池袋いけいけ人形劇まつりから、今回は『ぱねるじゃむ』『ぱねるんるん』の2チーム(2人)が出かけることになりました。
23日は「東松島市」小野保育所・赤井北保育所・大曲浜保育所・野蒜幼稚園 「石巻市」おひさま保育園 24日は「東松島市」大曲保育所・赤井南保育所・大塩保育所
世話人の須田くんと3人の被災地公演!
プレゼントの人形も持ってってもらいました。
報告をお待ちしてます!
池袋いけいけ人形劇まつりから、今回は『ぱねるじゃむ』『ぱねるんるん』の2チーム(2人)が出かけることになりました。
23日は「東松島市」小野保育所・赤井北保育所・大曲浜保育所・野蒜幼稚園 「石巻市」おひさま保育園 24日は「東松島市」大曲保育所・赤井南保育所・大塩保育所
世話人の須田くんと3人の被災地公演!
プレゼントの人形も持ってってもらいました。
報告をお待ちしてます!
12月22日 岩沼の仮設住宅の集会場での上演(クリスマス会)があり、
神戸の人形劇団あっかんべ 英 勝さんらとジョイント公演することになりました。
10月初旬に宮古市に隣接する岩泉町の保育所3園に、人形劇の公演にいってきました。私たちが人形劇を持っていくのは、小本保育園が今年3月以来、いわいずみこども園と小川保育園が8月以来2回目です。3園のうちいわいずみこども園と小川保育園は内陸部に位置し、地震の揺れは激しかったものの幸い大きな被害を受けずにすんだのですが、小本保育園は津波で被災し、現在は仮設の建物で子どもたちを受け入れています。この小本保育園が、今回の公演では特に気になっていました。
公演当日、車のナビが連れて行ったこともあり、被災した保育園の所にも行ってみました。小本の国道から少し海岸側に位置する保育園は原形をとどめていますが、津波に襲われたようで、窓や玄関などが壊れたままです。子どもたちが親しみやすいようにとの配慮でしょうか、明るいきれいな緑色のかわいい建物であるだけに、痛々しい印象があります。
仮設の小本保育園は、海岸線から岩泉方向に4kmほど山側に位置する豊里にあります。50名ほどの園児がかよっていて、そのほとんどが小本地区から親が車で送ってきます。遠いとは思いますが、安心できる立地のほうがいいという選択なのでしょう。
10月10日(火)、小本保育園を訪問したのは、札幌のお母さんたちのグループ、人形劇団ばおばぶの2名です。10月7日から12日まで宮古とその周辺6ヶ所で公演してくれました。保育士出身の2人の人形劇は優しさと元気さがあふれた楽しい作品です。ただ、今回は被災地の子どもたちのためにおこなう公演なので、演目の構成には気を使いました。二人が選んだプログラムは、最初に大型紙芝居と人形劇を組み合わせた『さるとかに』、次にパネルシアターを使ったクイズ、最後に人形劇の『はらぺこあおむし』の3つの作品です。特に劇団が気にしたのは、1本目の『さるとかに』です。これは「さるかに合戦」のお話で、サルが投げた青い柿の実でカニのお母さんが殺されるシーンがあります。そこの表現では「殺された」というせりふを使わず、「サルにやられた」という言葉に替えると同時にさらっと流すことでインパクトを弱めることにしてくれました。
人形劇団ばおばぶ 大型紙芝居『さるとかに』
昨年から行っている宮古市での被災地の子どもたちへの公演では、ハツピーエンドの作品で、地震や家が壊れるシーン、水を連想させるものが出てこないものを選んで上演してきました。今年は2年目ということもあり、ハツピーエンドの作品であることは意識しましたが、さらっとした表現であれば、水や地震が出てきてもいいのではないか、子どもたちも徐々に日常に戻る過程にあるだろうから、そう考えていました。しかし、その考えが間違いであったことに、この小本保育園で子どもたちが気づかせてくれました。
開演の準備が整って、子どもたちが入場してきました。50名ほどの保育園児は、3歳児から5歳児が中心で1、2歳児は数人、みんなニコニコと入場してきます。私たちも笑顔で子どもたちを出迎えました。その中にいた3歳くらいの男の子が入場してくるとすぐ、「人形劇、怖い」といって泣き出しました。保育士のかたがその子を抱きしめています。園長が説明してくれました。実は、1週間ほど前に東京の人形劇団が「たのきゅう」という作品を公演したそうです。そのときにへびにようにも見える「うわばみ」が登場し、それが怖かったのだそうです。東京のその人形劇団は、大音量の音楽で劇を盛り上げることが特徴の人形劇団でした。
ばおばぶの人形劇が始まりました。その男の子をひざに座らせて保育士さんが一緒に見てくれています。結局この子は、最後まで人形劇を保育士さんのそばで見ることができました。しかし、人形劇が怖くて会場に入れないという子が、もう一人いたのです。その子は5歳の女の子で、会場の入り口の戸を少しあけてそこから人形劇を見ています。開演の5分過ぎたところから、50分くらいの上演のあいだずーっと見ていました。保育士さんがそばに寄り添っています。私も、この子が会場に入りたくないけれど、人形劇は見たいんだと思って、戸を大きく開けてやりました。でも、その子はその戸をまた少し閉めて小さな隙間からのぞくようにしてみています。園長の説明では、この子も人形劇で怖い目にあっているそうでした。だから入ってこれないのです。
小本保育園で出会った2人の子ども、人形劇は見たいけれど怖いと思って体がすくんでしまう子どもたちは、何を私たちに教えてくれるのでしょうか?公演を終えて考えてみました。
人形劇団ばおばぶ 人形劇『はらぺこあおむし』
子どもたちが人形劇が怖いと思うようになったきっかけの「たのきゅう」は日本昔話で、旅の商人がうわばみに食べられそうになるが、うわばみがタバコの煙に弱いことを聞き出してタバコを吸うことで無事退治するというお話です。途中ちょっと怖い思いをするかもしれないけれど、最後には無事退治するハッピーエンドのお話です。また、上演した東京の人形劇団は、多少劇音楽が大きめで表現が過剰になる嫌いはあるものの多くの保育園で上演してきていて、それほど問題ではないと思います。
私たち人形劇を提供するものは、人形という少しソフトに感じられ、子どもたちの共感を呼びやすい素材を生かし、主人公が危機を脱し、成長する姿を見てもらいたいと考えています。だから、見ている子どもたちはまったく脅威を感じない作品も中にはあるけれど、そのほとんどの作品は危機を設けています。そこを乗り越えることで最後の結末の満足感が大きくなると考えています。その考えが通用しない場合もあることをこの小本保育園での体験は教えてくれています。
津波が押し寄せてくる光景をじかに目撃し、大きな恐怖を味わった子どもたちの中には、人形劇の中に私たちが意識的にもぐりこませた多少の危機の表現ですら、恐怖のフラッシュバックがおき、その恐怖の前にフリーズしてしまい、私たちが意図する大円団についてきてくれない子どもたちがいることを知りました。そして、そんな子どもたちを抱きしめ、「大丈夫だよ」とささやき続けながら寄り添っている保育士の姿も目にしたのです。
被災地の子どもたちを人形劇で元気にするというささやかな私たちの行動をもう一度考えるよいきっかけとなりました。ありがとうございます。
人形劇団ばおばぶのみなさん ありがとう!
今回は、兵庫県「平成24年度 被災児童・元気アップモデル事業」の助成で、10月4~8日に行きました。
申請団体は、神戸市長田区のボランティア団体「ご縁を、支援に、救援隊」で、亘理町の4会場をセッティングしていただきました。
名取市の会場は、現地世話人の森谷範子さんにお世話になりました。
メンバー 「人形劇サークル でんでん虫」 丸岡美津子、坂本純子
「人形劇団 おまけのおまけ」 竹之下和美、植田八月
「いい顔・笑顔 人形劇の会 神戸事務局」 吉田節子
プログラム オープニング「くるくるレインボー」 小さな世界の音楽に合わせてー
手遊び 「むしかご」、 絵本 「いいからいいから」or「さつまくん」
エプロン劇場 「○△□」or「三匹のこぶた」or「ねずみのすもう」
人形劇 「はらぺこあおむし」or「うさぎとかめ パート3」
ワークショップ 「人形を作ってあそぼう!」
午前―ハンドタオルでうさぎとかめを作って、ケコミの中で動かしてみる。
午後―玉人形のキットで人形を作って、ケコミの中で演じて遊ぶ。
上演時間約30分、ワークショップ約30分
公演会場・その他の訪問先
10月5日(金) 午前10:00~ 手倉田保育所 (名取市大手町2-2-5)
子ども0~3才68名、4~6才45名、先生約10名
可愛い子どもたちが一生懸命見てくれた。 小住所長先生が人形劇に関をもってくださって、終了後お茶をいただきながらいろいろ話ができた。閖上の元の保育所で津波被害に合い、一緒にこの保育所に来ている家庭があるとのこと。 ワークショップは4才以上のクラスが行う。 |
午後3;30~ 名取が丘児童センター (名取市名取が丘3-5-21)
学童クラブ約50名、指導員6名
下校した子どもたちが、宿題をしたり人形を作ったりしてから上演。「うさぎとかめ」の人形劇に元気のいい反応があり「おまけのおまけ」の二人との掛け合いも絶好調。 センター近くに仮設住宅があり、沿岸部の閖上地区から避難して、学校も間借りしている状態とのこと。 |
夜―仙台市若林区のホテル近くで、現地世話人の森谷範子さんと土屋高志さん(てんたん人形劇場)と会って、2つの大震災の時のことや原発被害のこと今後の支援公演のことなどの話をする。
森谷さんと丸岡さんは久しぶりの再会!あっという間の楽しく有意義な2時間だった。
10月6日(土) 午前10:30~ 亘理中央児童センター (亘理町字祝田1-4)
学童クラブ十数名、幼児親子4組
近くの幼稚園が運動会で、センター長渡邉先生がご不在のため、吉田保育所の鈴木所長先生にお世話になる。幼児親子も数組見に来てくれて、ゆったりと和やかな雰囲気で、上演と人形劇遊びができた。 鈴木先生から、津波で流された荒浜保育所の子どもたちを連れて危機一髪で中学校3階に避難したこと、先生の家の被災の様子、新築中の保育所の話等をうかがい、現場の状況の厳しさを痛切に感じた。
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正午―鈴木先生に案内していただいて「NPO法人亘理いちごっこ」を訪問し代表の馬場さんに会う。
震災直後から被災者とボランティアの居場所として「いちごっこ」を立ち上げ、現在も食事やグッズの販売もしながら支援を続けている。今後の展望と支援の継続を語られた。
8月の「まある」公演で会場のお世話になり、今後の人形劇の依頼も受ける。
ワンコインで、優しい味の定食とサラダバーで美味しい昼食をいただく。
午後2:30~ 宮前仮設住宅集会所 (亘理町吉田字宮前63)
子ども十数名、大人(お年寄り)十数名
集会所は普段から子ども達やお年寄りの方たちの居場所になっていて、お世話しているお姉さんと男性が自然な雰囲気で住民の相談にのっているようだった。 そんなこともあり、人形劇を見るのも人形劇遊びやお茶会も和やかに楽しんでもらえた。写真右は、お茶会の時、子どもたちが作った人形や「おまけのおまけ」のあおむしを上手に動かして遊んでいる様子。一方で関心を示さずカードで遊んでいる小学生の男の子も何人かいた。みんなえらかったねと心の中で声をかけた。 |
公演終了後―写真集「亘理町荒浜―東日本大震災一ヶ月の記録」(森健輔氏撮影)に写る現場の現状を知りたくて、また鈴木先生のお話を少しでも理解したくて、津波被害の大きかった荒浜地区を車で回る。
荒浜中学校が荒涼とした更地の広がる夕闇の中に建っていた。
先の道程が遠いことを痛感した。
10月7日(日) 午前10:30~ 公共ゾーン仮設住宅第3集会所 (亘理町東郷)
子ども6名、大人(お年寄り)約20名、幼児母親4名
長田区の藤原さんとボランティア仲間3人が車で早朝亘理入り、9時に待ち合わせ。 500世帯以上の仮設住宅が建ち、迷子になりそうな広さで、一角には仮設店舗も並ぶ。 お年寄り達は明るく私達の絵本やエプロン劇場や人形劇に相づちをうって反応してくださる。人形遊びでは、二人ずつケコミの中で「うさぎとかめ」の競争! 笑い声が響いた。 |
午後2;30~ 高音寺 本堂 (亘理町逢隈十文字字牛頭190)
大人10名
岡崎ご住職は、阪神・淡路大震災の折、神戸へボランティアに来られたご縁。 連休の中日もあり子どもの参加がなかったが、子供心をもった方々が終始楽しんでくださった。終了後お茶とおだんごをよばれて皆さんと歓談。逢隈児童館の高城館長先生と今後の繋がりができた。 |
ようやく、あの暑い夏が終ったようですね。
さて、ぼちぼち人形つくりも始めなくちゃ…ということで、下記日程で開催することになりました。
10月31日水] 11:00~17:00
プーク人形劇場5階にて
※この時間内のご都合のつく時間においでください。
遅刻・早退OKです。休憩時間も各自自由に。
※事前に参加申し込みをお願いします。
E-mail;info@iikao.org
初めての人でもOK!
裁縫が苦手な人には、他の仕事も考えましょう!
被災地公演の際に、こどもたちへプレゼントするものです。
みなさんの暖かい気持ちとともに届けられるといいなと思っています。
おともだち、ご近所、親類縁者、どんな方でもお誘いください。
お待ちしてます!
いい顔・笑顔 人形劇の会 わけみずえ