三重県総合博物館『植木等と昭和の時代』展のついでに
三重県立美術館『再発見! ニッポンの立体』展にも行ってきました。
公式サイト:再発見!ニッポンの立体展
序 前近代の立体
Ⅰ 西洋との出会い
Ⅱ 似せることへの志向
Ⅲ 似せることの対極
Ⅳ 立体と平面の境界
Ⅴ 愛らしき小さな立体
Ⅵ 飾る立体
という構成。
ワタシの好みの作品としては・・・
高村光太郎『兎』
宮本理三郎『木彫蜥蜴』
荒井良『Emergence』
中谷ミチコ『I'll give you my blood』
とりわけ荒井良『Emergence』がよかった。
『Emergence』の画像:荒井良 作品展示会
この作品を見ることができたので、
全体の展示がしょぼかったけれど1,000円の入館料に納得。
三重県総合博物館『植木等と昭和の時代』展に行ってきました。
公式サイト:第14回企画展 植木等と昭和の時代
植木等といえば昭和を代表する大スターですが、三重県出身ということで。
本展では植木等の人生を概観するもので、当時の写真や
レコード、映画ポスター、使用していたギター、
受賞した賞状や盾などを展示。
『スーダラ節』で大ヒットを飛ばした植木等ですが、
本人は酒をまったく飲まない生真面目な性格で、
この歌を歌いたくなかったとのこと。
何度も録り直して最後にヤケクソになって歌ったのが採用されたそうで。
また、映画『ニッポン無責任時代』などで完全に無責任男のイメージが
定着した植木等ですが、生真面目な性格とのギャップに一生悩んだとのこと。
ところで、父・厳誠氏は戦争批判した僧侶で、治安維持法により投獄、
母や植木等は貧しい生活を強いられたとのこと。
パートごとの解説文がなかなか面白い。
植木等の誕生日(昭和元年12月25日)が
ブラウン管で初めて文字映像を映すことに成功した日で、
一方、植木等が亡くなった翌年、液晶テレビに席巻されて
ブラウン管テレビの製造が終わったとのことで、
つまり植木等は(ブラウン管)テレビと共にあったとの解説。
ナルホド。強引ながら説得力あり。
なお、ちょっと外れますが、植木等が受賞したたくさんのレコード賞の冠が
いま経営破綻の危機に瀕する東芝で、栄枯盛衰を感じずにはいられませんでした。