遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

パンドラの箱はもう開いている

2014-01-08 22:26:35 | BIONEWS
大沢樹生、息子に鑑定結果「伝えてない」 本当の父親「こちらが聞きたい」(ORICON STYLE) - goo ニュース
遺伝子ビジネス、認定制に…悪質検査に歯止め(読売新聞) - goo ニュース
中国会社の割安新型出生前検査、日医が注意喚起(読売新聞) - goo ニュース
遺伝学者なんで、ちくと避けられない話題です。大沢さん親子の話しには、言うべき言葉がないんですが、多くの人に『ゲノム配列』はパンドラの箱だって、実感していただけたと思います。遺伝子診断の効率はどんどん上がり、データーの蓄積もすごい勢いで進んでいます。日本のゲノム科学はけっこう置いていかれ気味でありまして・・・・さらにビジネス利用ともなると・・・日本国内でやるよりも海外に発注した方が安い。データといっても"G"、"A"、"T"、"C"の四つのアルファベットの並びが分かるだけでいいし、解読はコンピューターがやってくれる・・・。国がどうとか関係ないのだよ。診断を受けたい人は、それがどこの国でやられようが関係ない。
しかし、日本人のゲノムデータがどんどん中国を始めとするお安くできる国に蓄積されることになります。日本国として、それでええのか? という問いが残されます。それなら、国として安価な遺伝子診断を促進するのか? 技術の発展は日本の都合に合わせてくれません。経済産業省による優良事業者の認定制度は現状に追いつけるのでしょうか? それは有効に機能するでしょうか? どう思います?

米大寒波の死者少なくとも9人に、経済損失は最大5200億円 (REUTERS)
相当な経済損失があるようです。寒波に襲われた地域は冬小麦の産地だそうでして、農産物の相場にもこれから影響が出そうです。電力卸売価格も上昇すると記事にありますが、今のところ景気は悪くないのでシェールガスの需要も相当増えてるらしく、つられて原油価格も上がりそうだと・・・日本ではすでにガソリン代の上昇が止まらん状況になってきとるようです(円安のいったいどこが嬉しいんだ?)。Wall Street Journalでは、今回の寒波が米国経済に与えるインパクトは少ないとの記事を掲載していますが、私ゃお金払ってないので、記事のタイトルしかよめません。

WASHINGTON POST誌はちょいとやけくそ気味のブログを掲載しています。暑いのより寒い方があかんって・・・そりゃ、今すんごく寒いからねぇ。(笑)
Matt Yglesias is wrong: It’s way better to be hot than cold (THE WASHINGTON POST)

1. 寒波が来た時の方が死者が多い。
2. 近年、アメリカ人は寒い州から南部か西部の温暖な州に移住する傾向にある。
3. 寒いと着る服をそろえるんでも大変だ。
4. 寒波は雪を呼び、そして、さらに凍結させる。
5. 暑いのを涼しくするより、寒いのを暖かくする方がコストがかかる。

いや、どーでもいいですね。相当寒いんだろうなぁ、うん。

本日のお酒:KIRIN 一番搾り
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