IKEDA HIROYAのとりあえずブログ

日々の食事や美術展巡り、スポーツ観戦記などもつれづれなるままに書いています。

2012.11.02 名古屋ボストン美術館『ボストン美術館 日本の至宝 特別展(後期)』★4

2012年11月02日 22時17分41秒 | イベント・アートなど



バドミントン日本リーグ高岡大会撮影に行く前に、名古屋ボストン美術館『ボストン美術館 日本の至宝 特別展(後期)』に行ってきました。
なんといっても目玉は曾我蕭白『雲龍図』。巨大な龍の襖絵(ふすまえ)です。曾我蕭白は伊勢の国(現・三重県)に滞在した経緯もあり、とにかくこれが見たかった。実際に見てみると、期待したものよりは小さかったものの(笑)、かなりの大きさ。襖8枚分あり、一直線に展示されていましたが、もともとは部屋を取り囲むように設置されていたとのことで、もしその部屋が再現されていたならば、圧倒的な迫力だったことが想像できます。
なお、最近修復されたばかりの絵は、襖の手をかける部分が白く抜けていて、「あぁ、やっぱり襖絵だったんだ」とナットク。

曾我蕭白の作としては『龐居士・霊昭女図屏風(ほうこじ・れいしょうずびょうぶ)(見立久米仙人/みたてくめせんにん)』
「中国唐代の隠者龐居士とその娘霊昭女を描いたとされるが、その好色的な眼差しは、女性の脛に見とれて法力を失った久米仙人とも見える。曽我蕭白の皮肉な眼差しが読み取れる。制作年のわかる蕭白最初の作品としても貴重。」と解説されていますが、居士の顔は独特だけれど、視線は脛ではなく顔を見ているようにワタシには見えました。「好色な眼差し」というのは、批評家自身の内面を表しているのでは?(爆)。

もう一つの目玉は尾形光琳『松島図屏風』。俵屋宗達の同名図屏風の右隻のみを元に独自解釈で描いているのですが、中央の水平線の上にさらに波があるように見え、ずいぶん奇抜に感じましたが、俵屋宗達の絵も同様でした。

私の好きな伊藤若冲の作品もいくつかありました。『鸚鵡図』はミュージアムグッズのモチーフにもなっていましたが、『仙人掌群鶏図襖絵』に比べるとワタシ的にはイマイチ。

あと、『平治物語絵巻』は細密かつダイナミックな絵巻で、「合戦絵巻の最高傑作」という評価にナットク。
『吉備大臣入唐絵巻』は吉備真備の唐での冒険(たぶん作り話)を絵巻にしたもので、解説によればかなり荒唐無稽な物語。解説がなければ意味不明だったけれど(笑)、今でいうところの冒険コミックといった感じでした。


こんな感じで、かなり満足の内容でした。

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