遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

タブーなんて、いってられない

2014-06-17 23:30:14 | たわごと
ええーと・・・なんか予想外の展開になってるんですが・・・
焦点:イラク介入に「及び腰」の米政府、軍事支援も効果は限定的か (REUTERS)
オバマさんがおいそれと手を出せない・・・というか、手詰まり・・・というか・・・・そもそも前任のブッシュが悪いんで、彼のせいじゃないんだけどねぇ・・・。
検討している空爆の効果には疑問がもたれているし(疑問? 効果ないやろ)、米軍を再び展開させる余裕なんかないし、イラク政府軍をサポートしても、戦意が低くてもらった武器をいとも簡単に相手に奪われて戦力にされてしまっとる。w 相手のISISはシリアでアサド相手にやり合ってたホンマもんの実力組織だ。けっこう大きなスポンサーもいるみたい。国家がどうあれ、修羅場をくぐり戦う意志をもったチームは強いってことをブラジルで行われている蹴球大会でも思い知らされているわけです。あなどるなかれです。

んで、どーするかといふと・・・米国はイランに頼むらしい。
イランの力を利用するなんてタブーだと思ってたんだが・・・。
イラン、米国の“お墨付き”狙う イラクへの関与増大 精鋭部隊幹部もバグダッド入り(産経新聞) - goo ニュース
軍事協力は否定しつつも、長く対立関係にあった米国がイラク情勢をめぐりイラン側と協議したことは、イランにとって自国抜きではイラク安定が達成できないと米国が認知したことを意味します。イラク情勢をめぐって米国とイランの当局者がウィーンで協議した16日に、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が首都バグダッドに入ったとの報道が出ました。作戦司令室をバグダッドに設置したそうです。作戦司令室では、反攻作戦の洗い直しやイラク政府軍やシーア派民兵との連携が検討されている。シーア派のイランが出てきたってことは、イラクのスンニ派がどう出るか心配ですが、宗教対立に米国が巻込まれるよりかはマシな気がします。クルド族は漁父の利を得るのかな?

一番詳しい分析記事はこれだと思う。ちょっと楽天的な感じがしますが
イラク危機で、オバマ政権が今持てるチャンス (THE WALL STREET JOURNAL)
イラク政府、近隣国イラン、エジプトで誕生したばかりの政府、ペルシャ湾岸の君主国ーーーこれら政府のすべてがスンニ派武装組織ISISによるイラクやシリアでの勢力拡大に脅かされています。記事によると中東について言える米国の経験則は、毎回の危機がチャンスの種をはらんでおり、イスラム教スンニ派の過激派が勢力圏を拡大してイラクで米国がお膳立てした政権に脅威となっていても、そこに迫り来る災難はオバマ政権に実際は中東での真の影響力を与える・・・らしい・・・本当か? 
米国の影響力は前の世紀までそうだったけど、最近は全然そんな感じがしないぞ。


話し変わって

日本の国内ニュースで僕が関心を持ったのが秋田県発の記事↓
秋田知事「人口減少の原因はコメ作り」 タブーに触れた発言の真意は…(産経新聞) - goo ニュース
全農秋田が脱コメ依存へ園芸強化 枝豆など重点3品目(河北新報) - goo ニュース
TPPに関連してかどうか分かりませんが政府が農協を改革すると言い出したら、自民党が必死で骨抜きにするという昭和から見てきた展開が繰り返されています。農業における問題や改革の案とかは、つねにそれに深く関わる人達が避けて逃げて無視して口をつぐんでタブーにしてきたのが最大の問題でした。
稲作の呪縛から自由にならなければ日本の農業はどうしようもありません。秋田県知事の発言は評価できますし、農業は変われると思いますが、人口減少に関しては少し遅かった・・・いや、遅すぎたと思います。でも、何もやらないよりもマシでしょう。

本日のお酒:KIRIN のどごし生 + 高知米焼酎 とさ + 天狗舞 旨醇 純米
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