遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

頑張れ、錦織!

2008-10-01 21:43:07 | たわごと
錦織が3回戦進出、伊達ペアも初戦突破…AIGオープン(読売新聞) - goo ニュース
彼のゲームをNHK BSで見ました。なんかもう、彼のショットは予測不能で試合を観ていて疲れますね。とにかく彼はコントロールできるギリギリまでボールを身体に引きつけてショットを自由自在にくり出します。前の大会でアメリカのスポーツ紙が、彼のプレイを『絹のような柔らかさ』と表現したことがやっとわかりました。柔らかいにもかかわらず、もんのずごく力強い。『エア・ケイ』と呼ばれる彼のフォアハンド以上に彼の柔らかく鋭いショットは見物だと思います。ちょっと往年のジョン・マッケンローを思い出しました。
忘れてはいけないことは彼が米国留学を通じて育てられたこと、それとその費用は日本の奨学金が充てられたこと。トップクラスの才能を持つ人を育てるのには国境を意識していたらダメだ。日本の誇るフィギュアスケーターもアメリカで練習しながらコーチはロシア人だったりする。他のどんなスポーツでも同じこと。ましてやプロとして確立しているサッカーや野球なんてのは、どんなに日本に閉じこめようとしてもムダだ。米国でプレイしたいからドラフトで指名しないでほしいというアマチュア野球選手が今年出てきた。これまで日本のドラフトにかからなかった人だけ米国野球にトライできたが、日本のドラフトに指名されるかどうかは米国でプレイしたいという当事者の選手にとってはどうでもイイコトだ。むしろ迷惑なこと。
日本は人材流出を嘆くよりも、優れた人材を世界から集めて活躍させるシステムをもつことが大事だと思う。もう少子高齢化+人口減が世界最速のスピードで進むことは確定なのだから。メジャーリーグのシカゴ・カブスで今活躍しているソリアーノ選手は、そもそもドミニカ共和国の野球スクール「カープアカデミー」で広島カープが発掘した選手だ。『原料を輸入して付加価値をつけて輸出する』これは日本のお家芸だったはず。

本日のお酒:壱岐麦焼酎 猿川 + KIRIN 秋味
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