人形劇団チトの幸田眞希です。下記の様な日程で、福島と宮城に行ってきます。
わけです。今回の東松島の保育所の公演は、3月から現地にボランティアで通っている、『池袋いけいけ人形劇まつり』事務局長の須田くん経由の依頼でした。
いけいけ人形劇まつりに関わっている劇団に声をかけて、東松島市の保育所7園を、2回に分けてまわりました。前半は10月5・6日に4園。私は後半20・21日に3園を、コロン団のBUNちゃんと共に担当しました。20日は矢本東保育所にBUNちゃんが、大曲保育所にわたしが、21日の鳴瀬地区保育所にはBUNちゃん・わけちゃん2人で公演してきました。
大曲保育所では60人ほどの子どもたちと1時間ほどの時間を楽しみました。
はじめは緊張気味の子どもたちでしたが、だんだん気分もほぐれくると、箸がころんでも笑うほどのすごい反応!思わずこちらがびっくりでした。
公演後、何度も現地を訪れている須田くんが、被害にあった地域を案内してくれました。おそらく住宅地であったのだろう、半壊したままの家が何件か傾いたまま建っている。あるはずのない場所に船がある。足場はどこもぬかるんでいる。津波をかぶった保育所もあり、壁にかかったままの3月の予定表に、思わず見入ってしまいました。
宿泊した『ホテル壮観』は、その名の通り、本来ならば風光明媚な観光ホテルなのでしょうが、宿泊しているのは、被災地の作業員の男の人ばかり。売店には、ホテルで販売されるはずの無さそうなものも並んでいました。
お土産のお菓子を買って、10月23日の『いい顔・笑顔 人形劇の会in松山』へ持って行きました。
21日は、鳴瀬地区保育所。ここは被害の大きかった、小野・野蒜・牛網3園合同の保育所で、プレハブの新しい園舎ができたばっかりでした。ホールの中央に柱が2本ドーンとあり、舞台をどうしたものやらと思いつつも、なんとか準備をして、およそ70人くらいの子どもたちと、1時間ほどの時間を楽しみました。
公演終了後、実際に被災された先生からの、園児を脇にかかえて避難した話は、想像を絶するものでした。そうやって無事だった子どもたちが、今あそこにいたんだ…と思うと、なんとも言えない気持でした。先生は、このことは後々まで伝えていかなければいけないとおっしゃって、集めた新聞記事や資料も見せてくださいました。
今回まわった3園にも、いい顔・笑顔から人形をプレゼントしました。札幌からいただいた11体の人形と…
東松島に1回目に行った時、人形を持って行ってもらえなかったので(ちょうど人形が切れてました!)、その分も現地のボランティアの方に預けて、届けてもらうようお願いしました。
私はその後、名古屋経由で松山へ!松山の報告はまた後日…
『ぱぴぷぺぽ劇場』のおいけ家金魚と小川耕筰の2名でいわきへ行ってまいりました。
10/23は、いわきおやこ劇場さんの例会公演として、
10/24は、小名浜第三小学校の低学年の観劇会として、
「おともだち」「赤ずきんちゃん」を上演してまいりました。
いわきおやこ劇場では、3月10日に408名いらした会員さんが、
5月中旬の時点では、遠方への避難や、退会のため
166名しか確認できず、幼児さんはたったの3名という状況の中で、
とても、幼児例会を開催することは不可能で、中止せざるを得ないというご連絡をいただきました。
胸が痛む思いでした。
でも、たとえたったひとりでも、残っている会員さんたちのために
私たちの人形劇を見てもらいたい、少しでも心癒してもらいたい、
みてくれた子どもたちの想いが、やがてまたいわきに戻ってきた子どもたちに伝わって
会員さんがもとのように増えてくれれば・・・と願わずにはいられませんでした。
だからなんとしても例会は、決行したい!ボランティアで行きたい!と。
また、津波の被害を受けた友人が学校長を務める
小名浜第三小学校にも、同様に人形劇を届けたいという想いもあり、
この2つの公演を何とかつなげて、実行したいと願ってきました。
しかし、人形劇は私一人の想いだけでは、成り立たちません。
パートナーの協力が必要。
その旨をメンバーである小川氏にお話しすると、快く賛同してくれました。
本当にありがたいことです。
上演当日。
いわきの劇場さんでは、内心どのくらいの人数が集まるか、不安だったのですが、
なんと、ふたを開けたら、120名を超える親子連れが来て下さいました!
幼児さんが激減してたと聴いてたもので、こんなに子どもたちが来てくれて、
本当にうれしかったです。
かなりのおチビちゃんもいて、オオカミが出てくるとちょっと怖いような顔もしてましたが、
それでも、しっかり最後まで観てくれました。
「いい顔・笑顔・人形劇」の事務局さんから託された
手作りのパペットをお渡しすると、大変喜んでくださり、
入口付近に飾ってくださいました~♪
次の上演地、小名浜第三小学校では、1年生と2年生が見てくれました。
ほとんどの児童が、生の人形劇は初体験ということで、
本当に食い入るようなまなざしで、最初からどっぷりとおはなしの世界に入りこんでいました。
小学生だけあって、ストーリーを深く理解し、
幼児さんとは違う楽しみ方をしてくれたようです。
こちらにもプレゼントの手作り人形をお渡しすると、校長先生(私の友人)が
「素敵なので、どこか飾るところを考えます」と受け取ってくださいました。
終演後、お子さんたちからの感想文をいただき、一人ひとりの文面をじっくりと読ませてもらいましたが、
本当に楽しかった様子が伝わってきました。
福島は、原発事故の関係で、給食などもかなり神経を使い、食材を仕入れるのが
大変な状況のようです。
また、私たちがいる間にも、先生が校庭やら教室やら、いたるところで
放射線量を計測している姿をみかけました。
先生も、子供さんたちも、日々の生活で、
不安な要素はまだまだたくさんあるとは思いますが、
一日も早く終結することを願いつつ、
帰路につきました。
金魚のブログにも、写真入りで、当日の模様をUPしてます。
「いわきへ行ってきました!~その1(いわきおやこ劇場)~」
http://ameblo.jp/kingyopino/entry-11058558494.html
「いわきへ行ってきました!~その2(いわき市立小名浜第三小学校)~」
http://ameblo.jp/kingyopino/entry-11058566962.html
飯田人形劇フェスタ2011の期間中、チャリティー公演を行いました。そのチャリティー公演の収益金で マシュ&Kei の被災地公演を実現するためです。
公演場所・日程は、『いい顔・笑顔 人形劇の会』地域世話人の土屋さん(てんたん人形劇場)が飯田と連絡を取ってまとめてくれました。
・12月20日AM10:00~亘理町 鹿島保育所
・12月21日AM10:00~東松島市 大曲保育所
・12月21日PM 3:00~東松島市 鳴瀬地区保育所(野蒜/牛網/小野)、
・12月22日AM10:00~東松島市 赤い南保育所
鐙 龍光