被災地のこどもたちに人形劇を届けよう! ★ いい顔・笑顔 人形劇の会 ★ @ ブログ

東日本大震災の被災地の子どもたちに、人形劇による楽しい時間を届けるためのネットワーク。

札幌市こどもの劇場やまびこ座の福島支援公演報告

2011年12月15日 | 他の活動情報

札幌市こどもの劇場やまびこ座では、前回報告の宮古市の他に、福島にも支援公演に出かけています。やまびこ座の矢吹英孝氏人形劇団野良犬が福島出身ということもあり、6月18日~21日、被災地調査も兼ねて、福島市、郡山市、二本松市、南相馬市に出かけてきました。

ここでは、その、人形劇公演の記録を、紹介します。

6月18日(土) 15:30 たかだ保育園(郡山市字下亀田) 人形劇団野良犬「千匹オオカミ」他〔40分〕  乳児+幼児7人、小学生3人、計10人+先生

  

突然のお願いにもかかわらず、快く公演をさせていただきました。土曜日ということもあり、人数が少なかったのですが、隣接する学童保育の小学生も観客に!外で遊べないこどもたちに、このような機会を作ってくれたことに感謝していただきました。人数は少なかったが、始終笑い声や笑顔をみることができました。札幌から持ってきた指人形(札幌の人形劇団やボランティアの方が製作)やコマ、ケン玉をプレゼントしました。

6月19日(日) 13:30 教職員組合会館(郡山市桑野) 人形劇団野良犬「おさる三番叟」「千匹オオカミ」他〔50分〕  小学生2人、大人4人、計6人

少ない人数での公演でしたが、アットホームな雰囲気で楽しんでいただきました。札幌から持ってきた、手づくりおもちゃ、指人形をプレゼントすると、その場ですぐ遊び始める子も… あさかの子ども劇場の事務局長さんがお見えになり、「慰問はいろんなところでやられているが、公演は少ない。演者と観客がとつになれるのは、このような公演活動。一方通行でなく、お互いの関係でお芝居を創りあげていく公演がうれしい」と、今回の訪問を、とても喜んでいただきました。

6月21日(火) 10:30 福島市立ふくしま南幼稚園(福島市杉妻) 人形劇団野良犬「千匹オオカミ」他〔45分〕  幼児(4,5歳児)59人、保護者、渡利中学校2年生(職場体験)8人

    

「ひさびさに大笑いしました。本当に楽しかった。笑い声があふれていることの大切さをあらためて実感しました」と、先生。こどもたちも人形劇を食い入るように観てくれました。笑い声があふれ、とても楽しい時間を共有できました。指人形をプレゼントして、他の市内幼稚園にも配ってもらうよう、お願いしました。「時間があれば、もっと他の幼稚園でもやってほしかった。本当にありがたかった」とおっしゃっていました。

矢吹さんは、公演だけでなく、いろいろなところを訪問して、地元の人たちと話をしてきました。訪問したのは6月ですが、それから半年たった今も、まだまだいろんな問題を抱えています。「福島をどうぞ忘れないでほしい」という言葉が、重く心に残ったそうです。

 

 


いい顔・笑顔 人形劇の会 神戸のメンバーが東北に行ってきました!

2011年12月06日 | 活動情報

「いい顔・笑顔 人形劇の会」東北支援公演 報告  神戸事務局     

活動日2011年11月24日(木)~26日(土)

メンバー;「人形劇団 おまけのおまけ」 竹之下和美・植田八月 阪神・淡路大震災の時、神戸東灘区で被災した竹之下が避難先の伊丹で出会った仲間と結成。人形劇、パネルシアター、紙芝居、糸あやつりなどを演じる。ITOプロジェクトにも参加。

「人形劇団 あっかんべ」 英 勝(はなふさ まさる) 東灘区の在住。大学時代から人形劇を始め神戸人形劇連絡会を発足。アマチュアとして活動。

「いい顔・笑顔人形劇の会 神戸事務局」 吉田節子・川崎美香 今回は「あっかんべ」の臨時メンバーとして裏方とワークショップを担当。

プログラム   1.音楽にあわせて「くるくるレインボー」

             2.人形劇 「はらぺこあおむし」  (人形劇団あっかんべ)

         3.紙芝居 「でっかいぞでっかいぞ」or「ながぐつ ながぐつ」・手遊び

         4.人形劇 「うさぎとかめパートⅢ」(人形劇団おまけのおまけ)

         5.ワークショップ “牛乳パック人形をつくってあそぼう!”「あんころもち」(英)

上演先・訪問先

11月24日(木)

吉田が先に新幹線で郡山市に到着し、「郡山わらべうたであそぼうの会」古澤政子さん(エパット尾崎さんの紹介)の案内で稲垣さんの車に乗せていただいて、郡山市の状況を見聞きし、放射線の影響で日々の生活が厳しい現状を痛切に感じる。

「あさかの子ども劇場」事務所を訪ねて、荒木さん(事務局長)・近野さん(運営委員長)・宍戸さん・遠藤さんと話をする。会員数は180名から120名に減少、

郡山市こども支援課子育て支援係「ニコニコこども館」

誰でもいつでも利用できる子育て支援の施設。係長の助川由紀江さんに会う。

「ハーモニーステーション郡山」福島県の物産や作業所の製品を販売しているフリースペース。

市内中心街は普通の都会生活風景でマスクの人もほとんどいない。

11月25日(金)

郡山市立開成保育所 上演(10:00~11:15) 子ども約65名、大人約10名

「うさぎとかめ」に大声援。3才児~クラスの子どもに牛乳パックで作った人形に顔を描いてもらい、出来上がると子どもたちは見せに来て笑顔で遊ぶ。園庭は3度土を削ったがまだ使えず、園舎も毎日水で除染をされているとのこと。大変な状況だが「何事も前向きに楽しい事をしよう!」と安田所長先生の言葉にご苦労がうかがえる。 前日訪問した「あさかの子ども劇場」の荒木さんと近野さん見学。

「ニコニコこども館」 (1:00~1:40)

即興パフォーマンス&紙コップ人形等プレゼント

子ども(幼児)約10名、大人約15名(親、館の職員・学生)。植田さんの糸操り人形「ねずみのひろくん」登場。紙コップ人形で「こぶたぬきつねこ」等。

車で仙台市内に移動。(2:00~4:00)道路わきの柿の木に実をたくさんつけたまま放置されている風景に見えない放射線の影響を感じる。

仙台市青葉区 「プランニング開」を訪ねて代表の新田新一郎さんに会う。

子どもたちのためのフリースペースで、震災後「子どもの笑顔元気プロジェク」を発足。津波被害地にも出かけ、自身も人形劇や紙芝居をする。連携が組めればいいと感じる。

「横田や」プランニング開のすぐ近くにあり突然だが訪ねる。たくさんの絵本とおもちゃに楽しくなるお店で横田夫妻に会う。いい顔笑顔の世話人の横田重俊さんから、今後の会の進め方に参考になる意見が聞けた。(演る側の気持ちだけでうごいてはいないか)

*現地世話人の「てんたん人形劇場」の土屋高志(転太)さんと福原直子さん夫妻、森谷範子さんと一緒に8名で会食。(南光台のリストランテパスタにて)

十余年ぶりに会えて、今回の災害の事や放射線で気懸かりな食べ物のこと、神戸での出会いや人形劇のことなど色んな話をした2時間はあっという間に過ぎた。

「ミニわんこ」「あおむし」や布の手作りおもちゃなど神戸からのプレゼントを預かってもらい、それぞれ支援に行かれたところで手渡ししていただくことにした。

仙台市若林区のホテル泊。郡山市のホテルはビジネスマンが多かったが、ここは作業服姿の男性が多く、早朝から車で出かけていた。海に近い地域なので復旧作業の従事者か?

11月26日(土)
 
仙台市立南光台北保育所(仮設園舎)上演10:00~11:00)子ども約30名、大人約15名

そらのこ保育園と合同の予定だったが、おたふくかぜが流行っているので、合同は中止。

この日の会場のセッティングをしてもらった森谷範子さん、そらのこ保育園佐々木園長、西脇先生、てんたんの直子さん姉の石川さん(仙台の人形劇団ひなたぼっこ)見学。

 

 

そらのこ保育園 パフォーマンス&プレゼント 子ども約10名、大人約5名

子どもたちは、昼食を終えてお昼寝の時間に押しかけた私たちに圧倒されながらも見てくれた。

「仙台杜の子ども劇場」事務局長吉澤みはるさんに、仙台エルパークで会ってお話しする。

兵庫県子ども文化振興協会米川さんの紹介あり。  NPOを立ち上げ、2児童館の運営、震災の支援もして活発に活動されている様子。いい顔笑顔の活動にも理解を示してくださった。

仙台空港  今回は津波被害地に行けなかったので、帰路に立ち寄る。

空港に行くまでの道路わきにまだ瓦礫が残っている。ニュースで見た空港の津波映像と重ね合わせ、海までの距離があまりにも遠いので規模の大きさを想像することができた。

帰路―吉田は新幹線にて深夜神戸着。車メンバーは翌早朝5時に神戸着。所要時間12時間!

 

今回の東北行きには3つの目的がありました。

1つ目は、人形劇公演と人形遊びワークショップで子どもたちと触れ合うこと。

2つ目は、神戸から預かった手作り人形やおもちゃを届けること

牛乳パック人形―底を使った動物のパクパク人形 メンバーの吾妻晴美さん制作約170個

残りの部分で作った動物のピコピコ人形―吾妻さん制作100個 ワークショップに使用

紙コップで作った動物のパクパク人形―おまけのおまけ竹の下さんと植田さん制作150個

紙ふうせんーおまけのおまけ制作 150個

折り紙のミニこま約100個・あやとリセット2セットー吾妻さん制作 

ミニわんこ50個・ミニあおむし40個―兵庫県子ども文化振興協会制作

布の手作りおもちゃセット3袋・あんパンマンのお面2セットー灘生協手作りおもちゃサークル「ほたる」制作

3つ目は、現地で支援活動している人々と会って、現状を聞いたり会の説明をして今後の協力をお願いすること。吉田にとってこれが一番大事な役割でした。

 

 


札幌市こどもの劇場やまびこ座の宮古市支援公演

2011年12月01日 | 他の活動情報

被災地に人形劇を届けよう!という活動は『いい顔・笑顔 人形劇の会』だけではありません。札幌市こどもの劇場やまびこ座では、早い時期から被災地公演に取り組んできました。

3月の大震災の後、やまびこ座の窓口に募金箱を設置し、5月のGWにはチャリティー公演も行いました。6月に岩手県沿岸部のこどもの施設の被害状況などを調査し、比較的復興の取り組みが早い宮古市なら、対象施設への直接支援の可能性もあると考え、以後の支援を、とりあえず宮古市に絞ることにしました。

7月に工作おじさん(岩崎義純さん)が現地に赴き、こどもたちへの直接支援と平行しつつ、現地社会福祉協議会と相談し、どんな公演が望ましいのか、地元の方たちの声を聞き、9月から、支援公演を実施することになりました。

工作おじさん(実はやまびこ座担当部長)から、詳しい報告をいただいたのですが、今までの公演報告と、これからの予定を書き込んでおきます。(書き込み:わけ)

人形劇団えりっこ(札幌・専門劇団)

9月16日 15:30 藤原学童の家(藤原小学校内)  学童クラブ21人 幼児2人 母親1人 職員2人

9月17日 11:00 つどいの広場(駅前キャトル宮古5F)  幼児12人 母親10人 父親1人 職員2人

9月17日 14:30 磯鶏仮設住宅集会所(水産高校第2グラウンド)  こども10人 おとな20人

9月18日 10:00 赤前小仮設住宅集会所(赤前小学校)  こども6人 おとな15人

9月18日 14:00 崎山仮設談話室  こども8人 おとな5人

さっぽろ人形浄瑠璃あしり座(札幌・市民劇団)

9月17日 14:30 総合福祉センター(老人デイケア)  デイケアの高齢者25人 職員10人

9月18日 13:00 旧白浜小学校給食室  地域住民50人

八王子車人形西川古柳座・西川古柳(東京・伝統人形芝居)

9月17日 16:00 日立浜仮設集会所  高齢者8人 小学生2人

9月18日 10:30 鍬ヶ崎小仮設集会所  高齢者12人 幼児2人

9月18日 14:00 高浜仮設集会所談話室  仮設住民30人 

ここで17・18日の公演に同行した工作おじさんの少し情緒的な感想を…

17,18日の二日間、宮古市の中心部で「秋祭り」が行われましたので、 

それを見物しました。 

 

夏祭りは中止でしたので、市民の皆さんは中心部では今年初のお祭りでした。 

太鼓やヨサコイ、地元の郷土芸能である「さんさ」などの行列が 

にぎやかに町を練り歩いていました。 

見物しているなかで、ふとあることに気がついてしまい、 

私はひそかに落涙してしまいました。

それは、警棒を持って交通整理をしている岩手県警のおまわりさんの笑顔だったのです。

いろいろなお祭りを見ましたが、

警備の人が笑顔だったのははじめてです。

そのおまわりさんの笑顔に気づいて、ずっとおまわりさんを見てました。

交通誘導、人ごみの整理をしながら、その柔らかな笑顔は崩れることはありませんでした。

それともう一つ、参加する家族連れの様子にも心を惹かれました。

普通のお祭りでは、終盤になると子供たちは疲れと「おだちすぎ」の状態になります。

いっしょにいる父親や母親は、つい子供たちを怒りながらお祭り見物をすることが多いです。

ところが、すれ違う家族連れ特に大人たちの表情が柔らかなのです。

 

宮古では、祭りも海水浴場のオープンも今までなかったのです。

復興支援の外からの働きかけによるイベントとは違い、

自分たちの力で開いた自前のお祭りへの喜びがあふれていました。

 

私たちの支援も復興という視点から、

次の発展に向けての視点が必要な段階にきたと感じています。

「子供たちの人材育成」、これにつながる支援を意識しながら、

支援を続けていきたいと考えています。

 

 さて、その後の公演はこんな計画で行われます(&ました)。

 

 

人形劇団ブランコ『とんきちとカラス』腹話術『あっちゃん』

11月8日 午前 新里保育所/午後 津軽石学童の家

11月9日 午前 田老保育所

11月10日 午前 愛宕保育所/午後 磯鶏保育所

11月11日 午前 千徳保育所

 千徳保育所

 

太田ひろし マジックショー『マジカル1・2・3』

11月8日 午前 川内地域振興センター/午後 藤原学童の家

11月9日 午前 高浜児童館/午後 田代児童館

11月10日 午前 小山田保育所

 

てぶくろ&グ こぶた 人形劇&紙芝居&腹話術

11月8日 午前 山口保育所/午後 花輪学童の家

11月9日 午前 崎山保育所/午後 赤前保育園

11月10日 午前 津軽石保育所

山口保育所

 

人形劇団えりっこ『今夜は食べほうだい』

12月1日 午前 赤前保育園/午後 花輪学童の家

12月2日 午前/午後 宮古市社会福祉協議会3Fホール

 

今後も支援公演は続きます。

また報告お願いします。

工作おじさん ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 


11月24日大熊町立熊町小学校&大野小学校公演 ぱぴぷぺぽ劇場 おいけ家金魚さんからの報告です

2011年12月01日 | 活動情報

大熊町立熊町小学校&大野小学校公演

先月に引き続き、またまた小川耕筰さんとのユニットで、
福島へ復興支援公演に行って参りました。
今度は、大熊町に住む友人、Sさんが、教員をしている小学校での上演です。

ご存知の通り、大熊町の皆さんは、あの震災による原発事故の煽りで、
町ごと会津若松市へ避難されております。
もちろん、他地域に避難されていらっしゃる方もいるので、
全部の住民ではありませんが、多くの方が会津で暮らしていらっしゃいます。

友人は、最初は、温泉地の旅館に避難されていたのですが、
今は県営住宅を借りられたとかで、ご家族で暮らしているようです。
(原発にお勤めになっていらっしゃるご主人は別のところにお住まいですが・・・)
やっと少しは、落ち着いたそうですが、
それでも本当の家がある大熊の自宅へ戻れる日は
いつのことになるのでしょうか・・・

上演の前日に居酒屋でいろいろと話を聞いたりしましたが、
明るく元気にしていても、
きっとまだまだ不安なことはたくさんあるのだろうなと
思います。


今回、我々が上演で伺ったのは、
旧会津若松市立河東第3小学校の校舎。
ここは、廃校となったため、丸ごと大熊町の2つの小学校が移転してきたカタチに
なっています。

ですので、同じ校舎の中に、二つの学校が同居しています。
学校長さんもお二人だし、職員室も別々に二つあります。

生徒さんたちは、市内の広い範囲に避難されているため、
10数台のバスをチャーターして、毎日、同じ時刻に送迎をされているのだそうです。

授業数が少ない低学年は、高学年の授業が終わるまで
待っていなければならないのが、ちょっと不便なようですが・・・。
でも先生方としては、それぞれが個別にいろいろなところから通ってくるよりは、
むしろ安心な面もあるようで…。



朝、7時半に我々が学校に到着すると、すでに教頭先生が
会場となる体育館にジェットヒーターをご準備して、温めてくだっていました。
雨模様で気温も低かったため、ありがたかったです。

2時間目の授業に合わせて、1.2年生と、近くの幼稚園の年長さんが
体育館に集合してきてくれました。

ジェットヒーターは、パワーがあり、すごくあったかいのですが、
実は音もすごいのです(^^;
それで、担当の先生が「上演が始まったら消します」と
おっしゃってくださったのですけど、
あまりにも気温が寒いし、お子さんたちが風邪をひかれてはいけないので、
「多少聞き取りにくいかもしれませんが、
寒いよりはいいと思うので、そのままつけといてください」
と申し上げ、ゴーゴーというヒーターの効果音の中で始まりました。

演目は、「セリフのない短編集」と「のそのそにょろにょろ」の2本立て。
劇が始まると、ヒーターの音などなんのその、
とたんに大声を出してよく笑ってくれ、
本当に劇に集中して、楽しんでくれている様子でした。

約50分の芝居でしたが、終わると「ええ?もう終わりなの?」という声も。
もうちょっと見たかったようですね・・。

上演後に、「いい顔、笑顔、人形劇の会」のことをお話し、
会から託された手作りのパペットを生徒の代表2名に。
「ぜひ、この人形をつかって、みんなで人形劇をやってみてください」
というと、大変うれしそうな表情をしてくれました。



最後に教室に帰る際に、
ワニ君、ヘビさんの人形でごあいさつ。
ひとりひとりが、人形に語りかけたり、
触ってくれたりして、名残惜しそうにしている姿が
楽しかったのを物語っているように思えました。

上演後、校長室にて、お二人の校長先生からお話を伺いました。
お子さんたちが楽しんでいる様子にほっとされたようでした。
「生の芝居を見ることは、こどもたちにとって、本当にいい体験です」
そう言っていただけ、嬉しく思え、来たかいがありました。

一人の校長さんは、なんとわが母校の出身なのだそうです。
(しかも同じ教育心理学科の3年先輩になります!)
いろいろと学生時代の懐かしい話などにも花が咲いたりしましたが、
最後は、やはり、この学校の生徒さん達の将来の話に。

土地柄、生徒さんの親御さんの中にも原発にお勤めされていらっしゃる方が
多いようで、お父さんだけが職場の近くで暮らしていらっしゃると言う
二重生活を余儀なくされているご家庭もたくさんあるとか。
しかしそうした不安定な家庭生活を送りつつも、学校というひとつの地域の繋がりで
こぞって移転できたことには、重要な意味があるとおっしゃる校長先生のお話を聞
き、
確かに、そう思えました。

この時期の子供たちにとって、日々接する地域の友達の役割は
本当に大切だと思います。
同じ年ごろに、同じ体験をしたからこそ解り合える、「友」の存在は
大人たちの都合で断ち切ってよいものではないと思います。

それぞれの事情で、やむなく遠くの県に避難して行った生徒たちにも、
「そういう生徒たちとの絆が、途切れないためにも、
学校からは、どんどん情報を発信していかなければならない責任を感じています」
と校長先生。
日々の職務の合間にそれをこなしていくのは大変なことと思いますが、
頑張ってほしいなと思います。

「日本全国からだけじゃなく、世界中の人々から、励ましや、いろんな応援をいただ
いて、
とても勇気づけられてますから、とにかく元気を出して前にすすむっきゃないです
ね」

たしかに、
体育館の壁面には、世界中の子供たちから届いたメッセージや
絵などが飾られていて、それを一つ一つ読んでいるだけでも
胸が熱くなってきて、
「ああ、本当に、ひとって誰かの励ましで、あったかくなれたり、
勇気が湧いてきたりできるものなんだなぁ・・・」
と、じんときてしまいました。

故郷に帰りたくとも帰れないもどかしさの中で、
今は、この会津の地に腰をおろして、じっと寒さに耐えながらも、
やがて必ずやって来る春の日のために、
地域との連携、友とのぬくもりを温めつつ、
心の中にいっぱい栄養を蓄えていてほしい。
大熊の大人たちも子供たちも・・・
ふぁいと~!!!

金魚


10月22・23日 いい顔・笑顔 人形劇の会 in 松山 の報告です

2011年12月01日 | 活動情報

『いい顔・笑顔 人形劇の会 in 松山』は、5月21日に香川県三木町で開催された『おいでまい人形劇まつり』に松山から観に来た桑村さんが、ぜひ松山でもやりたい!という思いで企画することになりました。

そこで、地元の愛媛人形劇人協議会 会長の山崎満博さんに声をかけて、あっちこっちに声をかけ、今回の開催の運びとなりました。山崎さんから写真と報告をいただいたので、紹介します。

これはチラシと当日プログラムです。

 

10月22日(土) 14:00 えほんの店 コッコ・サン 松山店

人形劇団どんぐり(愛媛・松山) 『うさぎとかめ』

人形劇サークル へそ太郎(愛媛) 『うわばみ』

人形劇団パセリ(香川) 『はらぺこあおむし』

サークルたんぽぽ(香川) 『貧乏神と福の神』

人形劇場たけのこ(香川) 『ある愛の詩』

こちらは小さい会場におよそ60人のお客さんが集まってくれました。

10月23日(日) 14:00 愛媛大学 南加記念ホール

人形劇団どんぐり(愛媛・松山) 『うさぎとかめ』

人形劇団やじろべえ(福岡) 『ソメコとオニ』

★嶋本 慶さんの沖縄三線演奏

わけちゃん(香川) 『わけちゃんのお楽しみげきじょう』

人形劇場たけのこ(香川) 『ある愛の詩』

こちらは立派なホールに約110人ほどのお客さんが集まってくれました。どちらの会場も子どもたちの笑いが絶えない、楽しい時間になりました。

松山のより多くの人たちに人形劇をみてほしい、そして『いい顔・笑顔 人形劇の会』の活動にも賛同してもらって、被災地の子供たちにも人形劇を届けたいと、今回の企画にとりくんできました。少々残念だったのは、支援金として前売りチケットを買ってくださった方のうち、半分くらいの方が当日お見えになれなかったことでした。ご協力に感謝しつつも、やはり同じ会場で同じ時間、同じ思いを持つことができたらよかったと・・・山崎さんのご感想でした。

23日終演後 一同にっこり!

ご送金いただいた支援金は、これからの被災地公演の交通費等の補助に使わせていただきます。みなさん、ありがとうございました!

いい顔 わけみずえ(私も出演者でした!)