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http://www.ntv.co.jp/action/
「ACTION 日本を動かすプロジェクト」はただ単に問題を提起するだけでなく解決方法を提案するそうです。
その中で特に印象に残ったのが「リサイクルのウソ」。
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あれれーっ?! どっかで見たような風景が・・・
これって以前勤めていたプラスチック再生工場なんじゃ・・・
映像は2005年5月だそうですので、ちょうど私が勤めていた前後の出来事っぽいです。
ナレーションによると
「大規模なリサイクル詐欺が発生した。自治体(市)はこの業者にゴミのリサイクルを委託していたが、業者は処理せず8,000tを放置。この後の処理費用はすべて自治体が負担(推定5億円)することになった」
とのこと。
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リサイクル業者は原材料のプラスチック(まぁゴミなのだけれど)を産業廃棄物処理場へ運び捨てていた事も発覚。
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また番組から「そもそも再生プラスチックを使った製品を市場であまり発見できなかったンですが」との問いかけに鴨下一郎環境大臣は、
「ハンガーとか植木鉢になっている」(役所から持ってきたサンプルを見せる)
と反論しつつも、
「我々も、もしかするとだまされているのかも分かりませんから(政府として)再調査してみます」
と回答。
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番組は鴨下一郎環境大臣からもらったハンガーと植木鉢を専門機関に成分分析を依頼。
するとPP(ポリプロピレン)の反応しか得られず、
「おそらく再生プラスチック製品ではない」
という結果に。
これに対しハンガー等を作っている業者に番組が問いつめると「そんなことはない」「原材料の業者は明かせない」と逆切れ状態。環境省の職員はかなり歯切れが悪い受け答えで"鴨下大臣も逆切れ"。
本当に製品化されているのかチェックせよ!
という提案で「逃げるように」エンディングをむかえたのでありました。
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元関係者?!の私の感想は、
「職場をさっさと逃げてて正解だった」
です。ハイ。
・だって(出稼ぎであろう)外国労働者が逃げ出すほど労働環境が劣悪なんだもん
・だって雨の日はみんな休んじゃうんだもん
・だって社長の息子だか何だか知らないけれど上司が勤務中に私の目の前で自分の車を洗ってたんだもん
・だって県の半分の量のプラスチックゴミをたった5人くらいで仕分けるのはハッキリ言って無理なんだもん
正直なところ"何が起こっても全く不思議ではない"と思っていましたので「ええっ?! ウソだよね?」ではなく「やっぱりな・・・」という感じで。多分、番組制作者も「やっぱりな・・・」と思いながら取材していたんじゃないかなぁ~と(まぁ立証していくのは面倒だと思われますが)。
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一応、私自身真面目に働いていたし、今でもこき使われてる人たちの(名誉の)為に言わせていただくと、
放置やゴミ捨てを進んでしようとしていたのではなく、おそらく仕分け作業の人員不足で仕方なくやった
というのが真実に近いのではないでしょうか。私が勤めていた頃は既にギリギリの人数で一日一日こなすのがやっとの状態でした。
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ハンガーやら植木鉢の成分分析の結果が正しいとすると、ハンガーの制作業者か原材料業者の疑惑はほぼ確定するなぁ・・・と。
だってゴミの仕分け作業時、PP(ポリプロピレン)とPE(ポリエチレン)は素質が似ている為、分けずに一緒にしてそのまま粉砕してしまう
から、「ほぼ100%PPです」なんてどう考えてもオカしいような・・・。
それにゴミの仕分けは手作業なので間違ってPVC(ポリ塩化ビニル)とか混ざってしまう事もあるでしょう(手触りが似ているので)。
もし仮に疑惑が白だとしても、それこそ新品のペレット100に対して1粒再生品を使いました、と言っているようなものだしねぇ・・・。