皆様こんばんは。
本日は今年の初仕事でした。
横浜の宇宙棋院にて、著書の販売イベントを行いました。
お忙しい中お越し頂いた方々、ありがとうございました!
さて、本日は毎月恒例、日本棋院情報会員のPRを行います。
なお過去の記事はこちらです→第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回
棋譜再生ソフトの使い方は第4回で詳しく解説しています。
今月は林海峰名誉天元対高梨聖健八段、依田紀基九段対安達利昌四段の2局を解説しています。
林名誉天元と高梨八段の対局は、既に当ブログでご紹介したので、本日は依田九段-安達四段戦の解説の一部をご紹介しましょう。

1図(テーマ図)
黒△と打った場面です。
ここから・・・。

2図(実戦白22~白38)
本図白1~白17まで進行しました。
突然の大変化ですが、何故こんな進行になったのでしょうか?
それでは、具体的な解説を見て行きましょう。

3図(実戦白22)
白1「絶対の一手です。」
何故でしょうか?
ここで参考図が入ります。

4図(参考図)
「黒2と繋がらせてはいけません。
弱かった黒が厚みに変わり、プロの碁では勝負が付いてしまいます。」

5図(実戦黒23)
「ここでツケて行きました。
「サバキはツケから」です。」
ここで参考図が2つ入ります。

6図(参考図1)
「白1、3と受けさせれば、利かしになります。
白は下辺を連絡できなくなり、後の戦いが心配になります。」

7図(参考図2)
「直接黒1と連絡を止めるのは、足が遅くて良くありません。
白4とかぶせられ、白を攻めるどころではなくなります。」

8図(実戦白24)
「すぐに隅を受けるのはつらいとみて、一旦反撃しました。」
ここで参考図が入ります。

9図(参考図)
「黒1とハネて来れば、白2から隅に生かす予定でしょう。
黒4子が宙に浮き、白良しです。」

10図(実戦黒25~白26)
黒1「すぐに隅をハネるのは無理なので、一旦押さえました。」
白2「こうなれば、白もハネる一手です。」
ここで参考図が入ります。

11図(参考図)
「今度は黒2のハネが成立します。
白3には黒4と受けて何事もありません。
隅に食い込んで根拠を作られては、白が良くありません。」

12図(実戦黒27)
「急所のハネです。
ここを譲ってはいけません。」
ここで参考図が入ります。

13図(参考図)
「黒△は役目の終わった石なので、助けてはいけません。
白4まで、いっぺんに黒敗勢になります。」

14図(実戦白28)
「強くハネ返しました。
ここも譲れません。」

15図(参考図)
「白1なら確実に繋がっていますが、黒4となっては、黒の勢いに圧倒されています。
下辺でもがいて生きる事になってしまいます。」

16図(実戦黒29~白30)
黒29「白のダメが詰まっているので、この切りが成立します。
ここまで想定して、黒△にツケたのです。」
白30「上から当てる一手です。」

17図(参考図)
「白1から小さく生きるようでは、即負けになってしまいます。」

18図(実戦黒31~白38)
黒7「ここまで一本道です。
黒は白3子を取って安定しました。」
白8「白も下辺を突き破り、黒△を腐らせています。
この分かれは良い勝負でしょう。」
このように、お互いに主張を通そうとした結果、互角の分かれが出来上がりました。
見事なものですね。
こんな調子で、序盤から終盤まで丁寧に解説しています。
なお2月は、趙治勲名誉名人対DeepZenGo、范廷鈺九段対朴延桓九段の2局を解説します。
ご興味をお持ちになった方は、ぜひ日本棋院情報会員にご入会ください!
本日は今年の初仕事でした。
横浜の宇宙棋院にて、著書の販売イベントを行いました。
お忙しい中お越し頂いた方々、ありがとうございました!
さて、本日は毎月恒例、日本棋院情報会員のPRを行います。
なお過去の記事はこちらです→第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回
棋譜再生ソフトの使い方は第4回で詳しく解説しています。
今月は林海峰名誉天元対高梨聖健八段、依田紀基九段対安達利昌四段の2局を解説しています。
林名誉天元と高梨八段の対局は、既に当ブログでご紹介したので、本日は依田九段-安達四段戦の解説の一部をご紹介しましょう。

1図(テーマ図)
黒△と打った場面です。
ここから・・・。

2図(実戦白22~白38)
本図白1~白17まで進行しました。
突然の大変化ですが、何故こんな進行になったのでしょうか?
それでは、具体的な解説を見て行きましょう。

3図(実戦白22)
白1「絶対の一手です。」
何故でしょうか?
ここで参考図が入ります。

4図(参考図)
「黒2と繋がらせてはいけません。
弱かった黒が厚みに変わり、プロの碁では勝負が付いてしまいます。」

5図(実戦黒23)
「ここでツケて行きました。
「サバキはツケから」です。」
ここで参考図が2つ入ります。

6図(参考図1)
「白1、3と受けさせれば、利かしになります。
白は下辺を連絡できなくなり、後の戦いが心配になります。」

7図(参考図2)
「直接黒1と連絡を止めるのは、足が遅くて良くありません。
白4とかぶせられ、白を攻めるどころではなくなります。」

8図(実戦白24)
「すぐに隅を受けるのはつらいとみて、一旦反撃しました。」
ここで参考図が入ります。

9図(参考図)
「黒1とハネて来れば、白2から隅に生かす予定でしょう。
黒4子が宙に浮き、白良しです。」

10図(実戦黒25~白26)
黒1「すぐに隅をハネるのは無理なので、一旦押さえました。」
白2「こうなれば、白もハネる一手です。」
ここで参考図が入ります。

11図(参考図)
「今度は黒2のハネが成立します。
白3には黒4と受けて何事もありません。
隅に食い込んで根拠を作られては、白が良くありません。」

12図(実戦黒27)
「急所のハネです。
ここを譲ってはいけません。」
ここで参考図が入ります。

13図(参考図)
「黒△は役目の終わった石なので、助けてはいけません。
白4まで、いっぺんに黒敗勢になります。」

14図(実戦白28)
「強くハネ返しました。
ここも譲れません。」

15図(参考図)
「白1なら確実に繋がっていますが、黒4となっては、黒の勢いに圧倒されています。
下辺でもがいて生きる事になってしまいます。」

16図(実戦黒29~白30)
黒29「白のダメが詰まっているので、この切りが成立します。
ここまで想定して、黒△にツケたのです。」
白30「上から当てる一手です。」

17図(参考図)
「白1から小さく生きるようでは、即負けになってしまいます。」

18図(実戦黒31~白38)
黒7「ここまで一本道です。
黒は白3子を取って安定しました。」
白8「白も下辺を突き破り、黒△を腐らせています。
この分かれは良い勝負でしょう。」
このように、お互いに主張を通そうとした結果、互角の分かれが出来上がりました。
見事なものですね。
こんな調子で、序盤から終盤まで丁寧に解説しています。
なお2月は、趙治勲名誉名人対DeepZenGo、范廷鈺九段対朴延桓九段の2局を解説します。
ご興味をお持ちになった方は、ぜひ日本棋院情報会員にご入会ください!