白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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本日の指導碁

2016年04月09日 23時59分59秒 | 仕事・指導碁・講座
本日は永代塾囲碁サロンで指導碁でした。
開始前にはトークショーも・・・。
下坂さんのようにはいきませんが、30分持っただけでも良しとしておきましょう!

さて、それでは今日の指導碁を題材にして置き碁の打ち方(双方)を学びましょう。

3子局で、白が猛烈に攻められている場面です。
どう対処しますか?



こういう時にただ逃げるだけでは一方的に攻められてしまいます。
黒地もどんどん固まってしまうでしょう。



黒も腰が伸びた形であることに目を付けます。
白1、3の出切りで反撃しました。
シチョウに取られない事はご確認ください。



黒は大石を守らなければいけませんが、白4で目がありません。
上下の薄みが絡み模様になってきました。



最終的にはこのような形になり、白は中央の2子を取って大威張りの生きとなりました。


古来より伝わる「囲碁十訣」のひとつに、こういう言葉があります。
攻彼顧我(攻める時には自分を顧みよ)
特に3子局では、この心構えが非常に重要になってきます。
置石が少なくなってくるので、がむしゃらに攻めるだけでは危険です。
しっかりと足元を固めながら攻めましょう。
逆に白の立場としては、攻められている時こそ相手の隙を探しましょう。
蟻の一穴から堤が崩れるというのは、碁ではよくあることなのです。