「いい顔・笑顔 人形劇の会」東北支援公演 報告 神戸事務局
活動日;2011年11月24日(木)~26日(土)
メンバー;「人形劇団 おまけのおまけ」 竹之下和美・植田八月 阪神・淡路大震災の時、神戸東灘区で被災した竹之下が避難先の伊丹で出会った仲間と結成。人形劇、パネルシアター、紙芝居、糸あやつりなどを演じる。ITOプロジェクトにも参加。
「人形劇団 あっかんべ」 英 勝(はなふさ まさる) 東灘区の在住。大学時代から人形劇を始め神戸人形劇連絡会を発足。アマチュアとして活動。
「いい顔・笑顔人形劇の会 神戸事務局」 吉田節子・川崎美香 今回は「あっかんべ」の臨時メンバーとして裏方とワークショップを担当。
プログラム 1.音楽にあわせて「くるくるレインボー」
2.人形劇 「はらぺこあおむし」 (人形劇団あっかんべ)
3.紙芝居 「でっかいぞでっかいぞ」or「ながぐつ ながぐつ」・手遊び
4.人形劇 「うさぎとかめパートⅢ」(人形劇団おまけのおまけ)
5.ワークショップ “牛乳パック人形をつくってあそぼう!”「あんころもち」(英)
上演先・訪問先
11月24日(木)
吉田が先に新幹線で郡山市に到着し、「郡山わらべうたであそぼうの会」古澤政子さん(エパット尾崎さんの紹介)の案内で稲垣さんの車に乗せていただいて、郡山市の状況を見聞きし、放射線の影響で日々の生活が厳しい現状を痛切に感じる。
*「あさかの子ども劇場」事務所を訪ねて、荒木さん(事務局長)・近野さん(運営委員長)・宍戸さん・遠藤さんと話をする。会員数は180名から120名に減少、
*郡山市こども支援課子育て支援係「ニコニコこども館」
誰でもいつでも利用できる子育て支援の施設。係長の助川由紀江さんに会う。
*「ハーモニーステーション郡山」福島県の物産や作業所の製品を販売しているフリースペース。
市内中心街は普通の都会生活風景でマスクの人もほとんどいない。
11月25日(金)
*郡山市立開成保育所 上演(10:00~11:15) 子ども約65名、大人約10名
「うさぎとかめ」に大声援。3才児~クラスの子どもに牛乳パックで作った人形に顔を描いてもらい、出来上がると子どもたちは見せに来て笑顔で遊ぶ。園庭は3度土を削ったがまだ使えず、園舎も毎日水で除染をされているとのこと。大変な状況だが「何事も前向きに楽しい事をしよう!」と安田所長先生の言葉にご苦労がうかがえる。 前日訪問した「あさかの子ども劇場」の荒木さんと近野さん見学。

*「ニコニコこども館」 (1:00~1:40)
即興パフォーマンス&紙コップ人形等プレゼント
子ども(幼児)約10名、大人約15名(親、館の職員・学生)。植田さんの糸操り人形「ねずみのひろくん」登場。紙コップ人形で「こぶたぬきつねこ」等。
車で仙台市内に移動。(2:00~4:00)道路わきの柿の木に実をたくさんつけたまま放置されている風景に見えない放射線の影響を感じる。
*仙台市青葉区 「プランニング開」を訪ねて代表の新田新一郎さんに会う。
子どもたちのためのフリースペースで、震災後「子どもの笑顔元気プロジェク」を発足。津波被害地にも出かけ、自身も人形劇や紙芝居をする。連携が組めればいいと感じる。
*「横田や」プランニング開のすぐ近くにあり突然だが訪ねる。たくさんの絵本とおもちゃに楽しくなるお店で横田夫妻に会う。いい顔笑顔の世話人の横田重俊さんから、今後の会の進め方に参考になる意見が聞けた。(演る側の気持ちだけでうごいてはいないか)
*現地世話人の「てんたん人形劇場」の土屋高志(転太)さんと福原直子さん夫妻、森谷範子さんと一緒に8名で会食。(南光台のリストランテパスタにて)
十余年ぶりに会えて、今回の災害の事や放射線で気懸かりな食べ物のこと、神戸での出会いや人形劇のことなど色んな話をした2時間はあっという間に過ぎた。
「ミニわんこ」「あおむし」や布の手作りおもちゃなど神戸からのプレゼントを預かってもらい、それぞれ支援に行かれたところで手渡ししていただくことにした。
仙台市若林区のホテル泊。郡山市のホテルはビジネスマンが多かったが、ここは作業服姿の男性が多く、早朝から車で出かけていた。海に近い地域なので復旧作業の従事者か?
11月26日(土)
*仙台市立南光台北保育所(仮設園舎)上演(10:00~11:00)子ども約30名、大人約15名
そらのこ保育園と合同の予定だったが、おたふくかぜが流行っているので、合同は中止。
この日の会場のセッティングをしてもらった森谷範子さん、そらのこ保育園佐々木園長、西脇先生、てんたんの直子さん姉の石川さん(仙台の人形劇団ひなたぼっこ)見学。

*そらのこ保育園 パフォーマンス&プレゼント 子ども約10名、大人約5名
子どもたちは、昼食を終えてお昼寝の時間に押しかけた私たちに圧倒されながらも見てくれた。
*「仙台杜の子ども劇場」事務局長吉澤みはるさんに、仙台エルパークで会ってお話しする。
兵庫県子ども文化振興協会米川さんの紹介あり。 NPOを立ち上げ、2児童館の運営、震災の支援もして活発に活動されている様子。いい顔笑顔の活動にも理解を示してくださった。
*仙台空港 今回は津波被害地に行けなかったので、帰路に立ち寄る。
空港に行くまでの道路わきにまだ瓦礫が残っている。ニュースで見た空港の津波映像と重ね合わせ、海までの距離があまりにも遠いので規模の大きさを想像することができた。
帰路―吉田は新幹線にて深夜神戸着。車メンバーは翌早朝5時に神戸着。所要時間12時間!
今回の東北行きには3つの目的がありました。
1つ目は、人形劇公演と人形遊びワークショップで子どもたちと触れ合うこと。
2つ目は、神戸から預かった手作り人形やおもちゃを届けること
牛乳パック人形―底を使った動物のパクパク人形 メンバーの吾妻晴美さん制作約170個
残りの部分で作った動物のピコピコ人形―吾妻さん制作100個 ワークショップに使用
紙コップで作った動物のパクパク人形―おまけのおまけ竹の下さんと植田さん制作150個
紙ふうせんーおまけのおまけ制作 150個
折り紙のミニこま約100個・あやとリセット2セットー吾妻さん制作
ミニわんこ50個・ミニあおむし40個―兵庫県子ども文化振興協会制作
布の手作りおもちゃセット3袋・あんパンマンのお面2セットー灘生協手作りおもちゃサークル「ほたる」制作
3つ目は、現地で支援活動している人々と会って、現状を聞いたり会の説明をして今後の協力をお願いすること。吉田にとってこれが一番大事な役割でした。