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アイデアリズム idealism daydream

idealism=理想主義 daydream=白昼夢
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顔パック達人事件

2000年12月23日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
やっす、どもどもども。

諸君の中にも或いは難病のため余命幾ばくも無い大切な時間をここで浪費している、とか、大切な人の命のともし火がみるみる小さくなっていくのをなすすべなく見守りながら日々病院の裏山で号泣している、というような泉ピン子のドラマみたいな生活を送っている者もいるかもしれない。

ホントにそうだとシャレにならないので、今回の事件は関係者全員が不必要なまでに健康である、との仮定で進めてみたい。

というのも、またまた、私個人の周りにおいて、死病と戦う人がこれまでのところいない、という事実が根拠であり、それが奇跡的に例外だ、というのなら今後ともぜひそうあって欲しい。

しかし、人間明日の事は分からない。

明日の私、もしくは諸君が、たまたまおうちの地下のお父さンの書庫で、妙な寝息に導かれるままに古びた西洋の本と出会ってしまうかも知れない。

はたまた、突然の頭痛腹痛に倒れ、そのまま病院に担ぎ込まれるかも知れない。

「もしもしッ、私の声が聞こえますか? 私達が必ず治しますからね!」
「患者は無職の男性、後頭部に打撲、血圧は上が110、下が60、呼吸は30」
「Oマイナス4単位! 清食2リットルを点滴、挿管セットを準備!!」
「僕の合図で移すぞ! 1・2・3ッ!!」

大変な騒ぎの末に発覚する事実。

その体には死病が巣食っている!
余命実に三ヶ月!!

そうなったらどーする!?
イヤ、どーするッたッて、病気の方はどうしようもない。

問題は別のところにある。

例えば、告知。

今、私は、諸君は、自分の体がどーしてしまったのか大層ヤキモキしている。

病気なの?
すぐ治るの?
オイ、ひょっとして・・・まさか・・・。

私個人としては、教えて欲しいな。

1年後だろうと3時間後だろうと。
取り合えず、私の命のデーターだもの。

私以上に知っていなきゃならない者がいるハズがない。

ビデオ見るとかコレクションの譲渡とか、最期の一言を考えるとか、やること山積みだ。

なにしろ冷酷にも期限を切られているのだから。

知らずに病院でヤキモキしながらも愚かに明日を夢見てムザムザ死ぬ、などという空しいマネはごめんだね。

諸君の中には、或いは「恐怖と絶望を味わうなンてまッぴらさ」と、そッとしておいて欲しい者もいるだろう。

まァ、趣味の問題だ。

だが、黄金よりも貴重になった時間を有効に使う、という発想自体はそこそこシンパシーを感じてもらえるのではないか。

では、逆に私が、諸君が、地球と引き換えにしても失いたくない人を見送らねばならないとしたら。
その彼は、彼女はいまだその残酷な運命を知らない。
ヤキモキし、どこか気楽にタカをくくッて私の、諸君の一言を待っている。

どーするよ?

「オレも知りたいからなァ、やッぱ言うサ」

ホントかァ?

その一言で相手は全ての希望を失い、命を刻む秒針の音に計り知れない恐怖を感じながら苦しまねばならないのだぜ。

「そンなザンコクな事、やッぱ言えないサ」

そうかァ?

相手は見つめる先には絶望しかないのを知らず、今日と同じ明日があるものと信じている姿を、どンな夢も希望も最早かなう事はない事を知りながら見つめ欺き続けねばならないのだぜ。

気持ちの重荷はどちらも背骨を折らんばかりだが、告知する方が告知する者にとっては重かろう。

「告知する」というしンどい場面をどーにかこーにかクリアして、その上で一緒にいる苦しさ、事によるとのろいうらまれる重苦しさを背負い込ンだンだから。

黙ってた方が良かったのかもしれないが、まァとにかく一歩踏み出したンだから、その違いは実に重要なのだ。

相手がどう思おうと、その命の問題である以上命のデーターは相手の物であり相手が持ってなければならない。

子供だろうが年寄りだろうが関係無い。
恐怖しようと泣き叫ぼうと、尚、関係無いと言わねばならない。

だッて、人は必ず死ぬのだから。

期限が切られたか、いまだ空欄になってるかの違いに過ぎない。
その空欄にいきなり「5分後」と書かれない、とどうして断言できよう。

諸君の中にも、或いは、

「当事者じゃないもンだから好き勝手言ってくれちゃッて!?」

と、憤る者もいるかもしれない。

当事者になッてからじゃ遅いだろ。
ヒートアップしたアタマじゃァ良い知恵も浮かばなそうだし、なればこそ第三者ヅラできるうちにつらつら考えておかないと。

明日、倒れてしまッたらどーすればいいンだ。

想像してみ給え。

悪性の脳腫瘍で余命半年と宣告された「僕」は、病院の中庭のベンチで漠然とした恐怖に呆然としていた。
何しろ、時折走る頭痛以外、とりたてて体調は悪くなく、自分が死ぬなンて事に実感がもてないのだ。

そンな「僕」を支えてくれるのは、ちょッぴりおっちょこちょいな新米看護婦さン。

「僕」より年下で、大手術を前に不安を打ち明け、「僕」を頼りにしてくれた女の子。
長期入院に希望をなくしかけてた女の子。
突然の病気で掴みかけた夢を失いかけてる女の子。

「僕」の病気に「僕」以上に絶望しながらも、尚「僕」をはげまそうと明るく振舞ってくれる可愛い妹。(注:血のつながり無し)

そンな少女達との甘く切ない触れ合いの日々・・・。

・・・。

あ、なンか悪くないぞ。
この際悪魔と契約してでも上記の日々を手に入れるのも一ツの手だぞ。

え?
1人ならOK!?

ぐぐッ、これは難しい選択だ。

顔か、スタイルか、性格か、メガネか、制服か!?

ああ、無理だ、無理だよ。
私にはとても誰か一人だけを選ぶなンてできないよ。

そこで、ものは相談なンですが、この掲示板参加者の魂もまとめて引き取ってもらッていーンで、5人全部ッてダメ?

あ、何だ、諸君その目は?

仮だよ、例えばの話だよ、本気になるなよ、うわッ、よせッ!?

ぐわッ!!
・・・・・・!
な、殴ったな・・・!!
親父にもぶたれた事無いのに!?

(あ、そンなことないか)

堀田三兄弟達人事件

2000年12月22日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
やっす、どもどもども。

「我等三人、生まれし串は違えども、願わくは、同タレ・同皿・同串にて食われんッ!!」

と、桃花舞う庭園にて義兄弟の契りを交わしたかどうかは知らないが、まァ、趣味の合う者同士好きにするのは良い事だ。

が、関心の無い赤の他人を巻き込むとした時点で、事態はにわかにはた迷惑な色彩を帯びてくる。

ブラックバスの密放流を摘発した富山県警にメールが届いたという。

当然匿名。

「ブラックバスを殺したら爆破する」

何爆破すンねや?

「バス以外の魚は要らない、こんな事も分からないアホ共は死ね、今度また殺したら、富山県すべて爆破してやる」

大きく出たものだ。
魚釣りごときでキレてるようでは、人間が小さいとも思われる。
何でも富山の川では鮎釣りが盛んなそうで、

「庄川の鮎守ってる奴ら、すべて一番最初に派手にやる」

らしい。

私は釣りの趣味はないし、「ハリスが」とか「ロッドが」とか「カーッ!!」とか「ウッヒョォーーッ!!」とか言われてもピンと来ない部分がある。

諸君の中には或いは釣りを人生のテーマとして、休みごとに今日は渓流明日は海辺と車にオプション5万円分付けて暴れまわっている者もいるだろう。

門外漢のイメージとしては、やはり西田敏行であり、こだわりのオヤジホビーという雰囲気が濃厚である。

しかし、同時にその釣りマニアが追い求める魚としては、クロダイ、とかベラとか、ヤマメとか、ニジマスとか、書いててどんな魚か実はよく分かってないがとにかく「オッ、なンかスゴそう」という押しだしの効いた名前が想起される。

それがブラックバスとくると、にわかにオシャレ気な、スポーツフィッシングとか、「Hit!!」とかスカした雰囲気が濃厚になってくる。

ブラックバスなる魚はそもそも釣るために無理やり放流した魚だとか。
それがもとから居た魚を食っちまってデカいツラをしている訳だ。

自然保護などガラじゃないが、野蛮な外国種が日本のイキなお魚を痛めつけてるッてェのが取り合えず気に入らない。

更にブラックバスを釣る人々は、「キャッチ・アンド・リリース」を口にする。
「お魚さンとは遊ンでもらうだけで、相手をしてくれたあとは、また遊ぼうねーッと逃がしてあげる」そうな。

命を大切にし、資源を守るからとても良い釣りである、と。
友釣りだ、一本釣りだ、と釣り上げて刺身天ぷらに仕上げたりするのは残酷ですワ、と。

一見マトモッぽい、いかにも嫌らしい物言いだ。

ブラックバスはパワフルで大暴れする分、釣りをする方としては「釣り味がいい」のでどんどん増やしたいという。

在来種は大人しくてつまンないし、在来種はブラックバスの大事なエサだし、在来種がいなくなれば「良くない釣り」も必然的に無くなる、と。

よくもここまで身勝手な事をエコロジスト気取りで言えたもの。
釣り師なンざァどうでもいいが、問題はお魚さンだ。

お魚さンは遊びたいの?

熾烈な生存競争が繰り広げられる湖底にあって、エサの確保は今日という日の死命を制する。

そこにいかにも美味そうなエサがやってくるじゃないの!

食うべしッ。

うッ!? し、しまったッ!!
俗に言うヒモ付き!!
邪悪な人間共のワナだッ。
くッ、くそッ、引き上げられるッ。
このままじゃ殺される!?
畜生ッ、もうここまでなのか?

「あきらめるなッ、自分の力を信じろ!!」
「心を燃やせ、奇跡を起こせ!!」
「まだおまえにはやらねばならない事がある筈だ!!」

ううッ、仲間達の声が聞こえるッ。

うおおおおおおーーーーーーーーッ!!
殺られてたまるかぁーーーーーーーーーーーッ!?

何ッ!?
だ、駄目かッ!?
うわあああああああッ!!

「はあーい、お魚ちゃァン、また遊ンで頂戴ねェ」

チャポーーーン!
ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、・・・・・・・。

なンじゃそりゃァ!?

一般的にはこういうのは「もてあそんでなぶり殺す」という。
「遊ンでもらう」という使い方はモヒカンの野盗業界のギョーカイ用語に近い。

食わンのなら釣ンなよ。
命のやり取りを遊びでやる奴は今日という時代に生きていてはいけない奴だ。

矢口高雄の本読ンで出直して来い。

カラオケボックス達人事件

2000年12月20日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
やっす、どもどもども。

年末で世紀末でミレニアムだけに、世の中全てがまとめにかかっている観がある。

教育界で21世紀に残したい名言は、

「のび太のクセになまいきだぞ!!」:ジャイアンだという。

イジメ問題の本質を端的に現した言葉である、と。

社会的地位のある人達の考える事は分からない。

庶民感覚とかけ離れている。

歌でも歌って発散させた方がいい。

只、偉い人にマイクを持たせて「マイ・ウェイ(日本語バージョン)」など歌われた日にゃァ更に苦痛な時間を増やす事になりかねないので留意願いたい。

大体、映像あるか?

出来ればオリジナルの映像があって欲しいのも人情だ。

演奏がオリジナルに近ければ、或いは同じであれば、尚好ましい。

そして、ボックスであることも要点だろう。

スナックとか、バーとかで、一般客の方々の最中、「Take Me Higher」など歌って一気に空気を入れ替える三菱エアコン並の大人気無い行為は慎みたい。

てゆーか慎むべきだったそーだが身に覚えが無いので、以って他山の石としたい。

「炎のさだめ」など言語道断である。

ある程度、密室で隔離された状態でないと危険な場合が有り得る。

カラオケボックスの方でも、そンなニーズに応える柔軟さが欲しい。

最新の楽曲や最新の番組オープニング・エンディングに対応していてくれると嬉しい限りだが、マイナーなくくりに属する以上なかなか上手くいかないシーンも多々ある。

そろそろアニメーション・特撮専門通信カラオケチャンネルなど独立して成立してもよさそうな気もするが、いささかディープ過ぎるだろうか。

ポップス、ロック、演歌、と他の楽曲も独立して充実度を増せばその勢いにまぎれてチャッカリ運営できそうなのに。

各ソフトメーカーと提携して、オリジナル音源にオリジナル映像、資料性も高めて「本編の続きはビデオ・DVDでネ!?」ッて寸法だ。

採算ベースにやや不安が残るが、そこはメーカーへの宿題、という事で。

まさに顧客ニーズにスルドク応えるフットワークが試される。

「思い入れタップリに別れの歌を歌い込む、大エンディング大会を」

とか言われても充分応えられる。

出て来る時には、皆来週が待ち遠しいカオになってる事だろう。

声優系の楽曲であれば、拍手指導もいい。

歌が始まり、まずは手拍子、

「チャッチャッチャッチャッ チャッチャッチャッチャッ」

中盤で声と腕の振り、

「チャッチャチャッ(ヒューッ!) チャッチャチャ(ヒューッ!)」

サビで再び手拍子、

「チャッチャッチャッチャッ チャッチャッチャッチャッ」

ややアレンジを加える程度で、概ねコレで通用しているのではないか、というのが実感だ。

或いはもう一歩踏み込むと、違う世界が開けているのかもしれない。

海の向こうでは何だって起こりうる。

私は花組必携「ゲキテイ振り付け指導ビデオ」で手一杯。

資産家令嬢達人事件

2000年12月19日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
やっす、どもどもども。

諸君の中にも或いは、かの「コーヒーショップ達人事件」をご記憶の者もいるだろう。

ファイアー・ウォールを突破する荒ワザ振りに、私はてっきりナイト凰牙の仕業かと戦慄したが、ついに事実は判明した。

「システムの異常でしたあ!!」

代理サーバーの動作異常で、保存していた公安の写真が有害情報の証拠写真と差し変わったとか。

どーなッてるンだ、国家公安委員会!?
どこが外部の犯行だ。

鉄壁のファイアー・ウォールはやはり無敵だったのだ。

中身がイカレてちゃァしょうがない。
これが警察庁資産の限界か。

コンピューター屋だと、ことによると、

「そういう事もある」

と、サラッと言ってフン反り返るかもしれないが、そンなハンパな機械を掴まされてる方こそいいツラの皮。
先端機器を相手にすると、その分足場はあやしくなるもののようで。
取り合えず、包み隠さず発表しただけ警察も進化したと言える。

成熟期くらい。

どーせ言っても差し支え無い事しか言ってないに決まってるが、丸々頬ッかむりして黙っててもよかったのを敢えて公表したところは、好感度アップである。

皆様の警察だ。

こうやって世間の耳目をこっちに集めておいて、サテ、こちらの方はバレない内に処理班に始末を・・・、ッてな事はありはしないか。

国家公安委員会が相手だけに油断ならない。
横綱審議委員会だって油断してる場合じゃない。
西前頭五枚目の闘牙は人を轢き殺すは、藤島親方は退職するは、そりゃあもう大騒ぎさ!?

重なる時は重なるものだ。

関取が運転してたくらいだもの、ガタイに合わせてでかい車だった事だろう。
運転禁止のお達しが出てるというのに、何やッてンだか。
野蛮なもみあげだとは思っていたが、最早勝負あった。
プロレスラーより世間の目は厳しそう。

関取、やはり交通刑務所に入るンですか?

あ、あと、藤島親方は2001年中にバラエティ番組のB級タレント化する、という事で、

「篠沢教授に全部!!」

赤鬼村火祭達人事件

2000年12月18日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
やっす、どもどもども。

地方都市の小村、NHKの「小さな旅」で無理やり訪れてしまいそうな町では、外部の人間には計り知れない事が、時として起こる。

10年に1度、その年16歳になった娘を赤鬼様の嫁にする、と称して火炙りに! などと言い出したら警視庁の剣持のおッさンにでも相談してもらいたい。

そういう全4話構成でお送りしてしまいたい事件でなくとも、極、セコいレベルで当人達にしかわからない、下手すると当人達もよくわからないけどまあ昔からやってるからねェ、的習慣風習は往々にして存在する。

冷静になってみると「アホか!?」というような話でも、和を乱す事が暗黙の内に許されない関係の中では口に出す事すらできない、ッてな事もあるだろう。

その共同体の中にどうあってもいなければならない、となると口も重くなるだろうし、取りたてて追ン出されてても構わない程度の価値の共同体なら、言う事言っちゃうッてな事も有り得る。

その町の人達は前者だッた。

中国地方のとある町、としか語られていないのだが、その町の人達は、皆、病魔に侵されているという。

別に死病じゃない。

C型肝炎だ。

でもレッツゴー肝臓ガンへの招待状ともなるから只事ではない。

まァ、皆ッつーても字義通り「全住民」は意味しないが、住民の4割、年寄りの8割、とくるとハンパじゃない。

何故だ?

どーしてなンだ?

謎を解くべく町へやってきた医師や記者は、黙して語らない人々の間を足を棒にして駈けずり回ったという。

「ケッ、余所者が」

とか、

「とっとと帰ってくれ!」

とか言われたンじゃないかと思う。

ほとんど野盗に支配された町のムードだ。

これで酒場で悪人面の男達に囲まれて、

「ケガしねェうちにけェンな、アンちゃン!!」

とか脅されたら完璧だ。

スチーブン・セガールだったらここでもう相手が気の毒なくらい叩きのめすところだが、医師も記者も地味な調査に走ってしまった。

そして掴んだ事実は、

「患者は皆、あの病院で治療を受けているッ!!」

その病院は町で只一ツの病院。

町の名士たる元軍医の院長が仕切っていたとか。

そうなのだ。

相手が町の名士・実力者だから、皆怖くて口に出せなかったのだ!

セガール的には「沈黙の地方病院」ッて感じで、正面から一人で乗り込んでもうコテンパン、泣かされてきた町の人も思わず引いてしまうくらいにブッちめたいところだ。

でも、医師と記者はあくまでも地味に聞き込みを続ける。

「一体原因は何なンだ!?」

「じ、実は・・・」

勇気を振り絞ってついに語る人は現れた。

「あのセンセイ、同じ注射器でバシバシ打つンですよ・・・」

注射器、正確にはその針だが、サクッと使いまわしていた、という。

マ、本気かァァァ・・・!

「イヤ、ホラ、センセイ軍医だったから」

だから何?

ここはプノンペンでもディエン・ビェン・フーでもないンだぞ。

まさに医療の最前線感覚。

医師も記者も役人へ訴え出た。

「でもサァ、小さな町では原因を特定する事は逆効果なンですよ。それに、肝炎なンとかする方が先だし」

事勿れ丸出し。

確かに、病気やケガを治してもらった人もいるし、わざわざ告発しても町に医者がいなくなる、という結果しか見えない現実がある訳だ。

そして告発した者は裏切り者の名を受けて、全てを捨てて崩壊する町からの追手と戦わねばならなくなる恐れがある。

実地名を報道すりゃァいいのに、とも思うが、その瞬間町は滅びるな。

黙ってても滅びそうだけど。

こりゃァ、通りすがりの勇敢な流れ者の出番だぞ。

「助けを借りたい時は、いつでも言ってくれッ!!」