庁や企業に戻る人、国際機関や外資系コンサルティングに就職を決めた人、フリーのジャーナリストとして更なる活躍を目指す人と多様です。

 せっかくの留学中に日本人ばかりで固まっているのもどうかと思いますが、今年に関しては、日頃は付かず離れずで切磋琢磨、でもJapan Korea Tripのように日本人として大きな付加価値をケネディスクールで創り上げようという時には、皆で一致団結できる、非常にバランスのとれた関係だったと感じています。

 また、普段ケネディスクールの一学生としてキャンパス内で他国の学生たちと混ざっている時には見えにくいのですが、一対一で色々と話をすると、皆それぞれ、日本であるいは世界で入学前のキャリアを通じて培ってきた、実に濃いMy own StoryやPolicyを持っているということに気付かされたのも印象的でした。

 ケネディスク-ルは本当にキャラの濃い人が集まるところです。久しぶりにビールと枝豆のコンビネーションを満喫しながらそんなことを考えていました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。